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物盗られ妄想とは?なぜ身近な家族が「盗った」と疑われることがあるのか

2026-07-06 確認 なやみ晴れ編集部 読み:ものとられもうそう
この記事の結論

物盗られ妄想とは、財布、通帳、印鑑、保険証などを「誰かに盗られた」と本人が強く感じてしまう状態です。家族が責められると苦しくなりますが、本人の中では本当に困っていることが多いため、まず否定で押し返さず、安全確認と受診・相談の準備を進めます。

物盗られ妄想とは、物が見つからない不安が「盗られた」に変わる状態です

物盗られ妄想とは、財布、通帳、印鑑、保険証、鍵などが見つからないときに、「誰かに盗られた」と本人が強く思い込んでしまう状態です。認知症の症状として見られることがありますが、これだけで認知症と決めつけることはできません。

家族にとってつらいのは、疑われる相手が身近な人になりやすいことです。「娘が持っていった」「嫁が隠した」「ヘルパーさんが盗った」と言われると、胸に小さな針どころか、わりと大きめの画びょうが刺さります。ただ、本人の中では、物が見つからない不安を説明するために「盗られた」という答えが出ている場合があります。

なぜ身近な家族が疑われやすいのか

物盗られ妄想では、本人の記憶の穴を、本人なりの理由で埋めようとすることがあります。自分でしまったことを忘れてしまった、置いた場所を思い出せない、でも大切な物がない。その不安が大きくなると、「誰かが持っていった」と感じてしまうことがあります。

起きていること 家族が意識したい見方
財布がない 盗難と決めつけず、いつもの置き場所・衣類・引き出しを一緒に探します
通帳がない 本人にとってお金の不安が強いサインかもしれません
家族を疑う 家族が近くにいるからこそ、疑いの対象になりやすいことがあります
何度も同じ訴えをする 説得よりも、不安を落ち着かせる対応が必要な場合があります

言い返すより、まず「困っている気持ち」を受け止めます

「盗ってないよ!」と強く否定したくなるのは自然です。ですが、真正面から否定すると、本人はさらに追い詰められ、「隠しているから怒るんだ」と受け止めることがあります。

まずは「大事な物が見つからなくて不安だね」「一緒に探そう」と、困っている気持ちに合わせます。犯人探しの土俵に上がらないことが大切です。土俵に上がると、こちらもまわしを締めることになります。家族会議が相撲部屋化します。

対応のコツ

盗った・盗らないの議論に入るより、「一緒に探す」「保管場所を決める」「必要ならコピーや予備を作る」「記録を残す」の順で整えると、家族の消耗を減らしやすくなります。

繰り返すときは、受診や地域包括支援センターへの相談を考えます

物盗られ妄想が繰り返される、金銭管理が難しくなっている、家族への攻撃が強い、近所やヘルパーさんとの関係に影響している場合は、早めに相談した方が安心です。

相談時には、いつから始まったか、何を盗られたと言うか、誰を疑うか、頻度、生活への影響、服薬状況、睡眠、金銭管理の様子をメモしておくと説明しやすくなります。

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出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 物盗られ妄想は認知症の症状ですか?

認知症で見られることがありますが、物盗られ妄想だけで認知症と断定はできません。繰り返す場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターへ相談しましょう。

Q. 親に盗ったと言われたらどう返せばよいですか?

強く否定するより、「大事な物がなくて不安だね。一緒に探そう」と気持ちを受け止める方が落ち着きやすい場合があります。

Q. 本当に盗難の可能性もありますか?

可能性がゼロとは限りません。まず事実確認をし、第三者被害や金銭被害が疑われる場合は警察や消費生活センターへの相談も検討します。

Q. 家族が限界になったらどうすればよいですか?

家族だけで抱えず、地域包括支援センター、ケアマネジャー、医療機関へ相談してください。家族の疲弊も支援対象です。

Q. 通帳や財布を隠されるときの対策はありますか?

保管場所を一緒に決める、写真やメモを残す、よく使う財布と保管用を分けるなど、本人の安心につながる工夫を試します。

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