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更年期の不調が続くときは何科?受診前にまとめる症状と伝え方

2026.07.27 更新 なやみ晴れ編集部
#健康・見た目#心の整理
この記事の結論

更年期と思われる不調が続き、仕事・家事・睡眠に支障が出ているなら、我慢を続けず婦人科へ相談して構いません。受診前は、症状の種類、始まった時期、月経の変化、生活への影響、服用中の薬を一枚にまとめます。強い胸痛や息苦しさなど、急な症状は更年期と決めつけず早めに対応してください。

朝からつらいのに、病院へ行くほどなのか決められない

夜中に何度も目が覚め、朝は体が鉛のように重い。

通勤途中で急に汗が出て、職場では何でもない一言に腹が立つ。夕方には頭痛や肩こりが強くなり、帰宅すると食事を作る気力も残っていません。

数日なら疲れだと思えます。けれど、一度よくなったと思った症状がまた現れ、気づけば何週間も同じことを繰り返している。

「この程度で婦人科へ行ったら、大げさだと思われないだろうか」
「症状が多すぎて、うまく説明できない」
「更年期だと思っているけれど、別の病気だったら怖い」
「内診があると思うと、予約するところで止まってしまう」

こうした迷いから、もう少し様子を見ようと先延ばしにする方は少なくありません。

受診するかどうかは、症状の数や我慢できる強さだけで決めなくて構いません。

以前できていた仕事や家事ができない、眠れない、外出を控えるようになった。そのように生活が変わっているなら、医療機関へ話してよい状態です。

更年期の不調は、ほてりだけではありません

更年期は一般に、閉経前の約5年間と閉経後の約5年間を合わせた時期を指します。閉経は、月経が来ない状態が12か月続いた後に、最後の月経を振り返って判断されます。

この時期には、女性ホルモンの変動や低下に加え、加齢による変化、仕事や家庭の負担、心理的な要因などが重なり、さまざまな症状が現れることがあります。症状が重く、日常生活へ支障を来す状態は更年期障害と呼ばれます。

症状の種類 具体的な現れ方
熱や発汗に関する症状 急なほてり、のぼせ、顔や首の発汗、寝汗
体に現れる症状 疲れやすさ、頭痛、肩こり、腰痛、関節痛、冷え、しびれ
胸や呼吸に関する症状 動悸、息苦しさ、胸が締め付けられる感じ
睡眠に関する症状 寝つけない、夜中に目が覚める、早朝に目が覚める
気分に関する症状 イライラ、落ち込み、不安、意欲の低下、涙が出る
月経・泌尿生殖器の症状 月経周期の乱れ、出血量の変化、腟の乾燥、性交時の痛み、頻尿

一つの症状だけが強い人もいれば、日によって症状が入れ替わる人もいます。

昨日は頭痛、今日は動悸、明日は落ち込みという状態では、自分でも何を受診理由にすればよいか分からなくなるでしょう。

すべてを一つの病名へまとめる必要はありません。「複数の不調が続いて生活に影響している」という伝え方で十分です。

「年齢的に更年期」と決めつけず、ほかの原因も一度考えます

ほてりや月経の変化があると、更年期だろうと思うのは自然です。

ただし、動悸、強い疲労、体重変化、めまい、気分の落ち込みなどは、更年期以外の病気や薬の影響でも現れることがあります。

日本産科婦人科学会も、更年期にみられる多彩な症状の陰に別の病気がないかを確かめる必要があり、症状によっては内科、耳鼻科、整形外科、心療内科、精神科などの受診を勧めることがあると案内しています。

主に困っていること 最初の窓口の目安
ほてり、発汗、月経の乱れ、腟の乾燥などがある 婦人科・産婦人科
更年期か分からないが、複数の症状が続いている 婦人科、または普段受診している内科
強い疲労、むくみ、体重の急な増減、発熱などが中心 内科
ぐるぐる回るめまい、耳鳴り、聞こえにくさが中心 耳鼻咽喉科
関節や腰の痛み、手足の動かしにくさが中心 整形外科
落ち込みや不安、不眠が強く生活できない 婦人科、心療内科、精神科

どこへ行けばよいか迷う場合は、婦人科か、これまでの健康状態を知っているかかりつけ医から始められます。

一つの診療科ですべてを解決できないこともあります。必要に応じて別の診療科へつないでもらうことは、受診先を間違えたという意味ではありません。

次の症状は、更年期だと思って様子を見続けない

更年期でも動悸、息苦しさ、めまいなどを感じることはあります。

ただし、症状の出方によっては、すぐに対応が必要な病気の可能性もあります。

症状 行動の目安
突然の強い胸の痛み、圧迫感、強い息苦しさ 救急要請を含め、直ちに対応する
片側の手足が動かしにくい、顔の片側がゆがむ、言葉が出にくい 脳卒中が疑われるため、すぐに救急要請する
意識を失った、呼びかけへの反応が鈍い 直ちに救急要請する
経験したことのない激しい頭痛 急いで医療機関へつなぐ
出血量が非常に多く、ふらつきや息切れを伴う 早急に医療機関へ連絡する
自分を傷つけたい、消えてしまいたい気持ちが強い 一人にならず、救急・医療機関や公的な相談先へつなぐ

片側の手足の動かしにくさや話しづらさは脳卒中、胸痛や呼吸の苦しさは心筋梗塞などの初期症状として現れることがあります。突然の重い症状があるときは、翌日の婦人科予約まで待たず、119番など緊急の対応を取ってください。

救急車を呼ぶべきか迷うときは、地域によって救急相談窓口を利用できる場合があります。消防庁の救急受診アプリ「Q助」では、症状を選ぶと緊急度に応じた行動の目安を確認できます。

閉経後の出血は、少量でも婦人科へ伝えます

月経周期が乱れやすい更年期には、「また月経が来たのだろう」と考えたくなることがあります。

しかし、閉経後の出血や、月経とは違う時期の出血を、自己判断で更年期の一部と片づけないでください。

子宮体がんで最も多い自覚症状は不正な性器出血であり、日本産科婦人科学会は、特に更年期や閉経後に不正出血があった場合は産婦人科を受診するよう案内しています。

出血があった日、量、色、何日続いたかをメモし、婦人科へ伝えます。

少量だったことを理由に、自分で受診不要と決めなくて構いません。

受診前の記録は、一週間分あれば話しやすくなります

診察室へ入ると、家では気になっていた症状をうまく思い出せないことがあります。

すべてを詳しく記録しようとせず、一週間ほど、次の項目をメモしてください。

記録する項目 書き方の例
症状 ほてり、寝汗、頭痛、動悸、落ち込み
起きた時間 午前10時ごろ、就寝後2時間、明け方
続いた時間 約5分、1時間、ほぼ一日
つらさ 0から10で表し、今日は7
そのときの状況 会議中、食後、入浴後、月経前、睡眠不足の日
生活への影響 仕事を中断した、外出をやめた、夜3回起きた
自分で行ったこと 休んだ、市販薬を飲んだ、服を脱いだ
その後 30分で軽くなった、薬を飲んでも変わらなかった

毎日全部の欄を埋めなくても構いません。

医師が知りたいのは、きれいな日記ではなく、いつから、どの程度、生活へどのような影響が出ているかです。

月経の変化は「不順です」だけで終わらせない

婦人科では、月経の変化が診察の手がかりになります。

受診前に、思い出せる範囲で次をまとめてください。

正確な日付が分からなければ、「春ごろから2か月おき」「最後は6月上旬だったと思う」という伝え方でも構いません。

月経管理アプリを使っている場合は、画面を見せられる状態にしておきます。

子宮を摘出している、ホルモン剤を使用しているなど、月経だけでは判断しにくい事情がある場合も、診察の冒頭で伝えてください。

薬・サプリメント・健康食品も、名前が分かる形で持っていきます

処方薬だけでなく、市販薬、漢方薬、サプリメント、健康食品を使用している場合も医師へ伝えます。

「更年期に良いと聞いたもの」を複数試していると、何が効いたのか、どれによって体調が変わったのか分からなくなることがあります。

を持参します。

受診前に、処方されている薬を自己判断で中止しないでください。

市販薬やサプリメントを続けてよいか迷う場合も、使用中であることを医師や薬剤師へ伝えたうえで判断します。

初診へ持っていく物は、紙一枚と普段の医療情報です

持ち物 役立つ理由
症状メモ 始まった時期や生活への影響を短時間で伝えられる
月経の記録 周期や出血の変化を伝えられる
お薬手帳 服用中の薬や重複を把握しやすい
健診・検査結果 血圧、貧血、血糖、脂質など過去の状態と比べられる
治療歴・手術歴のメモ 治療方法を検討する際の情報になる
健康保険の資格を確認できるもの 医療機関での受付に必要となる
聞きたいことを三つ書いた紙 診察後の聞き忘れを減らせる

乳がん、血栓症、心臓や血管の病気、肝臓病などの治療歴がある場合は、そのことも伝えます。

治療法によっては、現在の病気や過去の病歴を踏まえて選ぶ必要があるためです。

受付では「更年期か診断してほしい」と言えなくても大丈夫です

予約の電話や受付で、症状を詳しく説明する必要はありません。

次のような伝え方で十分です。

「40代後半で、ほてりと不眠、動悸が続いています。更年期かどうかも含めて受診したいです」

症状が多い場合は、

「複数の不調が続き、仕事と睡眠に影響しています。婦人科で相談できる内容か教えてください」

と伝えます。

内診に不安がある場合は、予約時や診察の最初に、

「内診がとても不安です。必要な理由と内容を先に説明していただけますか」

と話して構いません。

診察や検査の内容は症状によって異なります。苦手なことや過去につらかった経験がある場合は、我慢して黙っている必要はありません。

診察室では、最もつらい症状から一つずつ話します

症状が多いと、最初から時系列ですべて話そうとして混乱することがあります。

次の順番で伝えると、話がまとまりやすくなります。

  1. 最も困っている症状
  2. いつから続いているか
  3. 生活へどの程度影響しているか
  4. 月経にどのような変化があるか
  5. ほかに気になる症状

たとえば、次のように話せます。

「一番困っているのは眠れないことです。2か月ほど前から、夜中に3回くらい目が覚めます。翌日仕事へ行けない日が月に2回ありました。月経は半年ほど不規則で、ほてりと動悸もあります」

「つらいです」だけでも受診理由になりますが、生活への影響を一つ添えると、症状の重さが伝わりやすくなります。

伝わりにくい言い方 伝え直す例
最近ずっと体調が悪い 約2か月、週に4日は強い疲れがあり、夕食を作れない
ときどき動悸がする 階段を上ったときと、安静にしているときにも5分ほど動悸がする
眠れない 寝つくまで2時間かかり、夜中に3回目が覚める
気分が落ち込む 朝起きられず、仕事を休みたいと思う日が続いている

初診で行われることは、症状によって変わります

更年期の診察では、まず症状、月経、生活状況、病歴などを聞く問診が重要になります。

必要に応じて、血圧測定、血液検査、婦人科診察、超音波検査などが検討されますが、すべての人に同じ検査が行われるわけではありません。

また、一回のホルモン検査の数値だけで、すべての不調が更年期によるものだと決まるわけではありません。

診察では、次のように尋ねられます。

家庭や仕事のことを聞かれても、「気の持ちようで済まされる」という意味ではありません。

更年期障害には身体的・心理的・社会的な要因が複合的に関係するため、治療や生活上の工夫を考える材料として尋ねられます。

治療を選ぶ前に、効果だけでなく判断する期間を聞きます

更年期障害の治療には、生活習慣の調整、ホルモン補充療法、漢方薬、心の症状に対する薬など、いくつかの選択肢があります。どの治療が合うかは、症状、病歴、本人の希望などによって異なります。

その場ですべて理解できなくても構いません。

次の中から、必要なものを聞いてください。

治療を始めるか迷う場合は、

「今日決めず、説明を持ち帰って考えてもよいですか」

と尋ねることもできます。

仕事への影響は、診察室で隠さず数字にします

職場では何とか動けていても、帰宅後に寝込んでいるなら、生活に支障がないとはいえません。

次のような影響をメモしてください。

「仕事は休めないので薬だけ欲しい」と急がず、今の働き方で症状がどのように悪化しているかも伝えます。

厚生労働省は、更年期症状が仕事の能率低下や離職につながることがあるとして、つらい場合は我慢せず婦人科へ受診するよう案内しています。

職場へ詳しい病名を話したくない場合は、まず、

「体調不良で通院を始めました。しばらく、残業の調整と通院時間について相談したいです」

と、必要な配慮から伝えます。

家族には、理解してもらうより一つの手伝いを頼みます

更年期の不調は、日によって強さが違うため、家族から「昨日は元気だったのに」と言われることがあります。

すべての症状を理解してもらおうとすると、説明だけで疲れてしまいます。

困っていること 家族への頼み方
夕方に疲れ切る 「水曜だけ夕食を買ってきてほしい」
寝汗で眠れない 「夜中に窓を開けても、今はそのままにしてほしい」
イライラしやすい 「言い合いになりそうなときは、10分だけ話を止めたい」
受診が不安 「予約の日だけ、一緒に病院まで来てほしい」
症状を忘れる 「気づいた変化を、責めずに教えてほしい」

「更年期を分かって」ではなく、「今週これを一つ助けてほしい」と頼む方が、家族も動きやすくなります。

婦人科が見つからないときは、診療科と通いやすさから探します

更年期外来という名前がない医療機関でも、一般の婦人科や産婦人科で相談できる場合があります。

予約前に、次を尋ねてください。

全国の医療機関は、厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」で、地域や診療科目などから探せます。

評判だけで選ぶより、症状が続いたときに通える距離、予約方法、診療時間も見てください。

受診日までのセルフケアは、治すためより悪化を減らすために行います

予約日まで時間がある場合も、無理な運動や極端な食事制限で体調を整えようとしなくて構いません。

セルフケアで症状が改善しなくても、自分の努力が足りないわけではありません。

症状が続いていること自体が、診察で伝える情報になります。

今日することは、病名を自分で決めることではありません

不調がいくつもあると、「これは本当に更年期なのか」と答えを出してから受診したくなります。

けれど、病名を決めることは受診前の宿題ではありません。

今日は紙に、次の五行だけ書いてください。

たとえば、

という内容です。

書けたら、婦人科か、普段受診している内科へ予約の連絡をします。

うまく説明できるようになってから行く必要はありません。

「どこが悪いか分からないけれど、以前のように生活できない」。それも受診する十分な理由です。

更年期だったとしても、別の原因が見つかったとしても、今のつらさを我慢だけで支えなくてよくなります。

まず一枚のメモを作り、今の体の状態を医療機関へ渡すところから始めてください。

出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 更年期かもしれない症状は、何科を受診すればよいですか?

ほてり、発汗、月経の乱れ、腟の乾燥などがある場合は、婦人科や産婦人科が主な窓口です。強い疲労や体重変化などが中心なら内科から始めてもよく、必要に応じて別の診療科へつないでもらえます。

Q. 更年期の症状は、どのくらい続いたら病院へ行くべきですか?

期間だけでなく、仕事、家事、睡眠、外出へ影響しているかを目安にします。短期間でも症状が強い、悪化している、日常生活を続けにくい場合は、我慢せず受診して構いません。

Q. 更年期の初診では内診を必ず受けますか?

診察や検査の内容は、症状や医療機関によって異なります。内診への抵抗や過去につらい経験がある場合は、予約時や診察前に伝え、必要性と内容を説明してもらいましょう。

Q. 更年期の受診前に、何を記録すればよいですか?

最もつらい症状、始まった時期、起こる時間、生活への影響、月経の変化を一週間ほど記録します。お薬手帳や健診結果も用意すると、現在の状態を伝えやすくなります。

Q. 閉経後に少し出血しましたが、更年期の症状でしょうか?

閉経後の出血は、少量でも更年期だけが原因とは限りません。出血した日、量、続いた期間を記録し、婦人科へ早めに伝えてください。

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