お悩み相談ナビ by なやみ晴れ 🔍 相談先
住まい・不動産

親の家が古くて危ないとき|修繕か住み替えかを決める順番

2026.07.28 更新 なやみ晴れ編集部
#お金・生活費#住まい・不動産#高齢の親の家
この記事の結論

親が暮らす古い家に、傾き、雨漏り、寒い浴室、急な階段などの心配がある方へ。応急対応、建物調査、修繕・平屋使い・住み替えの判断材料、費用や補助制度、親への伝え方を整理します。

床が沈む実家で、親だけが「昔からこうだから」と笑っている

玄関を上がると、廊下の一部がふわりと沈む。雨の日には二階の天井に染みが広がり、浴室のタイルには細いひびが入っています。

冬の脱衣所は外と変わらないほど寒く、寝室からトイレまでは暗い廊下を通らなければなりません。親は階段の手すりを握り、横向きになって一段ずつ下りています。

家族が「そろそろ直した方がいい」と言っても、親は答えます。

「まだ住めるよ」
「この年で大工事なんてしなくていい」
「私はここから動かない」

確かに、今日まで暮らしてこられた家です。

けれど、家族には、次に大雨や地震が来たときのことが頭から離れません。

「転んでからでは遅いのでは」
「屋根や柱まで直したら、いくらかかるのだろう」
「お金をかけて修繕しても、数年後には住めなくなるかもしれない」
「住み替えを勧めたら、親の生きがいまで奪ってしまわないか」

修繕か住み替えかで迷うのは、費用だけの問題ではありません。

家の安全、親の体力、通院や買い物、家族が通える距離、本人が守りたい暮らしが、全部つながっているからです。

家に入り続けてよいか迷う状態は、話し合いより安全確保を先にする

古い家のすべてが、すぐ倒れるわけではありません。

ただし、次のような変化があるときは、親を説得しながら様子を見る段階ではありません。危険な場所へ近づかず、市区町村の建築・住宅担当や建築士、状況によっては消防・ガス会社などへ連絡します。

見えている状態 その場での動き
柱や壁が大きく傾き、戸や窓が急に閉まらなくなった 無理に中へ入らず、建築担当窓口や建築士へ安全性を尋ねる
地震後に基礎や壁へ大きなひびが入り、家全体の傾きを感じる 使用する部屋を限定せず、専門家へ住み続けられる状態かを見てもらう
雨漏りした天井が膨らむ、垂れ下がる、部材が落ちてくる 真下を通らず、部屋の使用を止めて点検を依頼する
焦げ臭い、コンセントが熱い、煙や火花が出ている 安全に離れ、火災のおそれがあれば119番へ連絡する
ガスの臭いがする 火や電気スイッチを使わず、可能なら窓や扉を開け、ガス会社の緊急窓口へ連絡する
床が抜けた、階段や手すりが外れかけている 立入禁止にし、別の動線か一時的な滞在先を用意する

地震で大きく揺れた木造住宅は、傾きやひび割れなどを見ても、一般の人だけで住み続けてよいか判断するのが難しい場合があります。国土交通省も、地震後の損傷が疑われる住宅では、市区町村や専門家へつなぐための安全確認を案内しています。

ガス臭があるときは、換気扇などの電気スイッチを操作すると、火花が着火のきっかけになるおそれがあります。消防庁は、火を止め、電気機器を操作せず、窓や扉を開けてガス会社へ連絡するよう案内しています。

危険な状態の家で、家族が屋根裏や床下へ入って原因を探すことは避けてください。見積もりより先に、人が入ってよい状態かを確かめます。

「家が古い問題」と「親の暮らしに合わない問題」は分けて見る

修繕の話がまとまらない家庭では、異なる問題を一つにまとめていることがあります。

雨漏りや耐震性は、建物の問題です。階段を上れない、浴室が寒くて入浴しなくなった、買い物へ行けないという困りごとは、親の身体と暮らしの問題です。

見る分野 具体的な状態 主に考える対応
建物の安全 傾き、基礎のひび、屋根や外壁の劣化、雨漏り、シロアリ被害 建築士などによる点検、耐震診断、構造部分の修繕
室内の移動 段差、急な階段、手すり不足、狭い廊下、滑りやすい床 手すり、段差解消、生活場所の一階集約
入浴・排せつ 浴槽をまたげない、脱衣所が寒い、寝室からトイレが遠い 浴室・トイレ改修、暖房、寝室の移動、福祉用具
設備の老朽化 古い配線、給湯器、配管、暖房、住宅用火災警報器 点検、交換、更新時期の計画
家の管理 庭、雨どい、二階、雪、台風対策を親が担えない 管理範囲を減らす、外部へ委託する、住み替える
地域での生活 病院、店、バス停が遠い。坂道や雪道で外出できない 移動支援、家族との近居、便利な地域への住み替え
家族の支援 家族が毎週遠距離を移動し、修理や通院へ対応している 家族に近い住まい、介護サービス、支援体制の見直し

屋根を直しても、急な階段と遠い病院は残ります。

反対に、手すりだけを付けても、柱や基礎に問題があれば、安心して住み続けられる家にはなりません。

「どこを直すか」を決める前に、建物と生活の両方へ印を付けてください。

修繕・一階だけで暮らす・住み替えるを三つ並べる

選択肢を「全面リフォーム」か「施設入所」の二つだけにすると、親も家族も身構えます。

実際には、その間にいくつかの方法があります。

選択肢 向いている状態 残りやすい課題
必要な場所だけ修繕する 構造上の大きな問題がなく、親が今の地域で暮らし続けたい 数年後に別の設備修繕が必要になる可能性
一階へ生活を集める 二階や家全体の管理は難しいが、一階で生活が完結できる 使わない二階や屋根・外壁の維持は残る
大規模に改修する 家の立地がよく、長く暮らす見込みがあり、構造を含めて直す価値がある 工事費、仮住まい、工事後に親の状態が変わる可能性
家族の近くへ住み替える 通院や買い物、緊急時対応のため、家族との距離を縮めたい 親の寂しさ、生活圏の変化、家族へ頼りすぎる可能性
高齢者向け住宅へ移る 見守りや生活相談のある住まいを希望し、一人暮らしに不安がある 月額費用、介護サービスの範囲、住み慣れた地域との距離
一時的に別の場所で暮らす 危険箇所の調査中、修繕中、本人が転居を決め切れない 二重の住居費、仮住まいの期限、家の管理

先に一つを選ぶ必要はありません。

「雨漏りを止めて半年暮らしながら、住み替え先も見る」という進め方もあります。

「一階へ寝室を移し、二階を使わずに一年暮らせるか試す」という方法もあります。

親の気持ちが追いつかないときほど、戻れない決断ではなく、試せる変更から始めます。

修繕が向いているのは、家だけでなく地域での暮らしも続けられるとき

親が強く自宅を希望していても、希望だけで修繕を決めると、数年後に再び大きな迷いが出ます。

次の条件が多くそろうなら、修繕を中心に考えやすくなります。

国土交通省の高齢期の住まいの改修ガイドラインでは、段差や手すりだけでなく、温熱環境、外出のしやすさ、浴室・トイレ、生活空間の集約、設備更新、光や湿度などを含めて考えるよう示しています。

家を直す目的は、新築のように見せることではありません。

親が毎日使う範囲を安全にし、家族が支えやすくし、この先の介護にも対応できるようにすることです。

住み替えを考えたいのは、家を直しても生活の孤立が残るとき

住み替えは、古い家を諦めるためだけに行うものではありません。

建物を直しても、次の問題が残る場合があります。

この場合、住み替えは「危ない家から出す」という話だけではありません。

親が病院や買い物へ自分で行きやすくなる、家族が短時間で会いに行ける、見守りのある暮らしへ変えるという選択です。

サービス付き高齢者向け住宅は、都道府県などへ登録された高齢者向けの賃貸住宅で、状況把握と生活相談のサービスが登録制度上の基本となっています。ただし、食事、介護、医療などの提供内容や料金は住宅によって異なります。

「高齢者向け住宅だから、介護も医療もすべて含まれる」と考えず、必要な支援を一つずつ確かめます。

迷ったときの中間案は、生活を一階だけに集めることです

古い戸建てでは、二階の寝室、急な階段、遠いトイレが負担になりやすい一方、親は家全体を改修されることに抵抗する場合があります。

そこで、親が毎日使う空間だけを小さくまとめます。

現在の状態 一階へ集める案
寝室が二階にある 一階の和室や居間の一部を寝室にする
トイレまで遠い 寝室をトイレの近くへ移す、夜間の動線へ照明と手すりを付ける
浴室が寒く使いにくい 暖房、手すり、浴槽台などを組み合わせ、必要なら通所介護での入浴も考える
広い台所を使いこなせない よく使う調理器具と食器を手の届く範囲へ集める
洗濯物を二階へ運ぶ 一階または屋外の短い動線に干す場所を作る
二階の物を何度も取りに行く 日用品、衣類、薬、書類を一階へ移す

一階へ暮らしを集めるだけでも、工事範囲と日々の移動を減らせます。

ただし、二階を使わなくても、屋根や外壁など建物全体の維持が不要になるわけではありません。構造部分の安全性は別に調べてください。

建築士へ頼みたいのは「工事の見積もり」より先に「家の診断」です

最初からリフォーム会社へ連絡すると、工事内容を決める話へ進みやすくなります。

まだ修繕か住み替えかを迷っている段階では、まず家の状態を見てもらい、何を放置できず、何を後回しにできるかを分けます。

点検時には、次の内容を尋ねます。

住宅金融支援機構も、住宅は定期的な点検と早めの補修が必要で、不具合を放置すると状態が悪化し、復旧費用が大きくなることがあると案内しています。点検・修繕の記録を残すことも、その後の工事や売却時の材料になります。

建築時の図面、過去の修繕記録、固定資産税の書類、家の気になる場所の写真があれば、調査時に用意します。

1981年以前の家は、見た目が丈夫でも耐震性を一度調べる

柱が太く、昔から地震に耐えてきた家でも、現在の耐震性を外観だけで判断することはできません。

国土交通省は、1981年以前に建築された建物には、耐震基準が強化される前の旧耐震基準によるものが多く、まず耐震診断を行い、耐震性が不足する場合は改修や建て替えを検討するよう案内しています。

耐震診断や耐震改修への補助制度は、地域や建物の条件によって異なります。国と地方公共団体による支援、融資、税の措置が用意されている場合があるため、契約前に市区町村の耐震担当窓口へ尋ねてください。

自治体へは、次のように伝えられます。

「高齢の親が住む、築年数の古い木造住宅です。耐震診断や耐震改修への補助、登録された診断者の案内があるか知りたいです」

修繕の優先順位は、見た目ではなく命と生活から決める

家を見てもらうと、屋根、外壁、台所、浴室、床、建具など、直したい場所が次々に出てきます。

すべてを同時に直せない場合は、次の順番で考えます。

優先 主な工事・対応 理由
1.今の危険を止める 落下しそうな部材、漏電、ガス、壊れた階段や手すりへの対応 けが、火災、重大事故を避けるため
2.家の傷みを広げない 雨漏り、屋根、外壁、基礎、配管、腐食への対応 放置による劣化と修繕範囲の拡大を防ぐため
3.毎日の移動を安全にする 手すり、段差、照明、床、寝室とトイレの動線 毎日繰り返す転倒リスクを減らすため
4.入浴・排せつ・食事を続けやすくする 浴室、トイレ、台所、暖房、福祉用具 親の自立と衛生を保つため
5.見た目や快適さを整える 壁紙、収納、内装、使わない部屋の改装 安全工事と予算を確保したあとに考えられるため

親が「台所だけ新しくしたい」と希望しても、屋根の雨漏りや階段の破損があるなら、先に必要な工事を説明します。

希望を否定するのではなく、「台所を気持ちよく使うためにも、先に雨が入る場所を止めよう」とつなげます。

介護保険の住宅改修は、古い家全体を直す制度ではありません

要支援・要介護認定を受けている親が住む家では、介護保険の住宅改修費を使える場合があります。

対象となるのは、手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、扉や便器の交換など、日常生活を支える比較的小規模な工事です。

屋根の全面修理、基礎や柱の補強、古くなった設備の一般的な交換などが、そのまま介護保険の対象になるわけではありません。

介護保険の住宅改修は、支給限度基準額が原則20万円で、工事前にケアマネジャーなどによる理由書を用意し、市区町村へ事前申請する流れが基本です。所得に応じた自己負担があり、自治体によって支給方法や必要書類が異なります。

工事業者と契約する前に、次の順番で動きます。

  1. ケアマネジャーまたは市区町村へ、困っている動作を伝える
  2. 本人の身体に合う工事内容を検討する
  3. 見積書と工事前の写真をそろえる
  4. 市区町村へ事前申請する
  5. 承認手続きを確かめたうえで着工する
  6. 工事後の写真や領収書を提出する

介護保険以外にも、耐震、断熱、バリアフリーなどの改修へ自治体独自の支援がある場合があります。同じ工事に複数制度を使えるかは、着工前に各窓口へ確かめてください。

修繕費と住み替え費は、一年目の金額だけで比べない

修繕の見積もりが300万円、住み替えの初期費用が100万円なら、住み替えの方が安いように見えます。

一方、住み替え後には家賃や管理費が毎月かかり、空いた実家を残せば、税金と管理費も続きます。

反対に、修繕費を払って自宅に残っても、車の維持、庭の手入れ、家族の往復、数年後の給湯器交換などが必要になるかもしれません。

三年または五年の期間で比べます。

費用・負担 修繕して住む 住み替える
最初にかかるお金 診断、設計、修繕、仮住まい 敷金・入居金、引っ越し、家具、家財整理
毎月の住居費 税金、保険、光熱費、修繕積立 家賃、管理費、生活支援費、食費など
移動費 通院、買い物、家族の往復 新居からの通院、旧宅管理、面会交通費
今後の修理 屋根、配管、給湯器、外壁、庭 基本的な建物管理は貸主側でも、室内設備や契約上の負担がある
介護の費用 訪問・通所・見守り・配食など 住まいのサービス料と外部介護サービス
家族の時間 掃除、修理、通院、緊急対応 転居準備、旧宅の処分、契約管理
実家の扱い 住み続ける 売却、賃貸、解体、管理継続を別に決める

金額だけでなく、「家族が月に何時間使うか」「親が一人でできることがどれだけ残るか」も書きます。

安く見える案が、家族の無償労働によって成り立っていないかを見てください。

親には「この家は危ない」と宣告せず、困っている一場面を話す

親にとって、古い家は欠陥のある建物ではありません。

配偶者と暮らし、子どもを育て、近所付き合いを続けてきた、自分の人生そのものに近い場所です。

「もう危ないから出て」と言えば、家だけでなく、自分の生き方を否定されたように感じることがあります。

避けたい伝え方 話し始める言葉
「こんな古い家には住めないよ」 「廊下の床が沈むところだけ、けがをする前に見てもらいたい」
「修繕しても無駄だから引っ越そう」 「直して住む案と、近くへ移る案を、費用も含めて両方見てみたい」
「一人暮らしはもう無理」 「お母さんが自分で続けたいことを残せる住まいを考えたい」
「私たちが大変だから移って」 「急なときにすぐ来られず心配している。お互いに続けられる距離を考えたい」
「専門家が危険だと言えば従って」 「家のどこを直せば住めるのか、まず一緒に聞いてみない?」

本人が住み替えを嫌がる場合は、最初から契約や見学へ連れていかなくても構いません。

近くの住宅の資料を見る。昼食だけ食べに行く。家族宅へ数日泊まる。冬だけ短期滞在する。

「二度と戻れない転居」にせず、新しい場所での暮らしを小さく体験できる形にします。

親が家を離れたくない理由は、「思い出」だけとは限りません

家族は、親が思い出に執着していると思うかもしれません。

実際には、次のような心配が隠れている場合があります。

親へは、「なぜ動きたくないの」と迫るより、選択肢を挙げながら聞きます。

「家賃が心配?」
「近所の人と離れるのが嫌?」
「仏壇や荷物をどうするかが決まらない?」

理由が分かれば、家そのものを残す以外の方法で、不安を減らせることがあります。

兄弟では、家を残したい人と修繕を担う人を同じにしない

兄弟の話し合いでは、遠方に住む人が「親の家は残した方がいい」と言い、近くに住む人が修理の立ち会いと通院を担っていることがあります。

思い出を残したい気持ちは否定せず、実務と費用も同じ表へ入れます。

話し合うこと 決める内容
建物調査 誰が依頼し、誰が当日立ち会うか
応急修理 すぐ直す場所と予算上限
大規模修繕 費用負担、名義人の意思、工事後に住む期間
親の生活支援 通院、買い物、掃除、庭、緊急時の担当
住み替えの調査 候補地域、費用、見学を担当する人
判断期限 診断後、冬前、次の介護認定など、再検討する時期

次のように伝えます。

「私も家を残せるなら残したい。ただ、今は月二回の点検と修理対応を私がしている。残す案では、費用と管理の担当まで一緒に決めたい」

「売るか残すかの結論ではなく、まず診断費用を兄弟で分担したい」

家への気持ちの強さを競うのではなく、今後五年の役割を見える形にします。

住み替え先は、建物の新しさより親の一週間で比べる

新築で設備が整った住まいでも、親の暮らしに合うとは限りません。

候補を比べるときは、月額費用だけでなく、親が一週間をどう過ごすかを想像します。

見ること 具体的な質問
通院 かかりつけ医を続けられるか。送迎や付き添いはあるか
買い物 徒歩で行ける店があるか。配達を使えるか
食事 自炊、食事提供、欠食時の料金はどうなるか
見守り どの時間帯に、どの方法で安否を確かめるか
介護 介護サービスは住宅運営者が提供するのか、外部事業者を選ぶのか
医療 夜間や急変時は、誰がどこへ連絡するか
家族との距離 家族が公共交通や車で無理なく通えるか
人間関係 一人で静かに過ごせるか。交流への参加を強く求められないか
将来 介護量が増えた場合も住み続けられるか

高齢者向け住宅や有料老人ホームは、名称が同じでも契約、サービス、費用が異なります。重要事項説明書や料金表を受け取り、基本料金に含まれるものと別料金になる支援を分けてください。

修繕を急かす訪問業者には、その場で屋根へ上がらせない

古い家を心配しているときに、「近くで工事をしていたら屋根がずれて見えた」「無料で点検する」と訪問されることがあります。

本当に修繕が必要な場合でも、その場で点検、契約、前払いまで進める必要はありません。

国土交通省は、災害後などに住宅の修理や点検をかたる悪質商法が起きることがあるとして、突然の訪問や「保険で無料」といった勧誘へ注意を促しています。

工事内容や契約に違和感がある場合は、消費者ホットライン188や、住宅相談窓口の「住まいるダイヤル」などへつなげられます。

決め切れないときは、三か月の保留に条件を付ける

親の気持ち、建物調査、費用、住み替え先のすべてを短期間で決められない家庭もあります。

保留にすること自体は悪くありません。

ただし、「いつか考える」では、危険と家族の負担が続きます。次のように期限と条件を決めます。

「今は決めない」という結論にも、安全を守る行動を付けます。

今日するのは、リフォーム会社を決めることではありません

家が古く、直す場所も多いと、どこから手を付ければよいか分からなくなります。

今日は実家を一周し、次の三種類に分けて写真を撮ってください。

そのうえで、紙に次の四つを書きます。

書くこと 記入例
建物の危険 廊下の床が沈む、雨漏り、階段の手すりがぐらつく
親の困りごと 二階の寝室へ上がるのが怖い、浴室が寒い
地域の困りごと 病院まで車で30分、運転をやめると移動できない
家族の負担 月2回、片道90分かけて草刈りと修理に通う

建物の危険が強ければ、市区町村の住宅・耐震担当や建築士へ。

親の身体や介護も関係するなら、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ。

地域包括支援センターは、市町村が設置する高齢者の総合相談窓口で、保健医療、介護、生活上の支援を含めた相談を受けています。介護認定を受けていない段階でも、親の暮らしをどう支えるか話せます。

ポイント

修繕か住み替えかを決める基準は、家が古いかどうかだけではありません。直したあと、親が日常生活を続けられるか。家族が支え続けられるか。その家と地域で、この先の暮らしが回るかを見ます。

親が住み慣れた家を離れたくない気持ちも、家族が事故を心配する気持ちも、どちらかが間違っているわけではありません。

まず、危険な一か所を使わないようにする。家の状態を見てもらう。一階で暮らす案と住み替える案を、同じ紙に並べる。

今日、家の将来まで決めなくて大丈夫です。

「この家に残るか」ではなく、「今夜を安全に過ごすには何を変えるか」から始めれば、親の思いを置き去りにせず、次の住まい方を考えられます。

出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 古い実家は、築何年なら住み替えを考えた方がよいですか?

築年数だけでは判断できません。同じ築年数でも構造、修繕履歴、雨漏り、地盤、親の生活動線で状態は異なるため、建築士などによる点検と、親が日常生活を続けられるかを合わせて見ます。

Q. 高齢の親の家は、どこから修繕すればよいですか?

落下、漏電、壊れた階段など目前の危険を止め、次に雨漏りや構造部分、毎日の移動、浴室・トイレの順で考えます。壁紙や収納などの内装は、安全と生活に必要な工事の予算を確保してから検討できます。

Q. 介護保険で、古い家のリフォーム費用を出してもらえますか?

要支援・要介護認定を受けた人の手すり設置や段差解消などは、介護保険の対象になる場合があります。ただし支給限度基準額は原則20万円で、屋根や柱など家全体の老朽化修繕を賄う制度ではなく、着工前の申請が基本です。

Q. 親が住み替えを嫌がる場合は、どう話せばよいですか?

「古いから出て」と迫らず、寒い浴室、急な階段、病院までの距離など、一つの生活場面から話します。修繕案も残したうえで、短期滞在や見学など、元の家へ戻れる小さな体験から始めると受け入れやすくなります。

Q. サービス付き高齢者向け住宅なら、介護が必要になっても住み続けられますか?

状況把握と生活相談は基本サービスですが、介護、医療、食事の内容や、介護量が増えた場合の対応は住宅ごとに異なります。現在の費用だけでなく、外部介護サービスの利用方法や退去条件まで書面で確かめてください。

専門家や専門サービスに相談してみませんか?

記事を読んでも悩みが解決しないときは、専門家や専門サービスに相談するのも一つの方法です。

※ 本セクションには広告・PRを含みます。掲載は比較基準に沿って整理しています。料金・条件は公式サイトでご確認ください。

※ お悩み相談ナビが、お悩みを解決できるように厳選したサービスや専門家をリストアップしました。

駐車場貸し出し/空きスペース活用

特Pとは?空き駐車場・自宅スペースを貸し出せる駐車場シェアサービス

乗らなくなった車の駐車スペースや空き駐車場を、自宅にいながら活用できる駐車場シェアサービス。

向いている人
車を手放して駐車場が空いている人/免許返納後のスペースを活用したい人/実家や店舗の空き駐車場を副収入につなげたい人
確認できること
駐車場の貸し出し条件、登録方法、貸出日時・料金設定、売上確認、利用者対応、振込条件
料金目安
初期費用・月々の費用は0円と案内されています。手数料・振込条件・月極貸出条件は公式サイトで要確認。
注意点
収入は保証されません。賃貸・月極・共有名義・管理会社が関わる駐車場は、契約内容や所有者の同意を確認してください。

公式情報の最終確認日:2026-06-21

空き駐車場の活用条件を確認する ›
プロパンガス料金見直し/LPガス会社比較/固定費削減相談

ガス屋の窓口|プロパンガス・LPガス料金を無料で見直し相談できるサービス

プロパンガス・LPガス料金が高いと感じる方が、現在の料金やガス会社変更の選択肢を無料で相談できるサービス。

向いている人
戸建て・持ち家でプロパンガスを使っている方/毎月のガス代が高いと感じる方/冬場のガス料金が負担になっている方/親御さんの家のガス代を見直したいご家族/店舗・業務用でLPガスを使っている方/ガス会社変更が不安な方
確認できること
現在のガス料金、地域相場、ガス会社変更の可否、料金シミュレーション、見積もり、乗り換えの流れ、料金保証、対応エリア、集合住宅での可否
料金目安
相談・見積もりは無料で案内されています。実際のガス料金は地域・使用量・契約条件・ガス会社により変わるため、検針票をもとに要確認。
注意点
都市ガス・オール電化の方には基本的に合いません。賃貸集合住宅では入居者だけでガス会社を変更できない場合があります。検針票情報、契約条件、解約金、切り替え後の料金保証、将来の値上げ条件を確認しましょう。

公式情報の最終確認日:2026-07

プロパンガス料金の無料見直しを確認する ›
不用品回収/粗大ごみ回収/遺品整理/実家片付け/ゴミ屋敷片付け

アールクリーニング|不用品回収・粗大ごみ回収・遺品整理を相談できる片付けサービス

親御さんの家・ご実家・引っ越し前後・遺品整理などで出た不用品を、見積もりから回収まで相談できる片付けサービス。

向いている人
ご実家の片付けで困っているご家族/親御さんの家に物が多くて心配な方/粗大ごみを自分で運べない方/遺品整理を家族だけで進めるのが難しい方/引っ越しや空き家整理で大量の不用品が出た方/ゴミ屋敷化が心配な方
確認できること
見積もり、回収できる物、買取可否、料金プラン、追加料金の有無、対応エリア、作業当日の流れ、支払い方法、遺品整理・清掃対応の有無
料金目安
公式ページには軽トラックプラン税込3,800円〜などの掲載あり。ただしキャンペーン・回収量・内容・エリアで変わるため、必ず見積もりで総額確認。
注意点
不用品回収は自治体ルールや許可確認が重要です。見積もり金額、追加料金、回収できない物、リサイクル料金、買取条件、キャンセル料、一般廃棄物処理業の許可や市区町村委託の有無を確認しましょう。

公式情報の最終確認日:2026-07

不用品回収の無料見積もり内容を確認する ›
駐車場予約/駐車場シェア/外出支援/通院・お出かけ準備

akippa(アキッパ)|外出前に駐車場を予約できる駐車場シェアサービス

病院・観光地・イベント会場などへ車で出かける前に、近くの駐車場を事前に予約できるサービス。

向いている人
親御さんの通院や送迎で駐車場を探すご家族/足腰が不安で目的地近くに停めたい方/観光地やイベント会場で駐車場探しを避けたい方/お墓参りや法事で車を使う方/初めて行く場所で駐車場が不安な方
確認できること
目的地近くの駐車場、予約可能な日時、料金、対応車種、駐車場の場所、利用時間、キャンセル条件、支払い方法
料金目安
会員登録は無料。駐車場を予約・利用する場合に駐車場料金とサービス料が発生。料金は駐車場・日時・利用時間により異なるため公式サイトで要確認。
注意点
駐車場ごとに対応車種・サイズ・利用時間・出入口・周辺道路が異なります。予約前に車両サイズ、場所、キャンセル条件、サービス料、当日キャンセル時の扱いを確認しましょう。

公式情報の最終確認日:2026-07

目的地近くの駐車場を確認する ›
老人ホーム紹介/介護施設検索/入居相談/施設見学

いい介護|老人ホーム・介護施設を検索・無料相談できる施設探しサービス

親御さんの介護施設・老人ホームを、費用・地域・介護度・医療対応などの条件から探し、無料相談や見学予約まで確認できるサービス。

向いている人
親御さんの在宅介護に限界を感じているご家族/老人ホームや介護施設の違いが分からない方/認知症でも入れる施設を探したい方/退院後の住まいで悩んでいる方/施設費用が心配な方/遠方介護で親御さんの住まいを探している方
確認できること
介護施設の種類、地域別の施設、費用、空室状況、資料請求、見学予約、入居相談員への無料相談、認知症・医療対応・夫婦入居などの条件
料金目安
施設検索・入居相談は無料で案内されています。実際の入居費用は施設種別・地域・介護度・居室タイプ・医療対応などにより異なるため公式サイトで要確認。
注意点
相談は無料でも、施設入居には入居一時金・月額費用・介護保険自己負担・医療費・日用品費などがかかります。施設ごとに条件・費用・空室状況が異なるため、見学前に総額と受け入れ条件を確認しましょう。

公式情報の最終確認日:2026-07

老人ホーム・介護施設の無料相談内容を確認する ›

次にできること

同じ悩みの方によく読まれています

毎月のプレゼント抽選に応募できます。会員登録は無料です。 会員登録・ログイン