「そんなものはいらない」と言われ、また話を切り出せなくなった
親が浴室で転びかけた。冷蔵庫には古い食品がたまり、薬も何日分か残っています。
家族としては、訪問介護やデイサービスを利用できれば、今より安全に暮らせるのではないかと思います。
ところが、親へ話すと、
「他人を家に入れたくない」
「年寄りばかりの所へ行きたくない」
「自分のことは自分でできる」
「そんなお金があるなら、ほかに使いたい」
と、強く拒まれてしまいます。
子どもがどれだけ困っているか説明しても、親は聞こうとしない。最後には、
「私を邪魔者にしたいの?」
と言われ、家族も何も返せなくなります。
「親の意思を尊重したい」
「でも、このまま事故が起きたら後悔する」
「自分が毎日通えば済むのだろうか」
「サービスを使わせようとする私が冷たいのではないか」
介護サービスを勧める場面では、本人の希望と家族の限界がぶつかります。
どちらかが我慢して決着させるのではなく、親が嫌がっているものの正体を少し細かく見るところから始めます。
「介護が嫌」ではなく、何を失うのが怖いのかを見る
親がサービスを拒むとき、介護そのものを嫌がっているとは限りません。
| 親の言葉 | 隠れている可能性のある気持ち | 家族が確かめたいこと |
|---|---|---|
| 「まだ自分でできる」 | できない人だと扱われたくない | 本人が続けたい家事や役割は何か |
| 「他人を家に入れたくない」 | 家を見られる恥ずかしさ、盗難への心配 | 誰が来るのか、何をされるのが嫌なのか |
| 「デイサービスは年寄りの行く所」 | 自分まで衰えたと認めるようでつらい | どのような雰囲気なら抵抗が少ないか |
| 「お金がもったいない」 | 費用への不安、家族へ迷惑をかけたくない | 自己負担額を理解しているか |
| 「家族がやればいい」 | 家族の負担を実際より軽く考えている | 家族が担える曜日や回数を伝えたか |
| 「前に嫌な思いをした」 | 職員の態度や活動が合わなかった | サービス全体ではなく、前回の何が嫌だったか |
親が拒否した瞬間に説得を重ねると、「利用するか、しないか」の言い争いになります。
その日は結論を出さず、
「何が一番嫌なのか、そこだけ教えて」
と聞いてください。
「介護」「デイサービス」という名前から話を始めない
サービス名を聞いただけで、自分が弱った人として扱われるように感じる方もいます。
最初は制度の説明ではなく、本人が困っている一つの場面から話します。
| 本人が困っている場面 | 切り出し方の例 |
|---|---|
| 買い物の荷物が重い | 「重い物を運ぶ日だけ、手伝ってくれる人を頼んでみない?」 |
| 浴槽をまたぐのが怖い | 「転ばずにお風呂へ入る方法を、一度見てもらわない?」 |
| 一人で食べる日が増えた | 「週に一度だけ、お昼を食べられる場所を見てみない?」 |
| 薬が余っている | 「飲みやすい形にできないか、薬のことを見てもらおう」 |
| 掃除がつらい | 「お風呂場だけ手伝ってもらえば、ほかは自分で続けられそう?」 |
| 家族へ何度も連絡する | 「私が来られない日に、近くで話せる人を一人増やしておきたい」 |
「介護が必要だから」ではなく、「今できている暮らしを長く続けるため」と伝える方が、本人の希望とつながりやすくなります。
一度の会話で契約まで進めようとしない
家族は仕事や予定を調整して話しているため、その日に結論を出したくなります。
しかし、親から見れば、知らない制度、知らない人、知らない場所について、突然判断を求められています。
話を次の段階に分けてください。
- 困っていることを一つ聞く
- どのような手助けなら嫌ではないか聞く
- パンフレットや写真を見る
- 担当者と顔を合わせる
- 見学や短時間の利用が可能か尋ねる
- 利用後、続けるかを本人と話す
見学や体験的な利用の有無、費用、送迎の条件は事業所によって異なります。
ケアマネジャーや事業所へ、最初から継続利用を前提にせず、本人が雰囲気を確かめる方法があるか聞いてください。
選択肢は二つまでにして、親に決めてもらう部分を残す
家族が調べたサービスを一方的に決めると、親は生活を奪われたように感じることがあります。
一方で、十か所のパンフレットを並べても、選びにくくなります。
本人の希望に合いそうな候補を二つ程度に絞り、本人が決める部分を残します。
- 男性職員と女性職員のどちらが話しやすいか
- 午前と午後のどちらがよいか
- 大人数と少人数のどちらが落ち着くか
- 運動、入浴、食事、趣味のうち何を重視するか
- 自宅へ来てもらうか、自分が外へ出るか
- 最初に家族が同席した方がよいか
本人が認知症と診断されていても、すべてを家族が決めてよいわけではありません。
理解しやすい言葉や時間帯を選び、可能な範囲で本人が意思を示せるようにします。
「一回だけ」は、だまして連れて行くという意味ではありません
親が嫌がるからと、
「病院へ行く」と伝えてデイサービスへ連れて行く
といった方法を考える家族もいます。
その日は利用できても、だまされたと感じれば、家族や職員への不信が強くなる可能性があります。
説明するときは、本人が受け止められる範囲で、目的を伝えてください。
「今日は、昼ご飯を食べてお風呂を見せてもらう所へ行くよ。合わなければ、そのことを帰ってから一緒に話そう」
すべての制度説明を一度に理解してもらう必要はありません。
ただし、全く別の目的を告げて連れて行くのではなく、これからどこで何をするかは伝えます。
デイサービスを嫌がるなら、活動内容が本人に合っているかを見る
デイサービスへ行きたくない親に、
「家にいても何もしないでしょう」
と言っても、行きたくなるわけではありません。
本人が嫌がる理由を具体的に分けます。
| 嫌がる理由 | 見直せること |
|---|---|
| 子ども扱いされる | 本人の経験や趣味を尊重する事業所を探す |
| 歌や体操が合わない | 活動を強制しないか、個別の過ごし方ができるか聞く |
| 話の合う人がいない | 利用者の人数、年齢層、雰囲気を見学する |
| 朝の準備がつらい | 利用時間、送迎時刻、午後からの利用が可能か聞く |
| 入浴を見られたくない | 個浴、職員の性別、介助方法を確かめる |
| 長時間いるのが疲れる | 短時間型や目的を絞ったサービスを検討する |
| 前回嫌な対応をされた | 同じ事業所に戻す前に、出来事をケアマネジャーへ伝える |
国立長寿医療研究センターも、本人がデイサービスを幼稚だと感じて拒む場合、そこで孤立していないか、本人の生活歴や興味に合う内容があるかを見る必要があるとしています。
サービスを受け入れない本人の問題と決めず、サービス側が本人へ合っているかも見てください。
訪問介護を嫌がるときは、最初に頼む場所を一つに絞る
「他人に家中を触られたくない」という気持ちは、珍しいことではありません。
初日から掃除、洗濯、買い物、調理を任せるのではなく、本人が困っている一つの作業から始めます。
- 浴室だけを掃除してもらう
- 重い日用品だけを買ってきてもらう
- ごみ出しの日だけ来てもらう
- 一緒に簡単な食事を作る
- 着替えや入浴で危ない部分だけを手伝ってもらう
家へ入ることに抵抗がある場合は、最初の顔合わせに家族やケアマネジャーが同席できるか聞きます。
本人へも、
「全部任せるのではなく、お風呂場だけお願いする。嫌な場所には入らないよう、最初に伝えよう」
と、支援の範囲を示してください。
費用が心配な親には、制度の説明より月額を見せる
親が「お金がかかるから嫌だ」と言うとき、介護保険制度を詳しく説明しても、心配が消えないことがあります。
本人が知りたいのは、毎月いくら支払うのかです。
| 本人と見ること | 具体的な内容 |
|---|---|
| 利用する内容 | 週何回、何時間、何を頼むか |
| 介護保険の自己負担 | 本人の負担割合とサービス費 |
| 保険外の費用 | 食費、日用品、送迎範囲外の費用など |
| 一か月の見込み | 一回分ではなく、月全体でいくらか |
| 現在との比較 | 家族の交通費、配食、買い物代など |
費用は、要介護度、負担割合、地域、利用内容、事業所によって異なります。
契約前に、ケアマネジャーや事業所へ月額の見込みを出してもらい、保険外費用も含めて説明を受けます。
「介護保険だから安い」とだけ伝えず、本人が支払える額かどうかを一緒に見てください。
家族が困っていることも、罪悪感を持たせない形で伝える
親の気持ちを尊重しようとして、家族が限界を隠してしまうことがあります。
「まだ大丈夫」
「私が何とかする」
と言い続けていると、親にはサービスを使う理由が見えません。
家族ができることと、できないことを具体的に伝えます。
| 責めるように聞こえやすい言い方 | 伝え直す例 |
|---|---|
| 「あなたのせいで仕事を休んでいる」 | 「平日の昼間は仕事で電話に出られない。私がいない時間の助けを増やしたい」 |
| 「もう介護できない」 | 「入浴の手伝いは私一人では転ばせそうで怖い。そこは職員に頼みたい」 |
| 「毎日呼ばないで」 | 「私が行けるのは火曜と土曜。ほかの日に困ったときの人を決めたい」 |
| 「施設へ行かないなら知らない」 | 「家で暮らすために何が必要か、できることと難しいことを一緒に考えたい」 |
親へ負い目を持たせるためではありません。
家族の支援だけでは足りない部分を隠さず示すことで、サービスが必要な理由を現実の生活として共有できます。
「家族がやるから断る」と言われたら、家族の担当表を作る
親は、子どもや配偶者が手伝えば済むと思っているかもしれません。
家族側も、誰かが動くだろうと曖昧に考えていることがあります。
| 必要なこと | 家族ができる範囲 | 家族以外へ頼みたい部分 |
|---|---|---|
| 買い物 | 土曜日に家族が同行 | 平日の重い物は配達や生活支援 |
| 入浴 | 家族は見守れない | 通所サービスや訪問介護を検討 |
| 服薬 | 夜に電話で声をかける | 朝昼の方法を薬剤師や支援者と調整 |
| 掃除 | 月一回、家族が片づける | 浴室と床掃除は訪問支援を検討 |
| 通院 | 重要な説明時のみ同行 | 通常受診の移動支援を検討 |
この表を親とケアマネジャーへ見せれば、「家族がいるからサービスはいらない」という話を、曜日や作業へ分けられます。
本人と家族の希望が違うときは、二人だけで決着させない
本人は「家にいたい」と言い、家族は「デイサービスへ行ってほしい」と考えている。
どちらも間違いではありません。
本人には、慣れた家で自分の生活を続けたい気持ちがあります。家族には、転倒や火の不始末、仕事との両立への心配があります。
このとき、
「本人が嫌と言っているから何もしない」
または、
「危ないから家族が全部決める」
の二択にしないことが必要です。
| 本人が守りたいこと | 家族が心配していること | 間に置ける案 |
|---|---|---|
| 自宅で過ごしたい | 日中一人では転倒時に気づけない | 訪問や見守りを加え、家で過ごせる時間を残す |
| 人の集まる所へ行きたくない | 入浴と食事が不十分 | 少人数、短時間、個別活動のある事業所を探す |
| 家へ人を入れたくない | ごみや食品がたまり衛生面が心配 | 家族同席で、一部屋だけ支援してもらう |
| 自分で薬を管理したい | 飲み忘れと重複がある | 本人が取る動作は残し、一回分だけ準備する |
ケアマネジャー、地域包括支援センター、医療職など、本人と家族の両方の話を聞ける人に入ってもらいます。
認知症があっても、本人の「嫌」を消さない
認知症が進むと、本人がサービスの目的を十分に理解できないことがあります。
それでも、表情、しぐさ、言葉、過去の生活から、何を嫌がり、何なら受け入れられるかを探せます。
厚生労働省の意思決定支援に関するガイドラインでも、認知症の人が可能な限り自分で意思を決められるよう、理解しやすい説明や環境を整え、本人の意思や好みを丁寧にくみ取る考え方が示されています。
- 一度に一つの内容だけ話す
- 本人が疲れていない時間を選ぶ
- 写真や実物を見せる
- 信頼している人から話す
- 何が嫌かを言葉以外の反応からも見る
- 一度断られても、日を変えて話す
忘れるから何をしてもよい、ということではありません。
本人の拒否が、痛み、恐怖、過去の嫌な経験から来ていないかも見てください。
急に介助を嫌がるようになったら、体調の変化も考える
これまで受け入れていた入浴や着替えを急に拒むようになった場合は、気持ちだけの問題ではない可能性があります。
- 体に痛い場所がある
- 発熱や感染症の症状がある
- 便秘や排尿の不調がある
- 皮膚に傷や湿疹がある
- 薬が変わった後から眠気や混乱が強い
- 聞こえにくく、説明が伝わっていない
- 職員の触れ方や声かけを怖がっている
- いつもと違う場所や時間に介助された
数日のうちに様子が大きく変わった、強い痛みや発熱がある、会話が急にかみ合わなくなった場合は、介護サービスの説得より先に、かかりつけ医などへ状態を伝えます。
本人の安全が保てないときは、拒否を家族だけで抱えない
本人がサービスを嫌がっていても、次のような状況では、家族だけで様子を見続けない方がよいでしょう。
- 転倒やけがを繰り返している
- 火の消し忘れや事故の危険がある
- 食事や水分を十分に取れていない
- 薬の飲み忘れや重複が続いている
- 夜間に外へ出て行方が分からなくなる
- 排泄や衛生状態が大きく崩れている
- 家族が眠れず、仕事や健康へ支障が出ている
- 介護中に家族が怒鳴る、押さえつける状態になっている
- 本人や家族が互いにけがをする心配がある
緊急の危険がある場合は、状況に応じて医療機関、救急、警察などへつなぎます。
今すぐの危険ではないものの、家族だけでは続けられない場合は、親が住む地域の地域包括支援センターや担当ケアマネジャーへ、本人の拒否と家族の限界を同時に伝えてください。
親が相談を嫌がっても、家族だけで地域包括支援センターへ話せます
親から、
「勝手に人へ話すな」
と言われると、家族はどこにも相談できないように感じます。
しかし、家族自身の困りごととして、地域包括支援センターへ相談することはできます。
地域包括支援センターは、高齢者の保健・医療・介護、権利擁護などを含む総合的な相談窓口です。
まだ要介護認定を受けていない段階でも、まず家族から状況を伝えられます。
電話では、次のように話してください。
「80代の母が一人暮らしです。入浴時に二度転びかけ、薬の飲み忘れも増えていますが、介護サービスは絶対に嫌だと言います。私が通えるのは週一回で、このままでは安全を守れません。本人への話し方と、最初に利用できそうな支援を相談したいです」
親を説得してくれる人を探すというより、本人が何なら受け入れられるか、家族が担えない部分をどう補うかを一緒に考えてもらいます。
ケアマネジャーには「説得してください」ではなく理由を共有します
家族がケアマネジャーへ、
「本人が嫌がるので、何とか言ってください」
と頼むだけでは、親が囲まれたように感じることがあります。
次の情報を共有してください。
- 親が嫌がったときに使った言葉
- 過去に利用したサービスと、そのときの反応
- 本人が好きなこと、得意だったこと
- 本人が嫌がる場所や接し方
- 家族が困っている具体的な介護
- 本人が今も自分で続けたいこと
- 最初なら受け入れそうな小さな支援
たとえば、
「母は『幼稚な活動は嫌』と言っています。以前は園芸と料理が好きでした。大人数のレクリエーションではなく、少人数で個別に過ごせる所を探したいです」
と伝えます。
本人が拒否する原因がサービス内容にあるなら、別の事業所や別の種類の支援へ変える必要があります。
担当者の話し方が親に合わないなら、別の人を頼んでもよい
制度の内容ではなく、説明する人との相性で拒否が強くなる場合があります。
- 本人へ早口で話す
- 家族だけを見て説明する
- できないことばかり指摘する
- 「皆さん使っています」と押し切ろうとする
- 本人を子どものような呼び方で扱う
- 初対面で家の中を細かく見ようとする
こうした対応を本人が嫌がっている場合は、担当ケアマネジャーや事業所へ伝えます。
「サービス自体を拒んでいるように見えますが、知らない人から一度に多く質問されることを特に嫌がります。次回は家族が同席し、短時間の顔合わせからお願いしたいです」
改善が難しければ、別の職員、事業所、ケアマネジャーを検討して構いません。
兄弟がそれぞれ説得すると、親の拒否が強くなることがあります
子どもたちが交代で、
「デイサービスへ行った方がいい」
「ヘルパーを入れなければだめ」
「もう一人暮らしは無理」
と言うと、親は家族全員から追い詰められたように感じます。
家族内で、まず話をする人を一人決めます。
| 家族で決めること | 内容 |
|---|---|
| 主に話す人 | 本人が最も落ち着いて話せる家族 |
| 伝える困りごと | 一度に一つだけに絞る |
| 最初に提案する支援 | 最も危険や負担が大きい一部分 |
| 家族ができること | 曜日、回数、作業を具体的にする |
| 次に相談する人 | ケアマネジャー、地域包括支援センターなど |
親の前で兄弟同士が意見を争わないことも必要です。
意見が分かれているなら、その違いを専門職へ伝え、本人も含めて話せる場を作ります。
最初の利用後は、「楽しかった?」だけで判断しない
サービスを一度利用した親へ、
「楽しかったでしょう」
と同意を求めると、本当の不満を言いにくくなります。
次のように具体的に聞いてください。
- 一番疲れたのは何だったか
- 話しやすい人はいたか
- 待つ時間が長くなかったか
- 食事や入浴はどうだったか
- 嫌だった声かけや活動はあったか
- 時間を短くすればもう一度行けそうか
- 別の曜日や場所ならどうか
一回目で疲れたからと、サービス全体を諦める必要はありません。
一方で、本人が強く傷ついた、不適切な対応を受けた、明らかに内容が合わない場合は、「慣れれば大丈夫」と続けさせず、ケアマネジャーや事業所へ伝えます。
今日することは、親を説得し直すことではありません
今日は、親がサービスの話を拒んだときの言葉を一つ、そのまま書いてください。
たとえば、
「他人を家に入れたくない」
と言ったなら、その下へ、何が嫌なのか考えられる理由を書きます。
- 家の中を見られたくない
- 物を盗られないか心配
- 知らない人と話すのが疲れる
- 家事ができない人だと思われたくない
次に、その中で一番ありそうなものを、責めずに本人へ尋ねます。
「家に人が来るのが嫌なのは、物を触られるのが心配だから?」
答えが分かれば、
「家中ではなく、お風呂場だけ」
「初回は家族も一緒」
「短い顔合わせだけ」
という小さな案に変えられます。
本人と話すこと自体が難しい、家族の生活がすでに崩れている、安全上の心配がある場合は、その日のうちに結論を出そうとせず、地域包括支援センターかケアマネジャーへ家族だけで連絡してください。
介護サービスを受け入れてもらうことが、最終目的ではありません。
親が今まで大切にしてきた暮らしを残しながら、家族だけでは支えられない部分へ別の手を加えることが目的です。
「全部任せるか、全部家族で行うか」ではなく、まず一つだけ頼む。その一歩からなら、親の自尊心と家族の暮らしを、どちらも置き去りにせず進められます。
出典・確認先メモ
- 厚生労働省「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」
- 厚生労働省「本人にとってのよりよい暮らしガイド 2026年版」
- 厚生労働省「地域包括支援センターについて」
- 厚生労働省「家族介護に直面している方への支援」
- 介護サービス情報公表システム「公表されている介護サービスについて」
- 国立長寿医療研究センター「デイサービスでこんな幼稚なことは嫌だと怒っていかないのですが?」















