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110番|事件・事故・身の危険があるときに警察へ緊急通報する方法

身の危険がある、事件や事故が起きている、不審者が近くにいる、けが人がいる、誰かが暴力を受けているなどの場合は、記事を読み進めず110番を優先してください。声を出せない状況では、無理に話そうとせず、可能な範囲で安全な場所へ移動し、通報先の指示に従ってください。

110 110
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24時間365日。事件・事故・身の危険など、今すぐ警察官に来てほしい緊急時に利用します。
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この記事の結論

110番は、事件・事故・身の危険があり、今すぐ警察官に来てほしいときの緊急通報番号です。迷ったときは「今この場で危険があるか」で考えます。緊急でない相談は#9110や警察署へ、危険が進行中なら110番を優先してください。

110番は「今、警察官に来てほしい」ときの番号です

夜、玄関の外で知らない人が何度もドアをたたいている。道路で車同士がぶつかり、運転手が動けない。近所の家から怒鳴り声と物が壊れる音が聞こえる。駅前で人が倒れていて、周りが騒然としている。

こういうとき、スマホを握ったまま「本当に110番していいのかな」と止まってしまうことがあります。

大げさだったらどうしよう。間違いだったら怒られるかもしれない。自分の名前を言わないといけないのか。あとで相手に知られたら怖い。

その迷いは自然です。110番は日常で何度も使う番号ではありません。人生の中で一度もかけたことがない方のほうが多いかもしれません。

ただ、110番は「完璧に説明できる人」だけが使う番号ではありません。事件や事故、身の危険があるときに、警察へすぐ助けを求めるための番号です。

警察庁は、事件や事故に関する緊急通報は110番に電話するよう案内しています。一方で、生活の安全に関わる悩みごとでも、緊急ではない相談は#9110や最寄りの警察署が案内先になります。

このページは、110番をかけるか迷ったときに、状況を整理するための案内です。すでに身の危険がある、誰かがけがをしている、事件や事故が進行中である場合は、記事を読み進めず110番を優先してください。

110番か、#9110か、警察署か|迷ったときの分け方

いちばん大事なのは、「今すぐ警察官に来てほしい状況かどうか」です。

110番は、相談窓口ではなく緊急通報です。警察官が現場に向かう必要がある事件・事故・危険に使います。

状況 連絡先 考え方
今、暴力を受けている・受けそう 110番 身の安全を最優先。安全な場所から通報します。
交通事故が起きた 110番 けが人がいる場合は119番も必要です。警察への事故通報も行います。
不審者が近くにいて怖い 110番 今その場に危険があるなら110番。後日の相談なら#9110や警察署へ。
ストーカーやDVで、今日このあと危険がありそう 110番 相手が近くにいる、押しかけている、暴れている場合は緊急です。
犯罪か分からないが、警察に相談したい #9110 緊急ではない警察相談のための全国共通番号です。生活の安全に関わる悩みごとを、発信地を管轄する警察の相談窓口へつなぎます。
落とし物、免許、届出、過去の相談 警察署・交番 緊急性がなければ、最寄りの警察署や交番に確認します。
火事・急病・救急車が必要 119番 消防・救急の番号です。事件性や事故がある場合は110番も必要になることがあります。

「こんなことで110番していいのかな」と迷うときは、次の一文で考えてみてください。

今この場で、誰かの安全が脅かされているか。

答えが「はい」なら、110番をためらわないでください。反対に、「怖いけれど、今すぐ警察官に来てもらう状況ではない」「今後どうしたらよいか相談したい」という場合は、#9110や警察署の方が向いています。

110番で聞かれること|全部うまく話せなくても大丈夫です

110番に電話すると、通信指令の担当者が順番に質問します。

通報する側が、いきなり完璧に説明する必要はありません。むしろ、慌てて全部を一気に話そうとすると、何から伝えればよいか分からなくなります。

警視庁は、110番通報の際に「何があったのか」「通報の何分前のことか」「場所」「被害やけが人の状況」「犯人の特徴」などを質問すると案内しています。

聞かれやすいこと 伝え方の例 分からないとき
何がありましたか 「交通事故です」「知らない人が家の前にいます」「殴られている人がいます」 見たままを短く伝えます。
いつ起きましたか 「今です」「5分前です」「さっき音がしました」 正確な時刻でなくても大丈夫です。
場所はどこですか 住所、建物名、交差点、駅、店名、階数、部屋番号など 近くの看板や地図アプリで分かる範囲を伝えます。
けが人はいますか 「倒れている人がいます」「血が出ています」「分かりません」 分からなければ「見える範囲では分かりません」で構いません。
犯人・不審者はいますか 性別、人数、服装、年齢の見た目、逃げた方向、車のナンバー 追いかけず、安全な場所から見える範囲だけ伝えます。
あなたの名前・電話番号 必要に応じて名前や連絡先を伝えます 怖い場合も、その気持ちをそのまま伝えてください。

大切なのは、名文を話すことではありません。実況中継のアナウンサーになる必要もありません。

「何が」「どこで」「今どうなっているか」。まずはこの3つです。あとは担当者が聞いてくれます。

場所が分からないときは、目印を探して伝えます

110番でいちばん重要になるのが場所です。

警察官が向かうには、現場がどこかを知る必要があります。ただ、外出先や旅行先、夜道、住宅街、山道などでは、住所がすぐ分からないこともあります。

住所が言えないから通報できない、ということではありません。

場所が分からない場面 伝えられる目印 具体例
道路上 交差点名、信号、近くの店舗、バス停 「○○交差点の近くです」「コンビニの前です」
駅や商業施設 駅名、改札名、フロア、店舗名、出入口番号 「○○駅の東口です」「3階のエレベーター前です」
住宅街 表札、電柱番号、近くの公園、学校、マンション名 「○○公園の横です」「電柱に○○と書いてあります」
マンション・アパート 建物名、階数、部屋番号、入口の位置 「○○マンション5階です」「エントランス前です」
車の中 走行方向、道路名、近くの出口、ナビの表示 「国道○号を○○方面に向かっています」
スマホが使える 地図アプリの現在地、近くの施設名 地図を開き、読める範囲で住所や施設名を伝えます。

自宅で高齢の親御さんが通報する場合は、住所をすぐ言えないことがあります。玄関の近く、電話の横、冷蔵庫などに「住所・建物名・部屋番号・緊急連絡先」を紙で貼っておくと、いざというとき助かります。

地味ですが、これは強いです。緊急時の紙メモ、なかなかの戦闘力です。

危険の近くにいるときは、通報より先に身を守ってください

事件や事故を見たとき、まじめな人ほど「自分が何とかしなきゃ」と思ってしまいます。

でも、110番をするときにいちばん守るべきなのは、まず通報する人自身の安全です。

たとえば、夜道で誰かにつきまとわれているなら、人通りのある場所、営業中の店舗、駅、交番に近づくことを考えます。家の前に不審者がいるなら、ドアを開けて確認しに行くより、鍵をかけたまま110番してください。

通報者が危険に近づきすぎると、助けを呼ぶ人まで危険になります。正義感は大事ですが、無事でいることはもっと大事です。

家族や近所の人の異変でも、代わりに110番してかまいません

110番は、本人だけがかけるものではありません。

本人がけがをしている、怖くて電話できない、認知症で状況を説明できない、子どもでうまく話せない、スマホが使えない。そういうときは、ご家族や近くにいる方が代わりに通報してかまいません。

代理で通報する場面 伝えること 注意点
高齢の親御さんから「誰かが家に来て怖い」と連絡があった 親御さんの住所、年齢、現在の様子、相手がまだ近くにいるか 無理に現場へ向かわず、電話で安全確保を促します。
家族が暴力を受けている可能性がある 場所、誰が誰に何をしているか、けがの有無、子どもの有無 今まさに危険なら110番。後日の相談なら#9110やDV相談窓口も考えます。
近所から大きな悲鳴や助けを求める声が聞こえる 住所や建物、聞こえた内容、時間、継続しているか 直接入って止めようとせず、警察へ通報します。
認知症の家族が外へ出て戻らない 氏名、年齢、服装、最後に見た場所、持ち物、行きそうな場所 事件性や命の危険がある場合は110番。地域包括や自治体の見守り情報も後で確認します。
子どもが危険な状態に見える 場所、子どもの様子、大人の様子、暴力や放置が疑われる状況 緊急なら110番。児童虐待が疑われる場合は189も関係します。

「見間違いだったらどうしよう」と思うかもしれません。

でも、明らかに危険がある、助けを求めている、けが人がいる、暴力が進行している。そのような場合は、通報が人を守るきっかけになります。

通報する人が裁判官になる必要はありません。判断に必要な情報を、警察へ渡す。その役割です。

声で通報しにくい方は、110番アプリという選択肢もあります

聴覚や発話に不安がある方、音声での110番通報が難しい方には、警察庁の「110番アプリシステム」があります。

これは、文字や画像などを使って警察へ通報できる仕組みです。警察庁は、専用アプリを利用し、氏名・電話番号・パスワードなどを登録することで、文字を用いたチャット方式の110番通報や、通報場所の位置情報通知、写真の撮影・送付などができると案内しています。

向いている方 事前にしておきたいこと 注意点
聴覚に不安がある方 アプリの存在を知り、必要なら家族と一緒に設定する 緊急時に初めて探すと間に合わないことがあります。
発話が難しい方 使い方をあらかじめ確認しておく アプリの利用条件や通信環境を確認します。
ご家族がサポートする場合 本人のスマホに設定し、どこにあるか一緒に確認する 本人の意思や使いやすさも大切にします。

また、110番映像通報システムでは、現場の状況を写真や映像で警察へ送る仕組みもあります。

ただし、撮影のために危険へ近づく必要はありません。映像より命。スマホよりあなたです。

110番につながらない、声が届かないときの動き方

災害、停電、通信障害、電波が弱い場所では、110番につながりにくいことがあります。

警視庁は、通信障害などで110番通報できない場合、周囲に助けを求める、他の携帯電話・固定電話・公衆電話を使う、警察署や交番に直接訴える、パトロール中の警察官やパトカーに直接伝えるなどの対応を案内しています。

困った状況 次に試すこと 気をつけること
スマホが圏外 少し移動して電波が入る場所を探す 危険な方向へ戻らないようにします。
通信障害かもしれない 近くの人に別会社のスマホで通報を頼む 「110番をお願いします」とはっきり伝えます。
スマホの充電がない 近くの店舗、駅、交番、公衆電話を探す 一人で危険な場所を歩き回らないようにします。
声が出せない 安全な場所へ移動し、可能なら110番アプリや周囲の人に助けを求める 無理に相手の近くで話さないようにします。
近くに警察官やパトカーがいる 直接助けを求める 急に飛び出さず、周囲の安全を見ます。

緊急時は、きれいな手順通りに動けないことの方が多いです。だからこそ、「つながらなかったら別の電話」「近くに人がいれば助けを求める」「交番や警察官に直接伝える」という予備ルートを知っておくことが役に立ちます。

110番ではなかった場合でも、相談先はあります

110番にかけるほどではない。でも、怖い。気になる。誰かに聞いてほしい。

そういう悩みは、110番ではなく別の窓口の方が落ち着いて話せることがあります。

悩み 向いている連絡先 理由
ストーカーかもしれないが、今すぐ危険ではない #9110、警察署 今後の対応、証拠の残し方、警告や相談の進め方を聞きやすいです。
近所の人が怖い、嫌がらせが続いている #9110、警察署、管理会社、自治体 緊急性や証拠の有無によって相談先が変わります。
ネット詐欺、アカウント乗っ取り、脅迫文 警察のサイバー相談窓口、緊急なら110番 人命に関わる場合や、今すぐ危険がある場合は110番です。
悪質商法、定期購入、訪問販売 188、消費生活センター、#9110 契約トラブルは消費生活相談が向く場合があります。脅迫や押しかけがあれば警察です。
落とし物、拾い物 警察署、交番、遺失物窓口 緊急通報ではなく、届出や問い合わせの扱いです。

「110番ではないなら、相談してはいけない」という意味ではありません。入口が違うだけです。

緊急なら110番。緊急ではない警察相談なら#9110。契約や消費者トラブルなら188。体調や救急なら119や#7119。窓口を分けることで、必要な人に必要な助けが届きやすくなります。

通報したあとに、やっておくとよいこと

110番をしたあとも、気持ちは落ち着かないものです。

手が震える。うまく話せたか不安になる。相手に知られないか心配になる。家族にどう説明すればよいか迷う。

通報後は、警察の指示を優先しながら、できる範囲で次のことを行います。

ただし、証拠を残そうとして危険に近づく必要はありません。安全が先です。

「ちゃんと通報できたか」よりも、「今、安全な場所にいるか」。まずそこを見てください。

家族でできる準備|いざというとき、110番で固まらないために

110番は、できれば使わずに済む方がいい番号です。

でも、使う可能性がゼロではないなら、平常時に少しだけ準備しておくと、緊急時の混乱が減ります。

準備すること 誰に役立つか 置き場所・共有方法
自宅の住所、建物名、部屋番号を書いたメモ 高齢の親御さん、一人暮らしの方、子ども 電話の近く、冷蔵庫、玄関内側
緊急連絡先一覧 本人、ご家族、近所の支援者 紙、スマホのメモ、家族LINE
持病、服薬、かかりつけ医 高齢者、持病がある方 保険証やお薬手帳と一緒に保管
家族間の合言葉 DV、ストーカー、特殊詐欺などが心配な家庭 「今すぐ電話して」など、危険を伝える短い言葉を決める
#9110や警察署の連絡先 緊急ではない相談が多い方 スマホの連絡先に登録

とくに親御さんが一人暮らしの場合、住所を言えるかどうかは大きいです。

ふだんは言えても、転倒した直後、怖い思いをした直後、混乱しているときは出てこないことがあります。紙に書いておくだけで、助かる場面があります。

最後に|110番を「迷惑かも」で止めないでください

110番は、軽い問い合わせや相談に使う番号ではありません。

でも、事件や事故、身の危険があるときに、「迷惑かもしれない」と止まってしまうための番号でもありません。

今、誰かが危ない。自分が危ない。けが人がいる。事件や事故が起きている。不審者が近くにいて怖い。

そのときは、短くてかまいません。

「助けてください」
「事故です」
「知らない人が家の前にいます」
「場所はたぶん、○○の近くです」

そこからで大丈夫です。

110番は、立派に説明できる人のためだけの番号ではありません。危険な場面で、助けを呼ぶための番号です。

落ち着いてからで構いません。自分の住所、近くの目印、家族の緊急連絡先を一度だけメモしておいてください。未来の自分やご家族を助ける、小さな備えになります。

公式情報として確認したページ

相談できること

事件、事故、暴力、けんか、強盗、空き巣、交通事故、不審者、つきまとい、今まさに危険があるストーカー・DV、子どもや高齢者が危険な状態にある場合など、警察官にすぐ現場へ来てほしい緊急事案です。

相談できない・不向きなこと

落とし物の問い合わせ、免許更新、交通違反の確認、緊急性のない近隣トラブル、犯罪か分からない不安、悪質商法の相談、過去の被害相談などは、110番ではなく#9110、最寄りの警察署、消費生活センター、各相談窓口が向いています。ただし、今まさに危険がある場合は110番を優先してください。

電話する前に手元に置きたいもの

住所、建物名、部屋番号、近くの目印、何が起きたか、いつ起きたか、けが人の有無、犯人や不審者の特徴、逃げた方向、車のナンバー、今いる場所の安全状況を、分かる範囲で伝えます。全部そろっていなくても、緊急なら先に110番してください。

本人ではなく家族が相談するときの注意点

本人が通報できない場合は、ご家族や近くにいる方が代わりに110番してかまいません。本人の名前、年齢、現在地、何が起きているか、本人と連絡が取れているか、持病や認知症の有無などを分かる範囲で伝えてください。現場に向かうことが危険な場合は、無理に近づかず警察の指示を待ってください。

近い悩みで使う別の相談先

出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 110番はどんなときにかければいいですか?

事件、事故、暴力、不審者、交通事故、けが人がいる場面など、今すぐ警察官に来てほしいときにかけます。緊急ではない相談や問い合わせは、#9110や最寄りの警察署が向いています。

Q. 110番に電話したとき、何を話せばいいですか?

まず「何が起きたか」と「場所」を伝えてください。その後、いつ起きたか、けが人がいるか、犯人や不審者の特徴、逃げた方向などを聞かれます。全部を最初から完璧に話せなくても大丈夫です。

Q. 住所が分からない場所でも110番できますか?

できます。近くの店名、駅名、交差点、建物名、看板、バス停、電柱番号、地図アプリの表示など、分かる範囲の目印を伝えてください。場所が不明でも、緊急なら先に通報することが大切です。

Q. 家族や近所の人のことで、代わりに110番してもいいですか?

本人が通報できない、暴力や事故の可能性がある、助けを求める声が聞こえるなどの場合は、周囲の人が代わりに110番してかまいません。本人の場所、状況、けがの有無、相手がまだ近くにいるかを分かる範囲で伝えてください。

Q. 110番するほどか分からないときはどうすればいいですか?

今この場で危険がある、誰かがけがをしている、警察官にすぐ来てほしい状況なら110番を優先してください。緊急ではないけれど警察に相談したい場合は、警察相談専用電話#9110や最寄りの警察署に相談する方法があります。

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