お悩み相談ナビ by なやみ晴れ 🔍 相談先
健康・見た目

眠れない日が続く50代へ|受診前にメモしたいことと何科へ行くか

2026.07.27 更新 なやみ晴れ編集部
#健康・見た目#心の整理#眠れない
この記事の結論

50代で眠れない日が続き、日中の仕事や家事へ影響しているなら、一人で様子を見続けず受診を考えてよい状態です。まず一週間、眠った時刻、目覚めた回数、昼間の不調、服薬、いびきや更年期症状をメモし、迷う場合はかかりつけ医へ持参してください。

午前3時の時計を見て、「明日もだめだ」と思ってしまう

夜11時に布団へ入ったのに、なかなか眠れない。

ようやく眠ったと思ったら、午前2時に目が覚める。トイレへ行き、再び横になるものの、仕事のことや親の介護、これからのお金が頭に浮かび始める。

時計を見ると午前3時12分。

「あと3時間しか眠れない」
「明日の会議で頭が働かなかったらどうしよう」
「このまま眠れなくなったら認知症になるのでは」

焦るほど目が冴え、朝方に少し眠ったところで目覚ましが鳴る。

昼間はぼんやりしているのに、夜になるとまた眠れない。家族には「疲れれば眠れるよ」と言われるけれど、こちらはもう十分疲れています。

50代の睡眠は、若いころと同じではありません。年齢によって眠れる時間が少しずつ変化する一方、更年期症状、いびきや無呼吸、夜間頻尿、痛み、服用中の薬、仕事や介護の負担などが重なり、睡眠が崩れることもあります。

ただし、原因を自分で一つに決める必要はありません。

受診前にすることは、正しい病名を探すことではなく、「夜に何が起き、昼間に何ができなくなっているか」を医師へ渡せる形にすることです。

不眠は、眠った時間の短さだけで判断されません。寝つけない、途中で目が覚める、早く目覚めるといった夜の問題に加え、疲労、集中力低下、気分の落ち込みなどが日中の生活へ影響しているかが重要です。([健康日本21アクション支援システム][1])

「眠れない」を三つに分けると、診察で伝えやすくなります

病院で「眠れません」と伝えるだけでも受診はできます。

さらに、どの時間帯で眠りが止まっているかを分けると、原因や治療を考える手がかりになります。

眠れない形 夜に起きていること 伝え方の例
寝つきにくい 布団へ入ってから長く眠れない 「11時に横になりますが、眠るのは1時ごろです」
途中で目が覚める 夜中に何度も起き、再び眠るまで時間がかかる 「一晩に3回ほど目が覚め、そのたび30分ほど起きています」
朝早く目が覚める 予定より早く目覚め、二度寝ができない 「目覚ましは6時ですが、4時ごろから眠れません」
眠った感じがしない 時間は寝ていても、朝に休まった感覚がない 「7時間横になっても、起きたときから疲れています」
昼間に強く眠くなる 会議中や運転中にも眠気が出る 「昼食後だけでなく、午前中から居眠りしそうになります」

不眠症には、寝つきの悪い入眠障害、途中で目覚める中途覚醒、早朝に目覚める早朝覚醒などがあります。原因を探したり、治療方法を選んだりするときにも、この違いが参考になります。

何分で眠ったかを正確に計る必要はありません。

「すぐ」「30分以上」「1時間くらい」のような、おおよその記録で十分です。夜中に時計を何度も見て記録しようとすると、かえって目が冴えることがあります。

睡眠時間だけでなく、翌日に起きたことを一緒に書きます

受診前のメモで見落としやすいのが、昼間の状態です。

「5時間しか眠れなかった」という数字だけでは、その人にどの程度の影響が出ているかまでは分かりません。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は6時間以上を一つの目安に必要な睡眠時間を確保することが勧められていますが、必要な時間には個人差があります。睡眠時間だけでなく、朝に休養がとれた感覚があるかも、睡眠の状態を見る手がかりになります。

翌日に起きたこと 具体的な記録例
集中力の低下 メールを読んでも内容が入らず、3回読み直した
仕事や家事のミス 数字を入力し間違えた、鍋を火にかけたまま離れた
強い眠気 運転中にあくびが続いた、会議で意識が飛びそうになった
気分の変化 家族の一言に強く腹が立った、涙が出た
体の不調 頭が重い、動悸がする、食欲がない
予定への影響 買い物をやめた、仕事を早退した

睡眠不足は、注意力や判断力の低下、作業効率の低下、事故の危険と関係します。運転中や機械操作中に眠気を感じる場合は、「まだ動ける」と我慢せず、安全な場所で作業を止めてください。

一週間の睡眠メモは、空欄があっても役に立ちます

記録を続けることが新しい負担にならないよう、一日一行程度にします。

記録する項目 記入例
布団へ入った時刻 23時00分
眠ったと思う時刻 0時30分ごろ
夜中に目覚めた回数 3回
起きた理由 トイレ、暑さ、理由不明
朝に起きた時刻 5時20分
布団から出た時刻 6時30分
昼寝 午後4時から1時間
カフェイン・飲酒 午後5時にコーヒー、就寝前にビール
服用した薬・市販薬 血圧の薬、鼻炎薬、睡眠改善薬
夜にあった症状 ほてり、脚のむずむず、咳
翌日の影響 午前中に強い眠気、仕事でミス

家族から「いびきが大きい」「息が止まっていた」「脚を何度も動かしていた」と言われた場合は、その言葉も書きます。

毎日すべてを埋められなくても構いません。

眠れず、記録する余裕もなかった日は、「ほとんど眠れた感じなし」と一行だけ残します。

50代では、眠れない原因を年齢だけに絞らないことが必要です

50代は、体の変化と生活上の負担が重なりやすい時期です。

夜に気になること 考えられる手がかり 受診時に伝えること
のぼせ、発汗、動悸で目覚める 更年期の体調変化 月経の変化、ほてりが出る時間
大きないびき、呼吸が止まる 睡眠時無呼吸など 家族の指摘、日中の眠気、起床時の頭痛
夜になると脚を動かしたくなる むずむず脚症候群など 脚の感覚、動かすと楽になるか
何度もトイレへ起きる 夜間頻尿、飲水、前立腺や膀胱などの問題 回数、尿量、排尿時の違和感
痛み、咳、かゆみで起きる 体の病気や症状の影響 眠れないことより、目覚める原因となる症状
気分が落ち込み、朝早く目覚める 強いストレスやこころの不調 眠り以外の気分、意欲、食欲の変化
薬を始めてから眠れない 薬の作用や服用時刻の影響 処方薬、市販薬、サプリメントの名称

不眠の背景には、ストレスだけでなく、体の病気、こころの病気、薬の作用、カフェインやニコチン、生活リズム、寝室環境など、さまざまな原因があります。

女性は更年期症状と睡眠の関係も伝えます

閉経前後の更年期には、加齢による睡眠の変化に加え、のぼせ、発汗、動悸などで眠りが浅くなることがあります。子どもの独立、仕事、親の介護などのストレスが重なる場合もあります。

次のことを一緒にメモしておくと、婦人科でも伝えやすくなります。

更年期症状の治療によって、不眠が軽くなる場合もあります。反対に、50代だからと更年期だけに決めると、別の原因を見落とすことがあるため、ほかの症状も含めて診てもらいます。

いびきが大きくなった場合は、本人が眠れているつもりでも伝えます

睡眠時無呼吸症候群では、眠っている間に呼吸が止まり、深く眠れず、日中に強い眠気が出ることがあります。本人は夜中の呼吸停止に気づかず、「時間は寝ているのに疲れが取れない」と感じる場合があります。

こうした状態があれば、家族の観察も受診時の情報になります。可能なら、いつごろから変化したかを聞いておきます。

脚がむずむずして眠れない場合は、その感覚をそのまま話します

夕方から夜に脚がむずむずする、じっとしていると不快で動かしたくなる、歩くと一時的に楽になる場合は、レストレスレッグス症候群が関係することがあります。中年以降の女性にもみられ、鉄欠乏などが関係する場合があります。

「うまく説明できないから」と省かず、「虫がはう感じ」「脚の奥が落ち着かない」など、自分が感じる言葉で伝えてください。

何科へ行くか迷ったら、最初はかかりつけ医でも構いません

睡眠の悩みは、原因によって関係する診療科が変わります。

最初から適切な専門科を当てなければならないわけではありません。厚生労働省の情報では、不眠の多くはかかりつけの医療機関で診療され、改善しない場合などに精神科や心療内科などの専門医へつなぐ流れが示されています。

目立つ症状 最初の受診先の目安
原因を絞れない、持病や薬も多い かかりつけ医、内科
月経の変化、ほてり、発汗がある 婦人科
大きないびき、無呼吸、強い昼間の眠気 睡眠外来、呼吸器内科、耳鼻咽喉科など
脚のむずむずや夜間の異常な動き 睡眠外来、脳神経内科など
気分の落ち込み、不安、意欲低下が強い 心療内科、精神科、かかりつけ医
痛み、咳、かゆみ、頻尿が睡眠を妨げる その症状を診ている診療科、内科

近くに睡眠外来がなくても、受診を先延ばしにする必要はありません。

いつもの内科で「眠れない日が続き、昼間の仕事に影響している」と伝え、必要な診療科を案内してもらう方法があります。

病院では、「眠れません」だけでなく生活への影響から話します

診察室へ入ると、緊張して説明が短くなることがあります。

最初の一言を、次の形にしておくと伝わりやすくなります。

「3週間ほど、寝つくまで1時間以上かかり、夜中にも3回ほど目が覚めます。昼間に眠く、仕事で数字の間違いが増えたため受診しました。」

診察で伝えたいこと

薬の名前が分からない場合は、お薬手帳や薬の袋、写真を持参します。

「睡眠薬を出してほしい」「薬は絶対に飲みたくない」と最初から結論を決めなくても構いません。

原因として何が考えられるか、検査が必要か、生活の工夫と治療をどう組み合わせるかを聞いてください。

今夜眠れなくても、布団の中で朝まで頑張らなくてよいのです

眠れない夜に「せめて横になっていなければ」と何時間も布団の中で耐えると、寝床そのものが緊張する場所になることがあります。

眠気がなく、焦りが強くなってきたら、いったん布団を出る方法があります。

今夜の過ごし方

  1. 時計を何度も見ない
  2. 眠れないことへの焦りが強くなったら布団を出る
  3. 照明を明るくしすぎず、静かな読書などをする
  4. 眠気が戻ったら布団へ戻る
  5. 翌朝は極端に遅くまで寝続けず、いつもの時刻に近い時間に起きる

眠れないまま長時間寝床にいると、緊張が強くなり、不眠が悪化することがあります。厚生労働省の情報でも、眠気がないときはいったん寝床を出ることや、前夜の睡眠にかかわらず日中は可能な範囲で活動することが案内されています。

ただし、強い眠気がある状態で運転や危険作業を無理に続けるという意味ではありません。安全を優先し、勤務先へ業務調整を伝えることも必要です。

翌日は、早寝より「起きる時刻」と昼寝を調整します

一晩眠れないと、翌日は夕方から布団へ入りたくなります。

長く寝床にいて睡眠を取り戻そうとすると、次の夜に眠気が来にくくなることがあります。

翌日に意識すること 具体的な方法
起床時刻 休日も極端な朝寝坊をせず、普段に近い時刻に起きる
朝の光 カーテンを開け、可能なら屋外の光を浴びる
昼寝 必要なら午後3時より前に短く取る
運動 無理のない散歩などで日中に体を動かす
カフェイン 夕方以降のコーヒー、濃いお茶、エナジードリンクを控える
夕食 就寝直前の重い食事を避ける
スマートフォン 寝床での長時間利用を避ける

厚生労働省の成人向け睡眠ガイドでは、規則正しい起床、日中の活動、夕方以降のカフェインや飲酒を控えること、夜間のスマートフォン利用を避けることなどが案内されています。

全部を一度に変える必要はありません。

明日は「起きたらカーテンを開ける」「午後5時以降はコーヒーを飲まない」の二つだけでも構いません。

寝酒は、寝つけても夜中の眠りを浅くします

眠れない夜が続くと、お酒を飲めば早く眠れるように感じることがあります。

しかし、飲酒による眠気は長く続かず、深い睡眠が減り、夜中や早朝に目覚めやすくなることがあります。寝酒を不眠への対処として続けないようにします。

すでに毎晩飲んでいる場合は、受診時に量を少なく申告する必要はありません。

「ビールを何本」「何時ごろまで」と具体的に伝えます。急に飲酒量を変えることに不安がある場合も、医師へ相談してください。

市販の睡眠改善薬を毎晩の習慣にしないでください

ドラッグストアで購入できる睡眠改善薬と、医療機関で処方される睡眠薬は同じものではありません。

市販の睡眠改善薬は、ストレスや生活リズムの乱れなどによる一時的な不眠を対象としたものです。製品の説明書では、日常的に不眠がある人や、不眠症の診断を受けた人は服用しないよう注意されているものがあります。服用後の運転も避けなければなりません。

受診前に薬剤師や医師へ伝えたいこと

処方された睡眠薬を飲んでいる人は、自己判断で量を増やしたり、急に中止したりしないでください。一部の睡眠薬などでは、連用後の急な減量や中止により離脱症状が現れることがあるため、減らす場合も処方した医師と進めます。

家族の薬や以前の残りを自己判断で使わず、お薬手帳と一緒に医療機関へ持参します。

三か月を待たず、生活に支障が出た時点で受診して構いません

慢性不眠症の診断基準には期間や頻度がありますが、「三か月続くまで病院へ行けない」という意味ではありません。

数日から数週間でも、次のような状態なら早めに受診を考えます。

不眠と日中の不調が週3日以上あり、3か月以上続く場合は慢性不眠症の基準に当てはまりますが、短期の不眠でもつらさや危険が大きければ、早い段階で診てもらって構いません。

強い胸痛や呼吸困難、意識がおかしい状態などがある場合は、通常の睡眠相談を待たず、緊急の医療につながってください。

また、「消えたい」「自分を傷つけたい」という気持ちがある場合は、一人で朝まで耐えず、家族や身近な人へ今の状態を伝え、医療機関などへ助けを求めてください。

家族は睡眠時間を問い詰めるより、夜と昼の変化を伝えます

配偶者や親の代わりに調べている場合、「昨日は何時間眠れたの」と毎朝聞くと、本人が睡眠時間の数字へさらにこだわることがあります。

家族が伝えられるのは、本人からは分かりにくい変化です。

家族が見たこと 伝え方の例
いびきや呼吸停止 「寝始めてから大きないびきがあり、何度か息が止まったように見えた」
夜中の行動 「一晩に4回ほど起きて、家の中を歩いていた」
昼間の変化 「午前中から居眠りし、会話の内容を忘れることが増えた」
気分の変化 「以前より口数が減り、楽しみにしていたことも断っている」
薬や飲酒 「寝る前の飲酒量が増え、市販薬も使っている」

本人へは、次のように声をかけます。

「眠れないことを責めたいわけではないよ。昼間にふらついているのが心配だから、この一週間のことを一緒に医師へ伝えない?」

「早く寝なさい」「スマートフォンのせいだ」と一つの原因に決めず、受診予約、薬の一覧、睡眠メモなど、本人が負担に感じている作業を一つ手伝います。

今日の一歩は、今夜を完璧に眠ることではありません

今夜、何時間眠れるかは完全には決められません。

眠ろうと頑張ることが、かえって緊張を強くする場合もあります。

まず、紙に次の四行を書いてください。

眠れなくなった時期:

夜に起きていること:

昼間に困っていること:

受診先へ電話する日:

たとえば、こう書けます。

眠れなくなった時期:3週間前から。
夜に起きていること:午前2時と4時に目が覚め、ほてりがある。
昼間に困っていること:仕事中に眠く、数字を間違えた。
受診先へ電話する日:明日の昼休みに、かかりつけの内科へ連絡する。

受診日がすぐ取れなくても、このメモを一週間続ければ、診察で「眠れません」だけでは言えなかったことを渡せます。

今夜は、眠気がないのに布団の中で答えを探し続けなくても構いません。

いったん起きて静かに過ごし、眠気が戻ったら横になる。明日の朝はカーテンを開け、受診先を一つ探す。

眠りを一晩で取り戻すのではなく、原因を一人で抱える時間を終わらせる。それが、今日できる現実的な一歩です。

出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 50代で眠れない日が何日続いたら病院へ行くべきですか?

日数だけでなく、日中の眠気、集中力低下、仕事や家事のミスなどが出ているかで考えます。数日から数週間でも生活や安全へ影響しているなら、三か月を待たず受診して構いません。

Q. 眠れないときは何科を受診すればよいですか?

原因が分からない場合は、かかりつけ医や内科が入口になります。ほてりや月経変化は婦人科、大きないびきや無呼吸は睡眠外来など、症状に応じて別の診療科へつないでもらえます。

Q. 受診前の睡眠日誌には何を書けばよいですか?

布団へ入った時刻、眠ったと思う時刻、目覚めた回数、起床時刻、昼寝、飲酒・カフェイン、薬、翌日の不調を書きます。正確な分数にこだわらず、一週間ほどのおおよその記録で構いません。

Q. 夜中に目が覚めて眠れないときは、布団にいた方がよいですか?

眠気がなく焦りが強くなる場合は、いったん布団を出て、暗めの静かな場所で過ごし、眠くなってから戻る方法があります。スマートフォンを長く見たり、時計を何度も確かめたりするのは避けます。

Q. 市販の睡眠改善薬を使ってから受診してもよいですか?

市販の睡眠改善薬は、原則として一時的な不眠を対象としています。日常的に眠れない場合や、ほかの薬も飲んでいる場合は、自己判断で続けず、製品名と使用日数を医師や薬剤師へ伝えてください。

次にできること

同じ悩みの方によく読まれています

少し疲れてしまった方へ

悩み続けると、考える力も少しずつ削られてしまいます。今すぐ答えを出せないときは、近場で少し休む選択肢もあります。

毎月のプレゼント抽選に応募できます。会員登録は無料です。 会員登録・ログイン