「値段を聞くだけ」のつもりが、家族には売却の話に聞こえます
母親が介護施設へ入ることになり、実家がしばらく空くことになりました。
長男は、「空き家にしておくと傷むから、まず査定を取ろう」と言います。
妹は、「まだ母さんの家なのに、売る前提で話を進めるのは早い」と反対します。
母親本人へ聞くと、「みんなに任せる」と言った翌日に、「退院したら家へ戻る」と話します。
誰も家を安く手放したいわけではありません。けれど、家族が気にしていることは少しずつ違います。
「維持費を払い続けられるのか」
「施設費のために売った方がよいのか」
「思い出の家を手放して、親が後悔しないか」
「査定を頼んだら、そのまま契約を勧められそう」
「兄弟の一人だけで不動産会社と話してよいのか」
こうした状態で査定額だけを先に出しても、高い・安いという新しい争いが増えることがあります。
査定前に必要なのは、家族全員が売却へ賛成することではありません。
何を知るための査定なのか、誰の家について、誰がどこまで話を進めるのかをそろえることです。
最初の家族会議では、売るか残すかを決めなくて構いません
不動産会社へ査定を頼むことと、売却を依頼する媒介契約や売買契約を結ぶことは別の段階です。不動産取引では、査定や条件の検討を経て、仲介を依頼する場合に媒介契約を結び、その後に販売活動や売買契約へ進みます。
最初の家族会議では、次の五つだけをそろえます。
| 決めること | 家族で話す内容 |
|---|---|
| 査定の目的 | 売るためか、維持・賃貸・売却を比べるためか |
| 所有者 | 登記上の名義人は誰か、共有者や相続人がいるか |
| 本人の住まい | 今後戻る可能性、住み替え先、施設生活の見通し |
| 今回進める範囲 | 価格を聞くところまでか、売却方法の提案までか |
| 連絡担当 | 不動産会社と話し、家族へ共有する人は誰か |
今日は家を売ると決めるのではなく、今の家にどのくらいの価値があり、維持すると何が必要かを知るところまでにしよう。
査定結果を見てから、母さんの希望も聞いて次を考えよう。
「査定を取る人は売却賛成」「反対する人は何もしない」という分け方をしない方が、家族で情報を共有しやすくなります。
子ども同士の話より先に、誰の所有物かを見ます
実家と呼んでいても、所有者が父親だけとは限りません。
土地は父親、建物は母親、夫婦の共有、亡くなった祖父の名義が残っている、といったケースがあります。
| 状態 | 査定前にすること |
|---|---|
| 親一人の名義 | 所有者本人が査定と今後の検討を理解しているか確かめる |
| 夫婦や親子の共有 | 共有者全員の持分と意向を把握する |
| 亡くなった人の名義 | 相続人と遺産分割、相続登記の状況を調べる |
| 土地と建物の所有者が違う | 両方を一緒に売るのか、それぞれの所有者へ確認する |
| 住宅ローンや抵当権が残る | 金融機関と残高、売却時の返済方法を確認する |
| 賃貸・使用貸借している人がいる | 居住者との契約や退去の条件を整理する |
登記上の所有者が亡くなったままの場合、査定を受けることはできても、そのまま相続人の一人だけで売却手続きを完了できるとは限りません。
2024年4月1日から相続登記の申請が義務化されており、相続で不動産を取得したことを知った日から原則3年以内の申請が必要です。義務を簡易に履行する相続人申告登記だけでは不動産を売却できず、売却には別途、権利関係を反映した相続登記が必要です。
名義が分からない場合は、固定資産税の通知だけで決めつけず、登記事項証明書などで現在の登記を調べます。
親の家なら、家族の都合より本人の意思を先に置きます
子どもが施設費や空き家管理を負担していても、親名義の家を家族だけの判断で売る話にはできません。
| 本人の様子 | 進め方 |
|---|---|
| 売る理由と結果を理解している | 本人の希望を聞き、査定時にも同席または内容を共有する |
| 査定は了承するが売却は迷っている | 「価格を知るところまで」と範囲を明確にする |
| 日によって希望が変わる | 即日契約を避け、複数回に分けて意思を確かめる |
| 話の内容をすぐ忘れてしまう | 売却手続きを急がず、法律職や地域の相談窓口へ状況を伝える |
| 家族へ任せたいと言う | 価格、時期、住む場所のうち、何を任せるのかを具体化する |
家を売ると決めてほしいわけではないよ。
この先、家へ戻る考えがあるのか、維持する費用に使うのかを考えるために、まず値段を聞いてもいい?
査定を聞いた日に契約はしないから、結果は一緒に見よう。
認知症などにより契約内容を判断することが難しい可能性がある場合、子どもだから当然に本人の代わりとして売却できるわけではありません。成年後見制度は、判断能力が不十分な人の不動産や預貯金などの財産管理、契約を支援する制度です。個別の売却方法や家庭裁判所の手続が関わる場合があるため、査定後すぐ契約せず、司法書士や弁護士などへ事情を伝えてください。
「いくらになるか」より先に、なぜ価格を知りたいのかを決めます
| 査定する目的 | 査定後に比べること |
|---|---|
| 介護施設の費用を用意したい | 売却後に手元へ残る額と、施設費を何年賄えるか |
| 空き家の維持が難しい | 売却、賃貸、管理継続にかかる費用 |
| 相続前に家族の方針を考えたい | 本人の住まい、共有・相続、税金を含む今後の選択肢 |
| 住み替えたい | 新居の購入・賃貸費用、引っ越し時期 |
| 近所から購入を持ちかけられた | 提示額と市場の取引事例の違い |
| 家の価値だけ知りたい | 売却を急がず、簡易査定と維持費の情報を集める |
目的が決まっていないまま査定を頼むと、一番高い金額を出した会社に気持ちが引っ張られやすくなります。
家族会議では、「高く売りたい」だけでなく、売却で解決したい問題を一文にします。
母の施設費をすべて売却代金で賄うのではなく、空き家の維持費を止め、今後5年間の生活資金に余裕を持たせるために査定する。
売却後に親がどこで暮らすかが曖昧なら、契約へ進みません
自宅の売却は、家の価格だけの問題ではありません。
売った後の住まいと生活費が決まっていなければ、高く売れても本人の生活が不安定になることがあります。
| 考える場面 | 家族で決めたいこと |
|---|---|
| 施設へ入居している | 自宅へ戻る可能性、施設費の見通し、入院や退去時の住まい |
| 子どもと同居する | 同居が続かなかった場合の住まい |
| 賃貸住宅へ移る | 家賃、保証人、引っ越し時期、持ち込める荷物 |
| 売却後も住み続けたい | リースバックの家賃、契約期間、更新・退去条件 |
| まだ自宅で生活中 | 内覧、引っ越し、引渡しまでの予定 |
高齢者の自宅売却では、契約内容を十分に理解しないまま安価で売却した、売却後も住めると説明されたが家賃や契約条件が想定と違った、といった相談があります。自宅を不動産会社へ売却する契約は、原則としてクーリング・オフできません。住む場所と今後の収支が決まるまでは契約しないようにします。
査定前に決める価格は、最低売却額ではなく「判断の条件」です
相場を知らない段階で、「3000万円以下なら絶対に売らない」と決めても、その金額に根拠がなければ家族の希望を言い合うだけになります。
査定前は、金額そのものより、結果を受けてどう動くかを決めます。
| 査定結果 | 家族の対応例 |
|---|---|
| 想定より高い | 査定根拠と売却期間を聞き、すぐ契約せず他社とも比べる |
| 想定の範囲内 | 諸費用を差し引いた手取り額で売却の目的を満たすか計算する |
| 想定より低い | 売却を見送り、賃貸・管理継続・買取も含めて再検討する |
| 会社ごとの差が大きい | 似た物件の取引事例、建物評価、売却想定期間を聞く |
不動産会社が媒介価額について意見を述べる場合、価格査定の手法や類似する取引事例など、合理的な根拠を示すことが求められています。査定額が高いか低いかだけでなく、「どの物件と比べたか」「何か月で売る想定か」「建物の状態をどう評価したか」を聞いてください。
査定額は、その金額で売れるという約束ではありません
査定額は、不動産会社が物件の状態や取引事例などをもとに示す売却価格の意見です。
実際に売れる金額は、売り出す時期、販売期間、建物の状態、買主との交渉、売主が急いでいるかなどによって変わります。国土交通省の不動産情報ライブラリでも、実際の取引価格には物件固有の条件や、売り急ぎ・買い急ぎなど当事者の事情が反映されると説明されています。
| 査定額が違う理由 | 聞きたいこと |
|---|---|
| 比較した事例が違う | どの地域・築年・広さの成約事例を使ったか |
| 建物の評価が違う | 修繕履歴や劣化をどのように反映したか |
| 売却期間の想定が違う | 短期売却か、時間をかけて高値を目指すのか |
| 土地の使い方の見方が違う | 戸建て用地、分割、建て替えなど何を想定したか |
| 営業方針が違う | 査定額で売れない場合、いつ価格変更を提案するか |
一番高い会社が悪いとは限りません。ただし、周辺事例より高い理由を説明できず、「今なら必ず売れる」とだけ言う場合は、一度持ち帰ります。
家族でも、仲介と買取を混ぜて比べないようにします
| 方法 | 主な特徴 | 家族で考えたいこと |
|---|---|---|
| 仲介 | 不動産会社へ買主探しを依頼する | 売却期間、内覧対応、価格変更の方針 |
| 不動産会社による買取 | 不動産会社が買主となり直接購入する | 早さと価格のどちらを優先するか |
| 買取保証付き仲介 | 一定期間仲介し、売れない場合の買取条件を設ける | 保証価格、適用条件、契約内容 |
| リースバック | 売却後に賃料を払い、同じ家へ住み続ける | 家賃、契約期間、更新、買い戻し、退去条件 |
「査定額」と書かれていても、仲介で売り出す想定価格なのか、不動産会社が直接買い取る価格なのかで意味が違います。
この金額は、仲介で買主を探す場合の査定額ですか。
御社が直接買い取る場合はいくらですか。
それぞれ、売却までの期間と、売主が負担する費用を分けてください。
仲介を依頼する場合は媒介契約を結びます。一般媒介、専任媒介、専属専任媒介では、ほかの会社へ重ねて依頼できるか、売主自身が見つけた相手と取引できるかなどが異なります。査定訪問の日に急いで決めず、それぞれの違いを説明してもらいます。
不動産会社へ渡す情報は、家族の連絡担当を一人にまとめます
兄は「すぐ売りたい」、妹は「急いでいない」と別々に伝えると、査定条件や提案内容がそろいません。
| 家族内の役割 | 行うこと |
|---|---|
| 所有者本人 | 査定と今後の検討について意思を示す |
| 連絡担当 | 同じ条件を各社へ伝え、連絡を受ける |
| 書類担当 | 登記、税金、購入時資料、修繕記録を集める |
| 生活担当 | 住み替え、施設費、引っ越しの予定を考える |
| 家族への共有担当 | 査定書と説明を全員が見られる形で残す |
不動産会社との連絡は長男がまとめます。
ただし、売却依頼や価格変更、売買契約は、所有者本人と家族が査定内容を見てから決めます。
担当者だけの判断では署名や申込みをしません。
電話の内容は、日付、会社名、担当者名、査定額、根拠、次に求められたことを短く残します。
査定前に家中を片づけ切る必要はありません
実家が散らかっていると、「こんな状態では査定を頼めない」と感じるかもしれません。
しかし、査定前に家財をすべて処分すると、親やきょうだいが残したかった物まで失うことがあります。
| 先にしてよいこと | 査定後に決めること |
|---|---|
| 玄関や廊下の通路を確保する | 家具を残して売るか、空にして引き渡すか |
| 貴重品、通帳、権利証等を別に保管する | 残置物処分の業者と費用 |
| 雨漏り、ひび、故障箇所を隠さず書く | 修理して売るか、現状のまま売るか |
| 家族写真や思い出の品を分ける | 大量の家財の分配・処分方法 |
| 庭や物置の状態を見られるようにする | 解体や庭木処分の必要性 |
見栄えをよくするために、雨漏りやシロアリ、設備故障などを隠してはいけません。
家の状態をどこまで調査し、何を買主へ伝える必要があるかは、売却方法や契約内容に関わります。査定時に分かっている事実を伝え、修理や処分は見積もりを見てから決めます。
そろう書類だけ集め、見つからない物は一覧にします
| 資料 | 分かること |
|---|---|
| 登記事項証明書・登記識別情報等 | 名義、持分、抵当権など |
| 固定資産税の納税通知書 | 土地・建物の所在地や評価額の手掛かり |
| 購入時の売買契約書 | 取得費や購入時の条件 |
| 建築確認・検査済証、図面 | 建物の構造、面積、間取り |
| 測量図・境界確認資料 | 土地の範囲や境界の状況 |
| 修繕・リフォーム記録 | 建物評価や説明に使える履歴 |
| 住宅ローン残高資料 | 売却代金で返済できるか |
| 管理規約・修繕計画 | マンションの利用条件や将来の負担 |
最初の簡易査定で、すべての原本を渡す必要はありません。
原本を預ける場合は、何を誰へ渡したか控えを残し、返却時期を決めます。
最初は机上査定、売却を現実的に考えたら訪問査定へ進みます
| 査定方法 | 向いている段階 | 分かりにくいこと |
|---|---|---|
| 机上・簡易査定 | まず相場の幅を知りたい | 室内状態、修繕状況、眺望、境界など |
| 訪問査定 | 売却の可能性を具体的に検討している | 実際の買主がいくらで購入するか |
| 不動産会社の買取査定 | 早期売却や手間の軽減を重視している | 仲介で時間をかけた場合の成約額 |
| 不動産鑑定士の鑑定評価 | 訴訟、遺産分割、関係者間の説明など客観的評価が必要 | 通常の仲介査定より費用と時間が必要になる |
家族がまだ売却に迷っている段階では、まず周辺の取引価格を調べ、少数の会社へ同じ条件で机上査定を依頼する方法があります。
国土交通省の不動産情報ライブラリでは、実際の取引価格、成約価格、地価公示、防災・都市計画情報などを確認できます。ただし、土地や建物にはそれぞれ固有の条件があるため、近所の取引額をそのまま自宅の価格に当てはめるものではありません。
複数社には、同じ条件と同じ質問を渡します
比較する会社を増やしすぎると、電話対応だけで家族が疲れます。
地域での売却実績や物件の種類を見ながら候補を絞り、同じ情報を伝えて査定の根拠を比べます。
| 各社へ聞くこと | 比べる理由 |
|---|---|
| 査定額の根拠 | 似た物件と、加点・減点した項目を見る |
| 売り出し価格の提案 | 査定額との違いと販売方針を見る |
| 想定する売却期間 | 早期売却か高値重視かをそろえる |
| 値下げの時期と幅 | 売れない場合の対応を事前に知る |
| 売主が負担する費用 | 仲介手数料、測量、登記、処分等を把握する |
| 建物・境界の調査 | 契約前に必要な調査と費用を見る |
| 担当者の連絡方法 | 親本人と家族への説明を続けられるかを見る |
会社名や査定額だけでなく、説明の内容を一枚の表へ並べます。
売却価格ではなく、手元に残る額を家族で見ます
3000万円で売れても、3000万円をそのまま施設費や住み替えへ使えるわけではありません。
- 仲介手数料
- 抵当権抹消などの登記費用
- 測量や境界確認の費用
- 家財処分、引っ越し、清掃の費用
- 建物の解体や修理の費用
- 売却益が出た場合の税金
- 住宅ローン等の返済
土地や建物を売った場合の譲渡所得は、原則として売却代金から取得費と譲渡費用などを差し引いて計算します。一定の要件を満たすマイホームの売却では、譲渡所得から最高3000万円を控除できる特例がありますが、所有者、居住状況、売却時期などの要件があり、適用には確定申告が必要です。
親がすでに自宅を離れている場合は、住まなくなった時期が特例の要件に関係する場合があります。査定額だけで売却時期を決めず、税務署や税理士などへ個別の状況を確認してください。
きょうだいの意見が割れたら、家への思いとお金の問題を分けます
| 家族の言葉 | 背景にあるかもしれない気持ち |
|---|---|
| 絶対に売りたくない | 親との思い出や帰る場所を失いたくない |
| 早く売った方がよい | 維持費、近隣対応、施設費を一人で負担している |
| もっと高く売れるはず | 親の財産を安く扱いたくない |
| 自分が住むかもしれない | 将来の選択肢を残したいが、時期や負担は未定 |
| 親の好きにすればよい | 家族の対立へ関わりたくない |
売るか残すかを今日決める前に、それぞれが何を失うのが心配なのかを話そう。
私は維持費が一人に集中するのが心配。
あなたは家を手放すこと自体がつらいのか、査定額が低いのが心配なのかを教えてほしい。
残したい人がいる場合は、「残すべき」と言うだけでなく、固定資産税、保険、修繕、草木の管理、定期的な換気を誰が担うかまで話します。
売りたい人も、「高く売れるから」だけでなく、売却後の親の生活をどう支えるかを示します。
査定訪問の日には、契約しないと先に家族で決めておきます
査定担当者から丁寧な説明を受けると、「ここまでしてもらったのだから」と媒介契約まで進めたくなることがあります。
今日は査定内容と売却方法を聞く日です。
所有者本人と家族で持ち帰って比べるため、媒介契約や売買契約への署名はしません。
高齢者の自宅売却では、長時間の勧誘や十分に理解しないままの契約、相場より安い売却などの相談が寄せられています。分からないことが解決するまでは契約せず、高齢の所有者を一人で対応させないようにします。
不動産会社が買主になる契約では、宅地建物取引業法上のクーリング・オフができないため、署名後に無条件で元へ戻せるとは考えないでください。
査定後の家族会議では、金額以外の五項目を並べます
| 比較項目 | 会社A | 会社B | 会社C |
|---|---|---|---|
| 査定額と根拠 | |||
| 想定売却期間 | |||
| 売り出し価格と値下げ方針 | |||
| 必要な調査・修理・処分 | |||
| 諸費用を引いた手取り見込み | |||
| 親本人への説明 | |||
| 担当者の連絡・報告方法 |
査定額が最も高い会社と、安心して任せられる会社が同じとは限りません。
売れなかった場合の値下げ提案まで説明できるか、親本人の意思を急がせず確認してくれるかも比べます。
今日決めるのは、売却価格ではなく査定の目的です
今日は、家族で次の一文を埋めてください。
この家を査定するのは、________を判断するためです。
今回は________まで聞き、契約はしません。
不動産会社への連絡は____が担当し、結果は____へ共有します。
続けて、登記名義人、親が家へ戻る可能性、査定後に家族で話す日を書きます。
査定は、家族の誰かが家を手放すと決める行為ではありません。
これから維持できるのか、売ると親の生活がどう変わるのかを考えるための材料を集める作業です。
価格を知る前に、家を売る理由と、売らない場合に誰が何を担うかを言葉にしておけば、査定額だけで家族の方針が揺れにくくなります。
まずは「いくらで売れると思う?」と話し始めるのではなく、「この家の価格を知って、何を決めたい?」と家族へ一問だけ聞くところから始めてください。
出典・確認先メモ
- 国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」:不動産取引の流れ、媒介契約の種類、仲介手数料、価格情報の調べ方。
- 国土交通省「標準媒介契約約款」等:媒介価額に関する意見と査定根拠の明示。
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」:取引価格、成約価格、地価、防災・都市計画情報。
- 法務省「相続登記の申請義務化」「相続人申告登記」:申請期限と、売却時に必要となる登記。
- 国民生活センター・国土交通省:高齢者の自宅売却、リースバック、クーリング・オフに関する注意。
- 国税庁「マイホームを売ったときの特例」等:譲渡所得、3000万円特別控除、居住しなくなった後の期限。


















