通話を終えて画面を見ると、「47分32秒」と表示されていた。
相談中は、相手の気持ちや今後のことを聞くのに精いっぱいでした。けれど電話を切った途端、今度は料金が気になります。
1分350円なら、いくらになるのか。最初の無料特典は使えたのか。通話料も別にかかるのか。明細は家族に見られないか。
計算するのが怖くて利用履歴を開けない一方、「最後まで聞けなかったから、もう一度だけ」と思っている方もいるでしょう。
料金の心配があるときは、占いの続きを聞く前に、今回いくら使ったのかを数字で確かめる必要があります。金額が分からない状態が、次の利用を止めにくくするからです。
1分料金に通話時間を掛けると、鑑定料の目安が出ます
電話占いの多くは、占い師ごとに設定された1分あたりの料金と、通話時間によって鑑定料が決まります。
基本の計算は、次のとおりです。
1分あたりの鑑定料金×実際に課金された時間=鑑定料金
| 1分料金 | 20分利用 | 30分利用 | 45分利用 |
|---|---|---|---|
| 220円 | 4,400円 | 6,600円 | 9,900円 |
| 330円 | 6,600円 | 9,900円 | 14,850円 |
| 440円 | 8,800円 | 13,200円 | 19,800円 |
これは鑑定料金だけの例です。サービスによっては、通常の電話回線の通話料、予約料、指名料などが別にかかる場合があります。
反対に、アプリ通話や専用回線の通話料を事業者が負担するサービスもあります。
利用前には、料金ページで次の四つを見てください。
- 選んだ占い師の1分料金
- 通話料が利用者負担か
- どの時点から課金が始まるか
- 1分未満の端数をどのように計算するか
説明を読んでも分からない項目があれば、鑑定を始める前に運営会社へ問い合わせます。
「10分無料」と「3,000円分無料」は同じではありません
初回特典には、無料時間、無料ポイント、料金割引、後日付与など、さまざまな形があります。
たとえば、「3,000円分無料」の特典を使う場合、利用できる時間は占い師の1分料金によって変わります。
- 1分200円なら、15分相当
- 1分300円なら、10分相当
- 1分500円なら、6分相当
「初回10分無料」と書かれていても、すべての占い師が対象とは限りません。上限額が決まっており、高い料金の占い師を選ぶと10分未満で無料分を使い切ることもあります。
特典を使う前には、次の条件を見ます。
- 初めて登録した人だけが対象か
- 対象になる占い師が限られているか
- 無料なのは時間か、一定金額分か
- 特典を超えた後は自動的に有料になるか
- 通話料も無料になるか
- 特典の有効期限があるか
- 利用後に申請や受け取り操作が必要か
「無料分が終わったら自動で電話が切れる」と思い込まないでください。多くのサービスでは、そのまま有料鑑定へ進む可能性があります。
無料特典を使うときも、通常料金で20分利用した場合の金額を先に計算します。無料分が適用されなかった場合でも支払える金額かを基準にしてください。
料金が不安なら「何分話すか」ではなく「何円までか」を先に決めます
「今日は20分だけ」と決めても、占い師によって1分料金が違えば、支払額も変わります。
先に、その日に支払える上限額を決めてください。
たとえば予算を5,000円とし、1分300円の占い師へ相談するなら、利用できる時間は約16分です。通話料が別にかかる場合は、その分を差し引きます。
時間には少し余裕を持たせ、15分で終了する設定にします。
電話をかける前に、次のように伝えて構いません。
「今日は15分でお願いします。終了の3分前に教えてください」
ただし、終了時刻の管理を占い師だけへ任せない方が安全です。
スマートフォンのタイマーを、予定時間より2分ほど短く設定します。アラームが鳴ったら、話が途中でも終える準備へ入ってください。
相談内容は一つに絞ると、時間を短くできます
電話が長くなる理由の一つは、話している間に質問が増えることです。
配偶者の気持ちを聞くつもりだったのに、過去の恋愛、仕事、家族、老後まで話が広がると、30分や40分はすぐに過ぎます。
相談前に、今回聞くことを一文にします。
「連絡が減った相手へ、今週中に自分から連絡するかを考えたい」
「夫婦関係を続けるかではなく、次の話し合いで何を伝えるかを整理したい」
最初に事情を説明する時間も含め、質問は一つ、多くても二つまでにします。
占いの途中で別の話題を提案されたら、次のように戻せます。
「今日はその話までは聞かず、最初の質問だけで終えます」
すべての答えを一度の電話で得る必要はありません。
占い師の話が続いても、自分から電話を切って構いません
終了時刻が来ても、「もう少し大事なことが見えています」「最後に一つだけ」と言われると、切りづらく感じることがあります。
話を途中で終えるのは、失礼なことではありません。料金を支払う利用者が、利用時間を決めてよいのです。
次の一文をあらかじめ用意しておいてください。
「時間になったので、今日はここで終わります。ありがとうございました」
さらに話が続く場合は、説明を重ねずに繰り返します。
「予算を超えるので切ります。失礼します」
それでも終わらなければ、相手の了承を待たず通話終了の操作をします。
占い師に申し訳ないという気持ちより、生活費や支払能力を守ることを優先してください。
課金が始まる時刻と終わる時刻は、利用履歴で確かめます
電話を切った後は、記憶だけで料金を計算せず、サービス内の利用履歴を開きます。
見る項目は次のとおりです。
- 利用した日時
- 占い師の名前
- 課金された通話時間
- 1分あたりの料金
- 特典やポイントの利用額
- 最終的な請求予定額
スマートフォンの通話履歴と、サービス内で課金された時間が一致しないこともあります。接続方法や料金計算の条件が関係する場合があるため、差があれば運営会社へ問い合わせてください。
問い合わせでは、感情的な説明を長くするより、数字を示します。
「7月20日午後11時10分から利用しました。端末の通話履歴は25分ですが、利用履歴には31分とあります。課金開始・終了時刻と計算方法を教えてください」
回答は、後で見返せるメールや問い合わせフォームでもらうと記録に残ります。
支払方法によって、請求へ気づく時期が変わります
電話占いの支払方法には、前払いと後払いがあります。
| 支払方法 | 特徴 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 前払いポイント | 購入したポイントの範囲で利用する | 追加購入を繰り返すと合計額が分かりにくい |
| クレジットカード | 利用後にカード会社から請求される | 複数回分がまとまり、翌月以降に気づくことがある |
| 携帯電話料金との合算 | 通信料金と一緒に支払う | 携帯料金全体が増え、内訳を見ないと分かりにくい |
| 銀行振込・コンビニ払い | 指定期限までに自分で支払う | 支払期限や振込手数料を見落としやすい |
クレジットカードや携帯電話料金との合算払いは、その場で現金が減らないため、利用額の感覚が薄れやすい面があります。
料金管理が難しい場合は、利用限度額を設定できるか、登録した支払方法を外せるかを事業者や決済会社へ聞いてください。
携帯電話会社によっては、合算払いの利用上限を変更できる場合があります。設定方法や変更できる範囲は、契約中の携帯電話会社で確かめます。
すでに使いすぎたときは、次の鑑定を止めてから金額を確定します
高額になっているかもしれないと分かると、「今後どうすれば関係が好転するか、最後にもう一度だけ聞きたい」と感じることがあります。
しかし、料金の問題を占いで解決しようとすると、さらに請求が増えます。
まず、新しい予約や鑑定を止めます。
その後、次の順番で合計額を確かめてください。
- サービス内の利用履歴を期間指定で表示する
- ポイント購入履歴を見る
- クレジットカードの利用明細を確認する
- 携帯電話料金の決済内訳を見る
- 銀行振込やコンビニ払いの控えを集める
- 未払い分や請求予定分が残っていないかを見る
一回の料金だけでなく、直近一か月または三か月の合計を出します。
確認した結果が予想より大きくても、自分を責めることから始める必要はありません。先に、これ以上増えない状態を作る方が重要です。
請求に疑問がある場合は、退会前に記録を保存します
国民生活センターには、電話占いで無料時間分だけ利用するつもりが、途中で電話を切れず、高額な料金を請求されたという相談も寄せられています。
料金表示と違う、無料特典が適用されていない、終了を申し出ても引き止められたなどの問題がある場合は、退会やアプリ削除の前に証拠を残してください。
- 料金ページと無料特典の説明
- 利用履歴と請求金額
- 端末の通話履歴
- 占い師や運営会社とのメッセージ
- 問い合わせへの回答
- 利用規約、キャンセル・返金条件
- 特定商取引法に基づく表記
- クレジットカードや決済サービスの明細
ウェブページは後から内容が変わる可能性があるため、URLだけでなくスクリーンショットも保存します。
運営会社へは、返金を求める理由を具体的に伝えます。
「初回10分無料と表示されていましたが、利用履歴では1分目から課金されています。適用条件と請求の計算根拠を示してください」
「終了を複数回申し出ましたが会話が続きました。該当する通話の課金時間と、返金対応の可否を確認したいです」
高かったという理由だけでは、必ず返金されるとは限りません
自分で申し込み、表示された料金でサービスを利用した場合、「思ったより高かった」という理由だけで、料金が自動的に取り消されるとは限りません。
また、ウェブサイトやアプリから利用者自身が申し込むサービスは、一般に通信販売として扱われることがあり、訪問販売のようなクーリング・オフを当然に利用できるとは限りません。
解約や返金は、利用規約や表示された条件に従うことが基本になります。
ただし、次のような事情があれば、対応が変わる可能性があります。
- 料金や有料利用であることが分かりにくかった
- 無料と誤認させる表示があった
- 表示された金額と実際の請求が違う
- やめると不幸になるなど、不安をあおって利用を続けさせた
- 身に覚えのない利用や決済がある
- 事業者から電話をかけて勧誘され、契約した
自分で判断できない場合は、支払いを放置するのではなく、早めに消費生活相談窓口へ事情を伝えてください。
カード明細に身に覚えのない請求があるときは、すぐ連絡します
利用した覚えがない、利用した金額と明細が違う、退会後も請求が続いている場合は、まず事業者名と請求名義を照合します。
サービス名とカード明細に表示される会社名が異なる場合もあるため、運営会社の案内も見てください。
それでも心当たりがなければ、カード裏面などに記載された正規の窓口へ早めに連絡します。
カード会社へは、次のように伝えます。
「利用明細に〇月〇日、〇円の請求があります。電話占いを一度利用しましたが、この金額には心当たりがありません。利用先と対応方法を確認したいです」
カード番号を入力させる不審なメールやSMSから連絡せず、自分のカード、公式アプリ、公式サイトに記載された窓口を使ってください。
自分が利用したものの、金額に納得できないという場合は、不正利用とは分けて説明します。
消費生活相談では、契約を続けるよう勧められることはありません
運営会社との話が進まない、何を主張できるのか分からない、料金が生活費を圧迫している場合は、消費者ホットライン188へ連絡できます。
188では、居住地域の消費生活センターや消費生活相談窓口が案内されます。相談自体は無料ですが、電話料金はかかります。
最初の電話では、次のように伝えれば構いません。
「電話占いを利用し、予想より高い請求になりました。無料特典の表示と請求が合っていないように見えます。利用履歴、料金画面、カード明細を保存しています。事業者へどう伝えればよいか教えてください」
消費生活センターは、占いが当たるかどうかを判断する場所ではありません。
料金表示、契約、解約、事業者との交渉など、消費者取引の問題を扱います。相談しただけで、裁判や正式な手続きが始まるわけでもありません。
家族の利用額に気づいたときは、最初に責めないでください
配偶者や親御さんの明細を見て、電話占いへ何万円も支払っていると分かれば、驚きや怒りが出るでしょう。
「なぜこんなものに」「もう電話を取り上げる」と責めると、本人が利用額を隠したり、別の決済方法を使ったりすることがあります。
最初に聞くのは、占いを信じている理由ではありません。
- 今月までにいくら支払ったか
- 未払い・請求予定の料金があるか
- どの決済方法を登録しているか
- 利用をやめると不幸になるなどと言われていないか
- 生活費、家賃、医療費に不足が出ていないか
本人へは、次のように伝えます。
「責めたいのではなく、これ以上請求が増えない状態にしたい。まず今月の合計と、まだ来ていない請求を一緒に見せてほしい」
本人の同意を得ながら、通知を止める、支払方法を外す、利用上限を下げるなどの方法を考えます。
やめたいのに電話してしまうときは、料金管理だけでは足りないことがあります
予算を決めても守れない。鑑定が終わるとすぐ次の占い師を探す。生活費を削ったり、家族に隠したりしてもやめられない。
このような状態では、単なる計算ミスではなく、利用しないと落ち着かない仕組みができている可能性があります。
次のような変化がないか見てください。
- 不安になるたび、同じ内容を何度も占っている
- 料金を少なく家族へ伝えている
- クレジットカードや後払いを増やしている
- 睡眠、食事、仕事より鑑定を優先している
- 悪い結果を取り消すため、別の占いを受けている
- 占い師からの連絡を待ち続けている
占いをやめられない自分を責めるより、「電話をしないと何が怖いのか」を扱う必要があります。
料金や契約は消費生活センターへ、眠れない、動悸がする、日常生活が保てないといった状態は、かかりつけ医や心療内科などへ伝えられます。
「電話占いをやめたいのに、不安になると繰り返し利用し、生活費まで使っています」
この一文で構いません。
今日は、利用したい占い師の15分料金だけを計算します
これから利用する予定なら、鑑定ボタンを押す前に、占い師の料金ページを開いてください。
1分料金へ15を掛け、通話料が別ならその条件も見ます。
計算した金額をスマートフォンのメモへ、次のように残します。
「今日の上限は15分、最大〇円。13分でタイマーを鳴らす」
すでに利用した後なら、新しい電話はかけず、直近一か月の利用履歴を一度だけ開き、合計額を見ます。
料金を知るのは怖いことかもしれません。ただ、金額が分かれば、支払えるのか、事業者へ尋ねるのか、188へ連絡するのかを選べます。
今夜すべてを解決する必要はありません。まず、次の一分が課金される前に立ち止まるところから始められます。
















