お悩み相談ナビ by なやみ晴れ 🔍 相談先
相続・遺言

相続時精算課税とは?なぜ贈与した財産を相続時にまとめて精算する制度があるのか

2026-07-04 確認 なやみ晴れ編集部 読み:そうぞくじせいさんかぜい
この記事の結論

相続時精算課税とは、原則として60歳以上の父母・祖父母などから18歳以上の子・孫などへの贈与について、贈与時と相続時を通じて税金を考える制度です。一度選択すると同じ贈与者について暦年課税へ戻れないため、慎重な確認が必要です。

相続時精算課税とは、贈与と相続をセットで考える制度です

相続時精算課税とは、生前に受けた贈与について、贈与時だけで完結させず、将来の相続時にまとめて精算する考え方の制度です。

原則として、60歳以上の父母や祖父母などから、18歳以上の子や孫などへ財産を贈与する場合に選択できる制度です。

名前が長いです。相続時精算課税。読むだけで少し息切れします。ですが意味は、「今もらった財産を、相続のときにも計算に入れて精算する制度」と考えると少し楽になります。

なぜ贈与した財産を相続時にまとめて精算する制度があるのか

財産を生前に早めに渡すことで、子や孫が必要な時期に資金を使いやすくなる場合があります。一方で、贈与だけで相続税を避けるような形になると、税の公平性が崩れます。

そこで、一定の範囲で生前贈与をしやすくしつつ、最終的には相続時にまとめて税金を考える仕組みとして相続時精算課税があります。

暦年贈与との違い

相続時精算課税は、暦年贈与とは考え方が大きく違います。選ぶ前に比較します。

項目 暦年課税 相続時精算課税
考え方 1年ごとに贈与税を計算 贈与時と相続時を通じて計算
基礎控除 年間110万円 令和6年以後は年110万円の基礎控除あり
特別控除 なし 累計2500万円の特別控除枠がある
選択後 毎年の贈与として扱う 同じ贈与者について暦年課税へ戻れない
向きやすい場面 少額を計画的に渡す まとまった財産を早めに渡す

一度選ぶと戻れない点が大きな注意点です

相続時精算課税は、贈与者ごとに選択できます。ただし、一度選ぶと、その贈与者からの贈与については暦年課税へ戻れません。

「今年だけ使ってみよう」という軽いノリで選ぶ制度ではありません。制度名は長いですが、後戻りできないところはとても短く、きっぱりしています。

家族で使う前に、相続全体を見ます

相続時精算課税を使うかどうかは、贈与する財産、将来の相続税、家族構成、他の相続人との公平感、不動産の評価などによって変わります。

まとまった贈与を受ける側も、将来の相続でどう扱われるかを理解しておく必要があります。税理士などに相談し、暦年贈与との違いを確認してから選ぶ方が安全です。

ここが大事

相続時精算課税は、家族関係・税金・不動産・手続きが絡むと判断を間違えやすい用語です。読者ご本人やご家族だけで決めきれない場合は、戸籍・通帳・契約書・固定資産税通知書などの資料をそろえ、税務署、法務局、司法書士、税理士、弁護士など適切な窓口に確認してください。

関係する言葉

関連して読む記事

出典・確認先メモ

相続・贈与・登記・税金の扱いは、家族構成、財産内容、死亡日、贈与日、契約内容、申告状況によって変わります。この記事は一般的な整理です。実際の手続きでは、公式情報や専門家に最新情報を確認してください。

よくある質問

Q. 相続時精算課税とは何ですか?

一定の父母・祖父母などから子・孫などへの贈与について、贈与時と相続時を通じて税金を考える制度です。

Q. 相続時精算課税は誰でも使えますか?

原則として贈与者や受贈者の年齢・関係などの要件があります。国税庁や税理士に確認します。

Q. 相続時精算課税を選ぶと暦年課税に戻れますか?

同じ贈与者について一度選択すると、暦年課税へ変更できません。

Q. 2500万円までなら税金はまったく関係ありませんか?

贈与時の特別控除はありますが、相続時に相続財産へ加算して計算するため、無関係ではありません。

Q. 相続時精算課税は誰に相談しますか?

税金の影響が大きいため、税理士や税務署に相談してから選択するのが安全です。

関係する言葉

関連して読む記事

毎月のプレゼント抽選に応募できます。会員登録は無料です。 会員登録・ログイン