清掃や警備の仕事は、始めやすい一方で「続けやすさ」の確認が大切です
50代から仕事を探していると、清掃や警備の求人をよく見かけます。
未経験歓迎、年齢不問、シニア活躍中、週2日から、短時間勤務、研修あり。
そう書かれていると、「自分にもできるかもしれない」と思う一方で、次のような不安も出てきます。
「清掃は体力的にきついのでは」
「警備は立ちっぱなしで足腰がもつだろうか」
「一人で現場に行かされたら困る」
「夜勤や早朝勤務で生活リズムが崩れないか」
「現場が毎回変わる仕事だったら続けられるかな」
「研修ありと書いてあるけれど、本当に教えてもらえるのだろうか」
「家族に『清掃や警備ならできるでしょ』と言われるけれど、自分には不安がある」
清掃や警備の仕事は、50代以降の再就職先として候補に入りやすい仕事です。
ただし、求人票の「未経験歓迎」だけで選ぶと、勤務時間、体力、現場環境、休憩、移動、研修、契約条件の違いでつらくなることがあります。
厚生労働省は、高齢者が安心して安全に働ける職場環境の実現が求められているとして、高年齢労働者の安全衛生対策に関する情報を示しています。特に、60歳以上の労働者が占める労働災害の割合は増加傾向にあるとされ、働き始める前の安全面の確認は軽く見ない方がよい項目です。
まず「清掃」と「警備」を同じ仕事として見ないことから始めます
求人を探していると、清掃と警備は同じように「未経験から始めやすい仕事」として並ぶことがあります。
でも、実際に使う体力、必要な注意力、人との関わり方、勤務時間はかなり違います。
| 項目 | 清掃の仕事で見たいこと | 警備の仕事で見たいこと |
|---|---|---|
| 主な動き | 歩く、かがむ、拭く、掃く、道具を運ぶ | 立つ、歩く、見る、案内する、誘導する |
| 体力負担 | 腰、膝、手首、肩に負担が出やすい | 足腰、暑さ寒さ、長時間の立位が負担になりやすい |
| 勤務時間 | 早朝、午前中、閉店後、短時間勤務もある | 日勤、夜勤、施設常駐、イベント、交通誘導など幅がある |
| 人との関わり | 一人作業もあれば、利用者やテナントとの挨拶もある | 来訪者、車両、利用者への案内や声かけがある |
| 覚えること | 清掃範囲、道具、洗剤、手順、ゴミ分別 | 立ち位置、巡回ルート、連絡方法、緊急時対応 |
| 注意点 | 転倒、腰痛、洗剤、濡れた床、時間内作業 | 交通事故、転倒、熱中症、夜間勤務、クレーム対応 |
「清掃か警備ならできそう」とまとめて考えるより、どちらの負担なら自分に合うかを見てください。
体を動かし続ける方が楽な人もいれば、決まった場所で見守る方が合う人もいます。
求人票では、時給より先に「現場」と「時間帯」を見ます
清掃や警備の求人では、時給や日給が目に入りやすいです。
もちろん収入は大切です。
ただ、50代から無理なく続けるには、時給より先に現場と時間帯を見た方がよい場合があります。
| 求人票で見る項目 | 確認する理由 | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 勤務地 | 通勤が長いと疲労が積み重なる | 「配属先は固定ですか。複数現場を回る可能性はありますか」 |
| 勤務開始時間 | 早朝や夜勤は生活リズムに影響する | 「朝は何時に現場入りですか。準備時間も含まれますか」 |
| 勤務終了時間 | 帰宅時間、家事、介護、体力に関わる | 「残業や延長が発生することはありますか」 |
| 勤務日数 | 週5日がきつい場合もある | 「最初は週2〜3日から始められますか」 |
| 休憩 | 立ち仕事や屋外勤務では特に重要 | 「休憩場所と休憩時間は決まっていますか」 |
| 現場変更 | 毎回場所が変わると覚える負担が増える | 「現場は固定ですか。変更がある場合はどのくらい前に分かりますか」 |
高い時給でも、通勤が遠い、休憩が取りにくい、毎回現場が違う、夜勤で生活リズムが崩れる場合は、続けるのが難しくなることがあります。
反対に、時給だけで見ると少し低くても、近くて短時間、現場固定、休憩が取りやすい仕事の方が長く続くこともあります。
清掃の仕事は、きれい好きかどうかより「動作」と「道具」を見ます
清掃の仕事というと、「掃除なら家でもしているから大丈夫」と思うかもしれません。
でも、仕事としての清掃は家庭の掃除とは違います。
時間内に決められた範囲を終えること、道具や洗剤を使い分けること、利用者がいる場所で作業すること、安全に進めることが求められます。
| 清掃で確認したいこと | 負担になりやすい点 | 応募前に聞くこと |
|---|---|---|
| 清掃場所 | オフィス、病院、商業施設、学校、マンションで負担が違う | 「主な清掃場所はどこですか」 |
| 作業姿勢 | かがむ、しゃがむ、腕を上げる作業が続く | 「床清掃、トイレ清掃、高所作業はありますか」 |
| 道具 | モップ、掃除機、カート、洗剤、機械の扱い | 「重い道具や機械を使いますか」 |
| 時間内作業 | 決められた時間内に終えるプレッシャー | 「一人あたりの担当範囲はどのくらいですか」 |
| 衛生面 | トイレ、ゴミ、感染対策、手袋やマスク | 「手袋やマスクなどの備品は支給されますか」 |
| 一人作業 | 分からないときに聞きにくい | 「最初は誰かと一緒に作業できますか」 |
清掃の仕事で大切なのは、掃除が好きかどうかだけではありません。
自分の腰、膝、肩、手首に無理が出ない動きか。決められた時間内に焦りすぎずできる範囲か。そこを見てください。
警備の仕事は、「立っているだけ」ではありません
警備の求人を見ると、見守りや立哨の仕事に見えることがあります。
でも、警備には施設警備、交通誘導、イベント警備、巡回、受付、出入管理などがあり、現場によって負担は大きく変わります。
警視庁は、警備業者は警備員に対し、警備業務を適正に実施させるため、教育を行うとともに必要な指導や監督をしなければならないと説明しています。警備の仕事では、現場に出る前の教育や、業務内容の確認が重要です。
| 警備の種類 | 主な仕事内容 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 施設警備 | 建物内の巡回、受付、出入管理、モニター確認 | 夜勤の有無、巡回距離、仮眠や休憩 |
| 交通誘導 | 工事現場や駐車場で車両や歩行者を誘導 | 屋外勤務、暑さ寒さ、立ちっぱなし、交通量 |
| イベント警備 | 会場案内、人の流れの整理、トラブル対応 | 人混み、声かけ、勤務時間、終了時間の変動 |
| 巡回警備 | 決まったルートを歩いて確認する | 歩行距離、階段、夜間、緊急時連絡 |
| 駐車場警備 | 車両案内、歩行者確認、満車時の対応 | 雨天時、排気ガス、クレーム対応、休憩場所 |
警備は、責任のある仕事です。
「立っているだけならできる」と軽く考えるより、どの現場で、誰に、何を案内し、何かあったときにどう連絡するのかを確認してから選びましょう。
体力が不安なら、勤務前に「疲れる場所」を先に予想します
清掃や警備では、体力面の不安が出やすいです。
ただ、体力といっても、重い物が苦手なのか、長く立つのが苦手なのか、階段がきついのか、暑さ寒さがつらいのかで対策は変わります。
| 不安な体力 | 清掃で起こりやすい場面 | 警備で起こりやすい場面 |
|---|---|---|
| 腰 | 床清掃、ゴミ回収、重い道具の移動 | 長時間立つ、荷物確認、巡回 |
| 膝 | しゃがむ、階段清掃、低い場所の作業 | 階段巡回、立ちっぱなし、歩行距離 |
| 肩・腕 | 高い場所を拭く、モップ、掃除機 | 誘導棒、腕を上げて案内する動き |
| 足 | 広い施設内の移動、立ち作業 | 立哨、巡回、交通誘導 |
| 暑さ寒さ | 屋外清掃、空調のない場所 | 屋外警備、夜間、夏や冬の現場 |
| 集中力 | 時間内に複数箇所を回る | 車両や人の動きを見続ける |
厚生労働省は、高年齢労働者が安心して安全に働ける職場環境の実現が求められているとし、転倒・腰痛予防や職場改善に関する資料も示しています。体力の不安は「気合い」で隠すより、現場条件や安全対策として確認する方が現実的です。
面接で体力の不安を話すときは、「できません」とだけ言う必要はありません。
「長時間の重い物の運搬は不安ですが、短時間の清掃や決まった範囲の作業なら対応できます」のように、できる条件まで一緒に伝えると話しやすくなります。
研修ありの求人は、研修の中身まで聞きます
求人票に「研修あり」と書かれていると安心します。
でも、研修が何日あるのか、誰が教えるのか、現場で一緒に確認してもらえるのか、研修中の賃金はどうなるのかは求人によって違います。
| 確認すること | 聞き方の例 | 見る理由 |
|---|---|---|
| 研修日数 | 「研修は何日ありますか」 | いきなり一人作業にならないか見る |
| 研修場所 | 「研修は本社ですか、現場ですか」 | 通勤や交通費に関わる |
| 研修中の賃金 | 「研修中も賃金は同じですか」 | 収入見込みを確認する |
| 教える人 | 「最初は誰がついて教えてくれますか」 | 質問先があるか見る |
| 現場同行 | 「初回の現場は同行がありますか」 | 現場で迷わないため |
| マニュアル | 「手順書やマニュアルはありますか」 | 覚える負担を減らす |
| 警備員教育 | 「警備の新任教育はいつ、どのように受けますか」 | 法定教育や業務理解に関わる |
警備では、警備員教育が重要な前提になります。
警備員教育について、都道府県警察は教育時間や講義方法などの情報を案内しており、電気通信回線を使用した講義についても一定の要件が示されています。応募先がどのような教育を行うのか、面接時に確認してください。
給与は時給だけでなく、手当・交通費・制服代まで見ます
清掃や警備の求人では、時給や日給が大きく書かれていることがあります。
ただ、実際の手取りや負担は、交通費、制服、靴、道具、研修、夜勤手当、残業、社会保険によって変わります。
| お金の項目 | 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 基本給 | 時給・日給・月給のどれか | 「時給の計算対象になる時間はどこからどこまでですか」 |
| 交通費 | 全額支給か、上限ありか | 「交通費の上限はいくらですか」 |
| 研修中の賃金 | 通常と同じか、別設定か | 「研修中の時給は求人票と同じですか」 |
| 制服・靴・備品 | 支給か、自己負担か、預かり金があるか | 「制服や靴の費用は自己負担ですか」 |
| 夜勤・深夜手当 | 深夜割増や手当の有無 | 「深夜帯の割増はどのように計算されますか」 |
| 残業 | 残業の頻度と割増賃金 | 「終了時間が延びることはありますか」 |
| 社会保険 | 加入条件に該当するか | 「この勤務日数だと社会保険の対象になりますか」 |
厚生労働省は、求人企業等が労働者を募集する場合、労働条件の明示が必要であり、2024年4月からは従事すべき業務や就業場所の変更の範囲、有期労働契約を更新する場合の基準など、明示事項が追加されたと案内しています。求人票だけで分からない条件は、応募先に確認しましょう。
労働条件通知書は、契約前後に必ず手元で確認します
面接で聞いた内容と、実際の勤務条件が違うと困ります。
特に清掃や警備では、現場、勤務時間、休憩、交通費、研修、制服、契約更新、夜勤の有無などを口頭だけで済ませると、あとで言った言わないになりやすいです。
厚生労働省のモデル労働条件通知書には、契約期間、就業場所、従事すべき業務、始業・終業時刻、休憩、所定時間外労働の有無、賃金、社会保険、雇用保険などの欄があります。また、労働条件通知書は労使間の紛争を未然に防ぐため、保存しておくことが勧められています。
| 通知書で見る項目 | 清掃・警備で特に見ること | 違っていたら |
|---|---|---|
| 就業場所 | 現場固定か、複数現場か | 面接で聞いた内容と同じか確認する |
| 業務内容 | 清掃範囲、警備の種類、付随業務 | 想定外の作業がないか聞く |
| 勤務時間 | 始業・終業、集合時間、休憩 | 準備時間や移動時間の扱いを聞く |
| 賃金 | 時給、日給、手当、深夜割増 | 求人票との違いを確認する |
| 交通費 | 上限、支給方法、現場変更時の扱い | 自己負担が大きくならないか見る |
| 契約更新 | 有期契約の場合の更新基準 | 契約期間と更新条件を確認する |
| 社会保険・雇用保険 | 加入対象かどうか | 勤務日数・時間と照らして確認する |
「採用されたから、細かいことは聞きにくい」と思うかもしれません。
でも、始める前に確認した方が、長く働きやすくなります。
清掃や警備では、休憩場所とトイレも軽く見ないでください
清掃や警備の仕事では、休憩が取りやすいかどうかが続けやすさに関わります。
特に屋外警備、広い商業施設、ビル清掃、早朝勤務、夜勤では、休憩場所やトイレの使いやすさが大切です。
| 確認すること | なぜ必要か | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 休憩時間 | 立ち仕事や屋外勤務では疲労回復に必要 | 「休憩は何時ごろ、どこで取りますか」 |
| 休憩場所 | 座れる場所がないと体力がもたない | 「休憩中に座れる場所はありますか」 |
| トイレ | 現場によって使える場所が限られる | 「勤務中に使えるトイレは近くにありますか」 |
| 水分補給 | 夏場や屋外作業では特に重要 | 「水分補給のタイミングはどうなっていますか」 |
| 更衣場所 | 制服勤務では必要になる | 「着替える場所やロッカーはありますか」 |
| 悪天候時 | 雨・雪・猛暑・寒波への対応が必要 | 「悪天候時の勤務や休憩はどうなりますか」 |
休憩やトイレの話は、面接で聞きにくいかもしれません。
でも、体調を崩さず働くためには必要な確認です。
「一人現場」か「複数人現場」かで、向き不向きが変わります
清掃や警備では、一人で黙々と働く現場もあれば、複数人で連携する現場もあります。
人間関係が少ない方が楽な人もいます。
反対に、分からないときにすぐ聞ける人がいないと不安な人もいます。
| 現場の形 | 向いている人 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 一人清掃 | 人間関係が少ない方が楽、決まった作業を黙々としたい人 | 最初に手順を覚えるまで質問しにくい |
| 複数人清掃 | 分担して進めたい、分からないときに聞きたい人 | 人間関係やペース合わせが必要 |
| 一人警備 | 落ち着いて見守る仕事が合う人 | 緊急時の連絡方法を必ず確認する |
| 複数人警備 | 役割分担して動きたい人 | 無線や合図、報告が必要になる |
| 現場が変わる仕事 | 変化に対応できる人 | 通勤、手順、担当者が毎回変わる負担がある |
| 現場固定の仕事 | 同じ場所で少しずつ覚えたい人 | 人間関係が合わないと逃げ場が少ない |
「一人の方が気楽」と思っても、初日から一人だと不安が大きい場合があります。
「最初の数回は同行がありますか」「困ったときは誰に電話しますか」と聞いておくと安心です。
夜勤・早朝勤務は、収入だけでなく生活リズムを見ます
清掃や警備には、早朝や夜間の求人もあります。
時給や手当が良く見えることもありますが、生活リズムや体調への影響も見てください。
| 勤務時間帯 | 良い面 | 注意したい面 |
|---|---|---|
| 早朝清掃 | 午前中で終わる仕事もあり、日中を使いやすい | 起床時間が早く、冬場や暗い時間の通勤が負担 |
| 閉店後清掃 | 利用者が少なく作業しやすい場合がある | 帰宅が遅くなり、睡眠リズムが崩れやすい |
| 夜間警備 | 手当がつく場合がある | 眠気、仮眠、巡回、体調管理が課題になる |
| イベント警備 | 単発や短期で働ける場合がある | 終了時間が延びる、人混みや天候の影響を受ける |
| 日中短時間 | 生活リズムを保ちやすい | 収入が限られる場合がある |
夜勤や早朝勤務が悪いわけではありません。
ただ、50代以降は睡眠不足や疲労が翌日に残りやすい人もいます。
最初から無理な勤務を入れすぎず、体が慣れるかを見ながら考えてください。
面接では「できます」だけでなく「確認したいです」と言って大丈夫です
清掃や警備の面接では、できないと思われたくなくて、何でも「できます」と言いたくなることがあります。
でも、始めてから困らないためには、応募者側からも確認することが必要です。
| 面接で確認すること | 聞き方の例 | 見る理由 |
|---|---|---|
| 仕事の流れ | 「一日の流れを教えていただけますか」 | 体力や生活リズムに合うか見る |
| 最初の教育 | 「未経験の場合、最初はどのように教えていただけますか」 | 研修の実態を知る |
| 担当範囲 | 「一人で担当する範囲はどのくらいですか」 | 覚える量や作業量を見る |
| 安全対策 | 「暑さ寒さや転倒防止の対策はありますか」 | 体調を守るため |
| 急な休み | 「体調不良時の連絡や交代体制はどうなっていますか」 | 無理な出勤を避けるため |
| 勤務開始後の相談先 | 「困ったときは、現場責任者の方へ相談できますか」 | 一人で抱えないため |
質問することは、やる気がないことではありません。
長く働くために必要な確認です。
家族が勧めてくる場合は、本人の体力と希望を置き去りにしないでください
この記事を、本人ではなく家族が読んでいることもあると思います。
配偶者や親に「清掃や警備なら働けるのでは」と勧めたい。生活費が心配で、早く仕事を見つけてほしい。家にいる時間が長いから、外に出た方がよいと思う。
その気持ちは分かります。
ただ、本人の体力や不安を聞かずに勧めると、仕事選びが苦しくなります。
| 家族が言いたくなる言葉 | 本人が受け取りやすい言い方 | 一緒に見ること |
|---|---|---|
| 「清掃ならできるでしょ」 | 「清掃でも、どんな動きなら無理が少ないか見てみよう」 | 腰、膝、時間帯、担当範囲 |
| 「警備は立っているだけでしょ」 | 「警備にも種類があるから、現場を分けて見よう」 | 施設警備、交通誘導、夜勤、休憩 | 「早く応募しなよ」 | 「求人票の中で不安なところを一緒に確認しよう」 | 勤務時間、通勤、研修、給与 |
| 「贅沢を言っていられない」 | 「続けられる条件を外すと、かえってつらくなるかもしれない」 | 週何日、何時間なら続くか |
| 「年齢的に選べないよ」 | 「年齢だけでなく、体力と生活リズムに合う仕事を探そう」 | 近さ、短時間、現場固定 |
家族ができるのは、仕事を押しつけることではありません。
求人票を一緒に見て、本人が続けられる条件を探すことです。
始めてから合わないと感じたら、すぐ辞める前に条件を分けます
働き始めてから、「思っていたよりきつい」と感じることもあります。
そのとき、すぐに「自分には無理だった」と決めなくて大丈夫です。
何が合わないのかを分けると、勤務日数や現場変更、仕事内容の相談で改善できる場合もあります。
| 合わないと感じる理由 | 見直せる可能性があること | 相談の言い方 |
|---|---|---|
| 体力がもたない | 勤務日数、勤務時間、担当範囲 | 「続けたいのですが、体力面で週○日からにできるか相談したいです」 |
| 現場が遠い | 近い現場への配置、交通費、勤務開始時間 | 「通勤時間が長く負担が大きいため、近い現場があるか伺いたいです」 |
| 一人作業が不安 | 同行期間、手順書、連絡先 | 「最初のうちは確認できる体制があると安心です」 |
| 夜勤がつらい | 日勤への変更、回数の調整 | 「体調面から、夜勤回数を見直したいです」 |
| 仕事を覚えきれない | 研修、担当業務の固定、メモ確認 | 「手順を整理して、まずこの作業から確実に覚えたいです」 |
| 人間関係がつらい | 相談先、担当者、配置 | 「現場で困っていることがあり、相談したいです」 |
辞めることが悪いわけではありません。
ただ、条件を変えれば続けられるのか、仕事自体が合わないのかを見てから判断しても遅くありません。
労働条件で困ったら、求人元や公的窓口に確認します
求人票と実際の条件が違う、休憩が取れない、交通費が聞いていた内容と違う、制服代の負担を後から知った、契約書をもらえない。
こうした不安がある場合は、一人で抱えないでください。
厚生労働省の「確かめよう労働条件」は、労働条件に関する悩みの解消や、労務管理の改善に役立つ情報を発信する総合情報サイトです。労働条件の不安があるときは、こうした公的情報も確認できます。
| 困りごと | 最初にすること | 相談先の例 |
|---|---|---|
| 求人票と条件が違う | 求人票、面接メモ、労働条件通知書を見比べる | 応募先、ハローワーク、労働相談窓口 |
| 労働条件通知書がない | 書面で条件を確認したいと伝える | 会社、労働基準監督署など |
| 休憩が取れない | 勤務時間と実際の休憩を記録する | 職場責任者、労働相談窓口 |
| 給与が違う | 給与明細、シフト、勤務記録を残す | 会社、労働基準監督署など |
| 安全面が不安 | 危険な作業や現場状況を記録する | 職場責任者、労働相談窓口 |
| どこに聞けばよいか分からない | 求人票とメモを持って相談する | ハローワーク、都道府県労働局 |
相談することは、すぐ会社と争うことではありません。
まず事実を整理し、自分がどこで困っているのかを確認するために使えます。
今日できる一歩は、求人票に3色で印をつけることです
清掃や警備の仕事を始める前に、今日すぐ応募する必要はありません。
まず、気になる求人票を一つ選び、3色で印をつけてください。
| 印をつける項目 | 意味 | 見る場所 |
|---|---|---|
| できそう | 自分の体力や生活に合いそうな条件 | 勤務時間、通勤、仕事内容、日数 |
| 聞きたい | 求人票だけでは分からない条件 | 休憩、現場、研修、備品、交通費 |
| 不安 | 続けるうえで負担になりそうな条件 | 夜勤、屋外、重い物、現場変更、一人作業 |
次に、応募前に聞くことを5つだけ書きます。
- 現場は固定ですか、複数現場ですか
- 最初は誰かと一緒に作業できますか
- 休憩場所とトイレはありますか
- 制服、靴、備品の自己負担はありますか
- 研修中の賃金と研修内容を教えてください
清掃や警備の仕事は、50代からでも始められる可能性があります。
ただし、始めやすい仕事と、続けやすい仕事は同じではありません。
体力、時間帯、現場、研修、休憩、契約条件を見て、自分の生活に合う形を選んでください。
今日は、応募を急ぐ日ではなく、求人票の「聞きたいところ」に印をつける日。
その印があれば、面接で聞くことも、家族と話すことも、ハローワークで相談することも少し具体的になります。
出典・確認先メモ
- 厚生労働省「高年齢労働者の安全衛生対策について」:高年齢労働者が安全に働ける職場環境、労働災害の傾向、転倒・腰痛予防、職場改善の資料を確認する参考先です。
- 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」:求人募集時の労働条件明示、業務や就業場所の変更範囲、有期労働契約更新基準などの明示事項を確認する参考先です。
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」:労働条件明示事項、モデル労働条件通知書、相談先を確認する参考先です。
- 厚生労働省「労働条件通知書」:就業場所、業務内容、始業・終業時刻、休憩、賃金、社会保険、雇用保険など、労働条件通知書で確認する項目を確認する参考先です。
- 厚生労働省「確かめよう労働条件」:労働条件に関する悩みや確認事項を調べるための総合情報サイトです。
- 警視庁「警備員に対する教育時間」:警備業者が警備員に教育、指導、監督を行う必要があることや、警備員教育に関する情報を確認する参考先です。


















