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親が亡くなったら最初にすることは?流れを整理

2026.06.28 更新 なやみ晴れ編集部
#急ぎの相談#葬儀・終活相談
この記事の結論

親御さんが亡くなったら、まず医師による死亡確認を受け、死亡診断書または死体検案書を受け取ります。その後、安置先、搬送、近い家族への連絡、葬儀社への相談、死亡届と火葬許可申請という順番で進めます。全部を一人で抱えなくて大丈夫です。

親御さんが亡くなった直後は、悲しむ時間より先に判断が来ます

親御さんが亡くなったとき、頭では分かっていても、体がついてこないことがあります。

病院の廊下で説明を聞いているのに、言葉が遠く感じる。スマホを持ったまま、誰に電話すればいいか分からない。葬儀社、死亡届、火葬、親族連絡、費用、実家の鍵、通帳、保険、年金。まだ「亡くなった」という事実を受け止めきれていないのに、やることだけが次々に並びます。

この時期に大切なのは、完璧に進めることではありません。順番を間違えないことです。

特に最初の数時間は、「死亡確認」「書類」「安置」「搬送」「家族連絡」だけを見れば十分です。相続や銀行、遺品整理、税金、実家の売却まで一気に考えようとすると、心が追いつかなくなります。

死亡届、火葬許可、年金、健康保険、相続、税金、不動産、葬儀契約は、自治体・加入制度・家族構成・宗教・地域事情によって扱いが変わります。この記事は一般的な流れを整理するための内容です。実際の手続きは、市区町村、年金事務所、健康保険の窓口、葬儀社、必要に応じて専門家へご確認ください。

最初の行動は、亡くなった場所で変わります

親御さんが亡くなった場所によって、最初に連絡する相手が変わります。

病院で亡くなった場合と、自宅で亡くなった場合では、流れが違います。特に自宅で急に亡くなった場合は、慌てて体を動かしたり、布団を整えたりせず、医師や救急、警察の指示を待つ必要があることもあります。

亡くなった場所 最初にすること 注意したいこと
病院 医師の死亡確認を受け、死亡診断書の説明を聞く 病院に長く安置できないことが多いため、搬送先を決める必要がある
介護施設 施設職員、嘱託医、提携医療機関の案内に従う 施設から搬送や葬儀社を紹介されても、契約内容は確認する
自宅で療養中 訪問診療医、かかりつけ医、訪問看護へ連絡する 医師の確認前に慌てて搬送や清掃を進めない
自宅で突然倒れていた 救急や警察、医療機関の指示を受ける 死因が不明な場合は、家族判断で動かさない
外出先・事故・孤独死の可能性 警察や救急、施設管理者などの指示に従う 検視や確認が必要になる場合がある

この段階では、葬儀形式や費用まで決めなくてかまいません。まずは、死亡を確認してもらい、必要な書類の説明を受けることです。

死亡診断書は、火葬や役所手続きへ進むための大事な書類です

親御さんが亡くなると、医師から死亡診断書または死体検案書が交付されます。

死亡診断書は、医師が診療していた傷病に関連して亡くなったと認める場合などに交付されます。死体検案書は、それ以外の場合や死因確認が必要な場合などに交付されるものです。どちらも、人の死亡を医学的・法律的に証明する重要な書類です。

この書類は、死亡届と一体になっていることが多く、市区町村への届出や火葬許可の手続きに必要になります。

書類 主な意味 家族が気をつけること
死亡診断書 医師が死亡を医学的・法律的に証明する書類 原本は役所提出に使うため、提出前にコピーを取ると安心
死体検案書 死因確認や検案を経て交付される死亡証明の書類 突然死や死因不明の場合は、警察や医師の指示に従う
死亡届 戸籍上の死亡を届け出る書類 届出人の記入欄があるため、誰が届出人になるか確認する
火葬許可証 火葬を行うために必要な許可書 死亡届と火葬許可申請をあわせて行うことが多い

慌ただしい中で書類を受け取ると、どれが何の書類か分からなくなりがちです。封筒を一つ決めて、「死亡診断書関係」「役所関係」「葬儀社関係」と分けておくと後で助かります。

病院から急かされても、葬儀内容まで即決しなくて大丈夫です

病院で亡くなった場合、「安置場所を決めてください」「葬儀社は決まっていますか」と言われることがあります。

これは、病院に長く安置できない事情があるためです。けれど、ここで決めるべきなのは、まずご遺体をどこへ搬送するかです。葬儀のプラン、祭壇、返礼品、料理、式場、細かいオプションまで、その場で全部決める必要はありません。

今すぐ決めること 後で落ち着いて決めること
ご遺体の搬送先 葬儀形式を一般葬・家族葬・直葬のどれにするか
自宅安置か、安置施設か 参列者の人数、香典、返礼品、会食の有無
搬送を依頼する葬儀社 祭壇、棺、遺影、供花、料理などの詳細
近い家族への連絡 遠い親族や知人へどこまで知らせるか
菩提寺や宗教者への第一報 読経、戒名、法要、納骨の詳しい相談

葬儀社に依頼するときは、「搬送だけお願いするのか」「葬儀全体もお願いする前提なのか」を確認してください。

悲しみと緊張で、見積書の金額が目に入らないことがあります。ですが、葬儀は後から追加費用が出やすいものです。安置費、ドライアイス、搬送距離、火葬場、式場、返礼品、料理、僧侶へのお布施など、何が含まれているかを必ず聞いてください。

親族連絡は、全員に一斉連絡しようとしない

親御さんが亡くなった直後、誰に連絡するかで迷います。

兄弟姉妹、親族、親の友人、近所、勤務先、介護事業所、菩提寺。連絡先を考えるだけで、スマホの中が急に重くなります。

まずは、連絡する人を三段階に分けましょう。

連絡の優先度 相手 伝える内容
すぐ連絡 配偶者、子ども、兄弟姉妹、同居家族、近い親族 亡くなったこと、今いる場所、今後の相談が必要なこと
葬儀方針が見えてから 親族、菩提寺、親しい友人、近所の代表者 葬儀形式、日程、参列の可否、香典辞退の有無
後日でよい 知人、同級生、遠い親戚、契約先、地域団体 葬儀後の報告、必要に応じた挨拶

最初の連絡では、長く説明しなくて大丈夫です。

場面 そのまま使える言い方
兄弟姉妹へ 「お父さんが先ほど亡くなりました。今は病院にいます。搬送先と葬儀のことを一緒に決めたいです」
親族へ 「母が亡くなりました。葬儀の詳しい日程はまだ決まっていないので、決まり次第連絡します」
菩提寺へ 「父が亡くなりました。葬儀についてご相談したいのですが、まず何を確認すればよいでしょうか」
会社・施設へ 「家族が亡くなったため、手続きや連絡事項があれば教えてください」

一人で全員に連絡しようとすると、途中で気力が切れます。兄弟姉妹やご家族がいるなら、連絡担当を分けてください。

葬儀社に聞くことは「安いか高いか」だけではありません

葬儀社を選ぶとき、費用はもちろん重要です。ただ、費用だけで決めると、後から「思っていた内容と違った」となることがあります。

親御さんを亡くした直後は、冷静に比較するのが難しいです。だからこそ、聞くことをあらかじめ決めておくと助かります。

聞くこと 質問例 理由
搬送と安置 「搬送費と安置費は何日分まで含まれていますか」 火葬場の空き状況で安置日数が延びることがある
見積総額 「追加費用が出やすい項目を教えてください」 後から返礼品・料理・ドライアイス等が増えることがある
葬儀形式 「家族葬、直葬、一日葬では何が違いますか」 親族連絡や参列範囲に関わる
宗教者 「菩提寺がある場合、先にお寺へ連絡した方がよいですか」 日程や戒名、読経の段取りが変わる
キャンセル・変更 「内容変更やキャンセルの条件はどうなっていますか」 家族の意見が後から変わる場合がある
支払い 「支払い時期、方法、分割可否を教えてください」 相続前に誰が立て替えるか問題になりやすい

葬儀社の担当者が丁寧でも、見積もりは必ず紙やデータで残してください。「だいたいこのくらいです」は、後で家族に説明しづらいです。

死亡届と火葬許可は、葬儀の前に必要になる手続きです

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村へ届け出る必要があります。火葬を行うには、死亡届とあわせて火葬許可申請を行い、火葬許可証の交付を受ける流れになります。

実際には、葬儀社が死亡届の提出や火葬許可申請を案内・代行してくれることがあります。ただし、届出人欄の記入や必要書類の確認はご家族側にも関わります。

手続き 主な内容 気をつけること
死亡届 死亡診断書または死体検案書とあわせて市区町村へ提出 提出前にコピーを取ると、保険や年金の手続きで役立つことがある
火葬許可申請 火葬を行うための許可を受ける 火葬許可証がないと火葬へ進めない
火葬許可証 火葬場へ提出する重要書類 葬儀社に預ける場合も、どこにあるか確認する
埋葬・納骨に関わる書類 火葬後の収骨、納骨、墓地手続き等で必要になる場合がある 火葬後の書類もすぐ捨てずに保管する

このあたりの手続きは、自治体や葬儀社が案内してくれることが多いです。分からない場合は、「死亡届と火葬許可はどこまでお願いできますか」と葬儀社に聞いてください。

最初の1週間に見ること、後回しでよいこと

親御さんが亡くなった直後は、すべてが急ぎに見えます。

でも実際には、すぐ動くものと、少し後でよいものがあります。ここを分けないと、葬儀前に相続や銀行や実家整理まで抱えてしまいます。

時期 優先して見ること まだ深追いしなくてよいこと
当日 死亡確認、書類受け取り、安置、搬送、近い家族への連絡 相続財産の分け方、実家の売却、遺品整理
翌日〜数日 葬儀形式、日程、火葬場、親族連絡、見積もり確認 細かな相続税計算、銀行口座の解約
1週間前後 死亡届、火葬、葬儀、初期費用の立て替え記録 形見分け、大規模な片付け、不動産処分
葬儀後 年金、健康保険、介護保険、公共料金、各種契約 急がない供養方法、墓じまい、長期的な資産整理
数か月以内 相続人確認、財産・借金確認、相続放棄、相続税の要否 感情が強いままの財産分けの決定

特に、相続放棄を考える可能性がある場合は注意が必要です。親御さんに借金があるかもしれない、保証人になっていたかもしれない、財産より負債が多いかもしれない場合は、遺産を勝手に処分したり、高額な支払いを故人の財産から進めたりする前に、専門家へ確認してください。

お金は「誰が立て替えたか」を必ず残します

親御さんが亡くなった直後は、誰かが葬儀費用、搬送費、安置費、火葬料、交通費、親族対応費を立て替えることがあります。

このとき、「家族だから後で何とかなる」と思って記録を残さないと、あとで揉めることがあります。

残しておきたいもの 具体例 理由
領収書 葬儀社、火葬場、搬送、安置、供花、飲食、返礼品 誰が何を払ったか説明しやすい
見積書・請求書 葬儀プラン、追加費用、キャンセル条件 契約内容を家族で共有できる
立替メモ 日付、支払者、金額、用途 兄弟姉妹間の不信感を防ぐ
香典の記録 名前、金額、返礼の有無 後日のお礼や返礼で困らない
故人の口座からの支出 引き出し日、金額、使い道 相続人間で説明が必要になる場合がある

お金の記録は、家族を疑うためではありません。頑張って動いた人を守るためです。

近くに住んでいる子どもだけが病院、葬儀社、役所、親族連絡を担うことはよくあります。その負担を「なんとなく」で済ませると、後から遠方の兄弟姉妹との間で温度差が出ます。

葬儀後に続く手続きは、窓口ごとに分けて進めます

葬儀が終わっても、手続きは続きます。

ただし、葬儀後の手続きを全部一日で終わらせようとしなくて大丈夫です。窓口ごとに分けると進めやすくなります。

手続きの種類 主な確認先 確認したいこと
年金 年金事務所、街角の年金相談センター 受給停止、未支給年金、遺族年金の可能性
健康保険・介護保険 市区町村、健康保険組合、協会けんぽなど 資格喪失、保険証返却、葬祭費・埋葬料の可能性
公共料金・契約 電気、ガス、水道、電話、新聞、サブスクなど 解約、名義変更、引き落とし停止
銀行・保険 金融機関、保険会社 口座凍結、残高確認、保険金請求、必要書類
相続 法務局、家庭裁判所、税務署、司法書士、弁護士、税理士 相続人、財産、借金、不動産、相続放棄、相続税
住まい 大家、管理会社、自治体、不動産会社 賃貸解約、実家管理、空き家、防犯、郵便物

年金を受けていた方が亡くなった場合、未支給年金や死亡届関係の手続きが必要になることがあります。年金は放置すると、後で返金が必要になる場合もあるため、葬儀後に早めに確認しましょう。

相続や実家の片付けは、葬儀直後に結論を出さない

葬儀が終わると、親族から「実家はどうするの」「通帳は誰が持つの」「遺品整理はいつやるの」と話が出ることがあります。

もちろん、いつかは考える必要があります。けれど、葬儀直後は、心も体もかなり疲れています。その状態で相続や実家の処分を決めると、後でこじれることがあります。

特に、次のような場合は急がず、先に専門家や窓口へ確認してください。

相続放棄は、原則として自分のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内という期限があります。また、相続税の申告が必要な場合は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内という期限があります。

「まだ葬儀が終わったばかりだから」と放置しすぎるのも危険ですが、「早く片付けたい」と急ぎすぎるのも危険です。まずは、財産と借金、相続人、遺言書の有無を分けて確認しましょう。

家族の中で、役割を分けると負担が少し軽くなります

親御さんが亡くなった後、一人の子どもに手続きが集中することがあります。

近くに住んでいる人、長男長女、親の通院に付き添っていた人、しっかりしていると思われている人。その人が、病院、葬儀社、役所、親族連絡、実家、相続まで全部背負うことがあります。

でも、これはかなり重いです。家族がいるなら、できるだけ役割を分けてください。

役割 担当すること 向いている人
葬儀担当 葬儀社との連絡、見積もり、日程調整 近くで動ける人
親族連絡担当 親族、知人、菩提寺への連絡 親族関係を知っている人
書類担当 死亡診断書コピー、役所書類、領収書整理 事務作業が得意な人
お金担当 立替金、葬儀費用、香典、請求書の記録 数字を記録できる人
実家担当 鍵、郵便物、冷蔵庫、ペット、防犯、近所対応 実家に行きやすい人
専門相談担当 年金、保険、相続、税金の相談予約 平日に電話や窓口へ行ける人

全員が同じ量を動けるわけではありません。遠方の家族はお金や電話、書類整理で支える。近くの家族は現場で動く。そのように役割を分けると、「自分だけが背負っている」という感覚を少し減らせます。

今日やることは、三つだけでいい

親御さんが亡くなった当日に、すべてを把握する必要はありません。

今日やることは、次の三つに絞ってください。

余裕があれば、死亡診断書のコピー、葬儀社の見積もり、立て替えた費用のメモだけ残してください。

その次に、葬儀形式、親族連絡、死亡届と火葬許可、年金や保険、相続へ進みます。

出典・確認先メモ

死亡届の提出先や火葬許可、葬祭費・埋葬料、年金、相続放棄、相続税、不動産登記などは、自治体や加入制度、財産状況、家族関係によって扱いが変わります。実際の手続きでは、必ず公式窓口で最新情報をご確認ください。

親御さんが亡くなった直後は、落ち着けと言われても落ち着けないものです。だからこそ、気持ちを整理しようとするより、順番だけを小さく見てください。死亡確認、安置、搬送、近い家族への連絡。まずはそこまでで十分です。悲しむ時間は、手続きの合間に少しずつ戻ってきます。

よくある質問

Q. 親が亡くなったら最初に何をすればいいですか?

まず医師による死亡確認を受け、死亡診断書または死体検案書を受け取ります。その後、安置先と搬送を決め、近い家族へ連絡し、葬儀社や死亡届・火葬許可の手続きへ進みます。相続や遺品整理は、最初の日に結論を出さなくて大丈夫です。

Q. 親が自宅で亡くなった場合、すぐ葬儀社に連絡していいですか?

自宅で亡くなった場合は、まずかかりつけ医、訪問診療医、訪問看護、救急など状況に合う連絡先へ確認してください。突然死や死因が分からない場合は、警察や医師の確認が必要になることがあります。医師の確認前にご遺体を動かさない方がよい場面もあります。

Q. 葬儀社はすぐ決めなければいけませんか?

搬送や安置のため、葬儀社への連絡が早めに必要になることはあります。ただし、葬儀プランや返礼品、料理、オプションまでその場で全部決める必要はありません。まずは搬送と安置の範囲、見積もり、追加費用、変更条件を確認しましょう。

Q. 死亡届はいつまでに出す必要がありますか?

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村へ提出する必要があります。火葬を行うには、死亡届とあわせて火葬許可申請を行う流れになります。実際の提出は葬儀社が案内・代行する場合もあるため、どこまで対応してもらえるか確認してください。

Q. 親が亡くなった後、相続の話はいつ始めればいいですか?

葬儀直後に遺産分けまで決める必要はありません。ただし、借金の可能性がある場合や相続放棄を考える場合は、期限が関わるため早めの確認が必要です。財産、借金、相続人、遺言書の有無を分けて整理し、必要に応じて専門家へ相談してください。

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