# 改善後タイトル案
第一候補:
「行きたくない」と言われると、家族の方が追い詰められることがあります
親にデイサービスをすすめたら、「そんなところには行かない」と言われた。
ケアマネジャーに勧められて見学を予約したのに、当日の朝になって「やっぱり嫌だ」と言い出した。家族は仕事を調整している。家での見守りも限界に近い。入浴や運動、食事、昼間の居場所を考えると、デイサービスに行ってほしい。
それでも本人は動かない。
「年寄り扱いされたくない」
「知らない人ばかりの場所は嫌だ」
「人前で体操なんてしたくない」
「迎えの車に乗るのが恥ずかしい」
「家にいた方が楽」
「自分はまだ介護されるほどではない」
家族から見ると必要な支援でも、本人には「自由を奪われること」「自分が弱くなったと認めること」のように感じられることがあります。
だから、デイサービスを嫌がる親に対して、正論だけで押してもうまくいかないことがあります。
厚生労働省は、高齢者が介護を必要とする状態になっても、尊厳を保ちながら住み慣れた地域や住まいで自立した生活を送れるよう、介護保険制度や地域包括ケアシステムを整える方針を示しています。デイサービスも「家族を楽にするためだけ」ではなく、本人が暮らしを続けるための支えとして考えたいサービスです。
嫌がる理由は「わがまま」ではなく、本人なりの抵抗かもしれません
デイサービスを嫌がる理由は、ひとつではありません。
家族には「行けば楽しいのに」と見えても、本人の中では別の不安が動いていることがあります。
| 本人が嫌がる言葉 | 背景にあるかもしれない気持ち | 家族が最初に聞くこと |
|---|---|---|
| 「そんなところ行かない」 | 介護される人になったと感じたくない | 「デイサービスって聞くと、どんな感じがする?」 |
| 「知らない人ばかりで嫌」 | 人間関係や集団が苦手 | 「大人数が嫌?初めての場所が嫌?」 |
| 「お風呂に入りたくない」 | 人前で服を脱ぐことへの恥ずかしさ | 「入浴が一番気になる?」 |
| 「迎えの車が嫌」 | 近所に見られることが恥ずかしい | 「送迎車に乗るところを見られるのが嫌?」 |
| 「体操なんてしたくない」 | できない姿を見られたくない | 「人前で動くのが苦手?」 |
| 「家にいた方がいい」 | 環境が変わることへの不安 | 「家にいる方が安心する理由は何?」 |
| 「お金がもったいない」 | 費用負担や家族への遠慮 | 「費用のことが心配?」 |
本人の拒否をそのまま受け入れるだけでは、家族の負担が続きます。
ただ、最初に理由を聞かずに説得すると、本人はさらにかたくなになることがあります。
まずは「何が嫌なのか」を一緒に見つけるところから始めてください。
「デイサービスへ行こう」ではなく、目的を言い換えると届きやすいことがあります
デイサービスという言葉そのものに抵抗がある人もいます。
「介護施設」「お年寄りが行く場所」「自分にはまだ早い」と感じている場合、サービスの中身を説明する前に拒否されることがあります。
そんなときは、デイサービスという名前を押し出すより、本人にとって意味のある目的に言い換える方が受け入れられやすいことがあります。
| 本人の抵抗 | 言い換えの例 | 伝える目的 |
|---|---|---|
| 「介護されるのは嫌」 | 「足腰を弱らせないために、運動の日を作ってみない?」 | 自立を保つため |
| 「家にいたい」 | 「週に一度だけ、昼ごはんを外で食べる日にしてみよう」 | 生活に変化を作るため |
| 「お風呂は家で入る」 | 「家のお風呂で転ぶのが心配だから、広いお風呂を試してみよう」 | 安全に入浴するため |
| 「知らない人が嫌」 | 「まず職員さんと話すだけにしてみよう」 | 場所に慣れるため |
| 「年寄り扱いされたくない」 | 「リハビリや体力づくりの場所として見てみよう」 | できることを維持するため |
| 「面倒くさい」 | 「送迎つきで外へ出る練習として、一回だけ試してみよう」 | 外出のきっかけにするため |
言い換えるときは、だますような言い方にしないことが大切です。
「デイサービスではなく遊びに行くだけ」とごまかすより、「体操や食事、入浴を手伝ってくれる場所を一度見てみよう」と、本人が納得できる言葉にしてください。
最初から一日利用にしなくても、見学や短時間から始められる場合があります
本人が嫌がっているのに、いきなり一日利用を始めると負担が大きいことがあります。
朝から送迎車に乗り、知らない人の中で食事をし、体操や入浴をして、夕方まで過ごす。家族にとっては助かる一日でも、本人には大きな環境変化です。
事業所によって対応は異なりますが、見学、体験利用、短時間利用、入浴なし、食事だけ、リハビリ中心など、段階を作れることがあります。
| 始め方 | 向いている場合 | 確認すること |
|---|---|---|
| 見学だけ | 場所への不安が強い | 見学時間、家族同席、送迎の有無 |
| 体験利用 | 一度雰囲気を見ないと決められない | 費用、食事、入浴、送迎、持ち物 |
| 短時間利用 | 長時間いるのが不安 | 半日対応があるか |
| 入浴なしで利用 | 人前で入浴することに抵抗がある | 入浴を外せるか、あとから追加できるか |
| リハビリ中心 | 「介護」より運動目的なら受け入れやすい | 機能訓練の内容、職員体制 |
| 昼食だけ試す | 食事や交流から慣れたい | 食事内容、席、帰宅時間 |
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、介護サービス事業所の情報を検索できます。通所介護を検討するときは、近くの事業所のサービス内容や運営情報を確認する入口として使えます。
「一回行ったらずっと通わなければならない」と本人が感じると、拒否が強くなります。
まずは「見に行くだけ」「午前だけ」「入浴はしない」など、本人が受け入れやすい入口を探してください。
嫌がる理由が入浴なら、デイサービス全体を拒否しているとは限りません
デイサービスを嫌がる理由の中で、入浴はとても大きなものです。
家族は「家のお風呂が危ないから、デイサービスで入ってほしい」と考えます。
でも本人にとっては、人前で服を脱ぐこと、職員に体を洗ってもらうこと、同性介助かどうか、浴室で転びそうなこと、時間を急かされることが気になります。
入浴への抵抗を、デイサービス全体の拒否と混ぜないようにしてください。
| 入浴で嫌がりやすいこと | 家族が確認すること | 事業所に聞くこと |
|---|---|---|
| 人前で裸になるのが恥ずかしい | 本人が同性介助を希望するか | 同性介助に対応できるか |
| 浴室が怖い | 家のお風呂でも怖がっているか | 手すり、椅子、介助方法 |
| 急かされるのが嫌 | 本人のペースが大切か | 入浴時間の流れ、職員の声かけ |
| 体を見られたくない | 皮膚や体型への恥ずかしさがあるか | プライバシーへの配慮 |
| 入浴後に疲れる | 体力や血圧変動があるか | 入浴後の休憩、体調確認 |
| そもそも家で入りたい | 自宅入浴へのこだわりがあるか | 入浴なし利用や訪問介護の選択肢 |
入浴だけが嫌なら、最初は入浴なしで通う方法を相談できる場合があります。
「デイサービスは全部嫌」と受け取る前に、どの場面が嫌なのかを分けてください。
送迎への抵抗は、近所の目や車内の不安が関係していることがあります
デイサービスの送迎は、家族にとっては助かる仕組みです。
でも、本人にとっては抵抗になることがあります。
近所の人に見られる。介護車両に乗るのが恥ずかしい。知らない人と同じ車に乗るのが不安。乗り降りで転びそう。朝の準備が間に合わない。
送迎が嫌で、デイサービス全体を拒否している場合もあります。
| 送迎で気になること | 本人の言葉 | 確認すること |
|---|---|---|
| 近所の目 | 「迎えに来られるのが嫌」 | 乗車場所を少し変えられるか |
| 車内の不安 | 「知らない人と乗るのが嫌」 | 送迎時間、乗車人数、職員の付き添い |
| 乗り降りの不安 | 「車に乗るのが怖い」 | ステップ、介助、歩行状態 |
| 朝の準備 | 「時間に追われるのが嫌」 | 迎えの時間、服や持ち物の前日準備 |
| 車酔い | 「気持ち悪くなる」 | 乗車時間、席、ルート |
| 帰宅時間 | 「いつ帰れるか分からない」 | 帰宅予定時刻、家族への連絡方法 |
送迎の不安は、事業所に相談できることがあります。
「本人が送迎を嫌がっている」と伝えるだけでなく、「近所の目が気になる」「車内が不安」「朝の準備が間に合わない」など、理由まで伝えると調整しやすくなります。
認知症がある場合は、正面から説得するほど疲れることがあります
認知症やもの忘れがある親の場合、デイサービスの説明をしても、毎回「聞いていない」「行かない」と言われることがあります。
家族は何度も同じ説明をして疲れてしまいます。
「昨日も話したでしょ」
「ケアマネさんと決めたでしょ」
「行かないと困るの」
そう言いたくなる気持ちは自然です。
ただ、正面から説得を重ねるほど、本人の不安や反発が強くなることがあります。
| 本人の様子 | 避けたい対応 | 試したい対応 |
|---|---|---|
| 毎回「聞いていない」と言う | 「何回も言ったでしょ」と責める | 今日の予定として短く伝える |
| 出発前に不安になる | 長い説明を繰り返す | 持ち物と迎え時間だけを見える場所に置く |
| 知らない場所を怖がる | 急に一人で送り出す | 家族同席の見学や職員との顔合わせをする |
| 帰宅後に「嫌だった」と言う | 「でも行かなきゃだめ」と言う | 何が嫌だったか一つだけ聞く |
| 行ったことを忘れる | 記憶を正そうとする | 写真、連絡帳、職員からの報告で様子を見る |
厚生労働省は、認知症に関する情報や、地域の認知症ケアパス、地域包括支援センターなどの相談先を案内しています。認知症がある親のデイサービス拒否は、家族だけで説得しようとせず、ケアマネジャーや事業所、医療機関と一緒に進めることが大切です。
家族の限界が近いなら、本人の拒否だけで止めない方がよいこともあります
本人が嫌がるなら、無理に行かせたくない。
そう思う家族は多いです。
ただ、家族の介護負担が限界に近い場合、本人の拒否を理由にすべてを止めてしまうと、家族も本人も追い詰められることがあります。
昼間の見守りで仕事ができない。入浴介助が危ない。家族が眠れない。認知症の行動に対応し続けて疲れている。親が一日中家にいて、足腰が弱っている。
このような場合は、本人の気持ちを尊重しながらも、家族の限界も同じくらい大切に考えてください。
| 家族の負担 | 放置すると起きやすいこと | 相談したいこと |
|---|---|---|
| 日中の見守りが必要 | 家族が外出や仕事をしづらくなる | 週1回からの利用、短時間利用 |
| 入浴介助が危ない | 本人と家族の転倒リスクが高まる | 入浴だけの利用、訪問介護との比較 |
| 運動量が減っている | 筋力低下、閉じこもりにつながる | リハビリ型デイサービス |
| 家族が眠れない・休めない | 介護疲れ、イライラ、共倒れにつながる | レスパイト目的の利用 |
| 本人が孤立している | 会話や刺激が減る | 食事や趣味活動からの利用 |
| 認知症の対応が重い | 家族だけで抱え込む | 認知症対応型サービスや相談先 |
デイサービスは、本人だけでなく家族の暮らしを守る役割もあります。
本人が嫌がるからといって、家族が限界まで我慢し続ける必要はありません。
ケアマネジャーには「嫌がっています」だけでなく、場面ごとに伝えます
デイサービスを嫌がるとき、ケアマネジャーに相談することは大切です。
ただ、「親が嫌がっています」だけだと、具体的な調整がしにくい場合があります。
どの場面で嫌がるのか、何と言うのか、行った日はどうだったのか、帰宅後の様子はどうかを伝えると、事業所選びや利用方法の見直しにつながりやすくなります。
| ケアマネに伝えること | 具体例 | 相談につながること |
|---|---|---|
| 嫌がるタイミング | 見学前、当日朝、送迎車が来たとき、帰宅後 | 声かけや準備時間の見直し |
| 本人の言葉 | 「知らない人が嫌」「お風呂が嫌」「疲れる」 | 拒否理由に合う事業所選び |
| 体調 | 行った後に疲れる、眠る、怒りっぽくなる | 利用時間や回数の調整 |
| 好きなこと | 歌、将棋、手芸、散歩、入浴、昼食 | 本人に合う活動のある事業所探し |
| 家族の負担 | 入浴介助が難しい、日中見守れない、仕事に支障 | 利用目的の整理 |
| 事業所への希望 | 静かな場所、少人数、男性利用者が多い、リハビリ中心 | 見学先の選定 |
介護サービスは、本人の状態や家族の状況に合わせて調整していくものです。
一度嫌がったから終わりではなく、理由を持って相談することで別の選択肢が見えてくることがあります。
事業所選びでは、プログラムより「本人が居づらくないか」を見ます
デイサービスを選ぶとき、家族は設備やプログラムを見がちです。
リハビリが充実している、入浴設備がある、食事がおいしそう、レクリエーションが多い、送迎がある。
もちろん大切なポイントです。
ただ、嫌がっている親にとっては、「そこにいて落ち着けるか」が一番大きいこともあります。
| 見学で見ること | 本人に合うかの見方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 利用者の雰囲気 | 年齢層、会話の多さ、静かさが合うか | 本人が疲れすぎないか |
| 職員の声かけ | 子ども扱いされないか、急かされないか | 本人への呼び方や接し方 |
| 活動内容 | 体操、趣味、リハビリ、静かに過ごす選択があるか | 参加しない時間も認められるか |
| 入浴 | プライバシーや同性介助への配慮があるか | 入浴なし利用ができるか |
| 食事 | 量、味、席、食事介助が合うか | 食事制限や苦手なものへの対応 |
| 送迎 | 乗車時間や乗り降りの介助が合うか | 送迎範囲、時間、車内の人数 |
| 連絡方法 | 家族が様子を知れるか | 連絡帳、電話、ケアマネ経由の共有 |
本人が「にぎやかな場所が苦手」なら、レクリエーションが多い施設より静かに過ごせる場所が合うかもしれません。
「介護されるのが嫌」なら、リハビリや運動を前面に出した事業所の方が受け入れやすいこともあります。
一度行って嫌がった場合は、すぐ失敗と決めないでください
せっかくデイサービスへ行ったのに、帰ってきてから「もう行かない」と言われることがあります。
家族は落ち込みます。
「やっぱりだめだった」
「もう二度と行ってくれないかもしれない」
「無理に行かせたのが悪かったのかな」
でも、一回目は誰でも疲れやすいものです。
知らない場所、知らない人、初めての流れ。本人が緊張して、帰宅後に否定的な言葉を言うこともあります。
| 帰宅後の反応 | すぐ決めつけない見方 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 「疲れた」 | 初回で緊張しただけかもしれない | 利用時間や活動量が多すぎなかったか |
| 「つまらなかった」 | 本人に合う活動がなかった可能性 | 好きな活動がある事業所か |
| 「知らない人ばかりだった」 | 人に慣れるまで時間が必要かもしれない | 職員との顔なじみを作れるか |
| 「お風呂が嫌だった」 | 入浴が主な拒否理由かもしれない | 入浴なし利用や介助方法の相談 |
| 「もう行かない」 | 全体拒否ではなく一部の場面が嫌だった可能性 | 何が一番嫌だったか一つだけ聞く |
一度嫌がったら、すぐやめるか続けるかの二択にしなくても大丈夫です。
利用時間、曜日、活動内容、事業所そのものを見直すことで、合う形が見つかることがあります。
「家族のために行って」と言う前に、本人のメリットを一緒に探します
家族が本音では「少し休みたい」「仕事に行く時間がほしい」と思っている場合もあります。
それは責められることではありません。
ただ、本人に「家族が大変だから行って」と伝えると、負担に感じたり、逆に反発したりすることがあります。
本人が自分のためにも行く意味を感じられると、少し受け入れやすくなります。
| 本人にとってのメリット | 伝え方の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 外出のきっかけになる | 「週に一度だけ外の空気を吸う日にしてみよう」 | 家に閉じこもりがちな人 |
| 入浴を安全にできる | 「家のお風呂より、転びにくい環境で入れるか試してみよう」 | 入浴が危なくなってきた人 |
| 運動やリハビリができる | 「足を弱らせないために、運動だけ見てみよう」 | 体力低下が気になる人 |
| 食事を楽しめる | 「昼ごはんを作らなくていい日を作ろう」 | 食事準備が負担な人 |
| 話し相手ができる | 「家族以外の人と少し話す時間があってもいいかも」 | 孤立しがちな人 |
| 生活リズムが整う | 「行く日があると朝起きるきっかけになるかもしれないね」 | 昼夜逆転や活動低下がある人 |
本人にとっての意味が見えないままでは、デイサービスは「行かされる場所」になります。
本人の生活の中で、何が少し楽になるのかを一緒に探してください。
家族が代わりに調べている場合は、本人の前で決めすぎないでください
この記事を、親本人ではなく子ども世代や配偶者が読んでいることも多いと思います。
親の入浴が心配。日中の見守りが必要。認知症の進行が気になる。家族の仕事にも影響している。だから早くデイサービスを始めたい。
その気持ちはとても現実的です。
ただ、本人を置いたまま家族とケアマネだけで話が進むと、本人は「勝手に決められた」と感じることがあります。
| 家族が進めたくなること | 本人が感じやすいこと | 進め方の工夫 |
|---|---|---|
| すぐ見学予約を入れる | 急に決められたと感じる | 候補を2つ見せて、本人に選んでもらう |
| 家族だけで事業所を選ぶ | 自分の意見を聞かれていないと感じる | 「静かな場所と運動中心、どちらがよさそう?」と聞く |
| 利用日を決める | 生活を管理されると感じる | 曜日や時間帯を相談する |
| 入浴利用を決める | 恥ずかしさを無視されたと感じる | 最初は入浴なしも選択肢にする |
| 費用を説明しない | お金の負担を心配する | 本人が気にしている範囲で費用を伝える |
本人にすべてを決めてもらうのが難しい場合でも、選べる部分を残すことはできます。
曜日、時間、服装、持ち物、見学先、入浴の有無。小さな選択でも、本人の納得につながります。
デイサービス以外の選択肢も見ておくと、話し合いに余裕ができます
デイサービスを嫌がると、家族は「行くか、行かないか」で詰まりやすくなります。
でも、介護サービスや支援はデイサービスだけではありません。
本人の拒否理由や家族の困りごとによっては、別のサービスや組み合わせが合うこともあります。
| 困りごと | デイサービス以外の選択肢 | 相談先 |
|---|---|---|
| 入浴だけが大変 | 訪問介護、訪問入浴、入浴対応のある通所サービス | ケアマネジャー、地域包括支援センター |
| 外出が苦手 | 訪問介護、訪問リハビリ、訪問看護 | ケアマネジャー、医療機関 |
| 運動だけしたい | リハビリ型デイサービス、通いの場、介護予防教室 | ケアマネジャー、自治体 |
| 認知症の対応が必要 | 認知症対応型通所介護、認知症カフェ、専門医療相談 | 地域包括支援センター、医療機関 |
| 家族が休みたい | ショートステイ、通所介護、見守りサービス | ケアマネジャー |
| まだ介護認定前 | 地域包括支援センター、介護予防事業、自治体の相談 | 地域包括支援センター |
デイサービスを嫌がるから支援が使えない、というわけではありません。
何に困っているのかを分ければ、別の形で支えられることがあります。
地域包括支援センターには、介護認定前でも相談できます
親がデイサービスを嫌がる段階では、まだ介護認定を受けていない家庭もあります。
「こんなことで相談していいのかな」と迷うかもしれません。
地域包括支援センターは、高齢者の総合相談、介護予防、権利擁護、地域の支援体制づくりなどを担う相談機関です。厚生労働省は、地域包括ケアシステムの中核機関として地域包括支援センターを位置づけ、高齢者や家族を地域で支える仕組みを示しています。
| 相談できること | 相談の例 | 持っていくとよい情報 |
|---|---|---|
| デイサービス拒否 | 親が嫌がって見学にも行かない | 本人の言葉、嫌がる場面 |
| 介護認定 | 申請した方がよいか分からない | 日常生活で困っていること |
| 家族の負担 | 仕事や睡眠、入浴介助が限界 | 家族の勤務状況、同居・別居 |
| 認知症の心配 | 拒否が強い、説明を忘れる、外出が減る | もの忘れや生活変化のメモ |
| サービス選び | どんなデイサービスが合うか分からない | 本人の好み、苦手なこと、希望 |
相談したからといって、すぐサービス利用を決めなければならないわけではありません。
家族だけで説得し続ける前に、状況を整理する相手として使ってください。
今日できる一歩は、親の「嫌だ」を一つに決めつけずメモすることです
親がデイサービスを嫌がるとき、今日すぐ連れて行こうとしなくても大丈夫です。
まず、本人が嫌がる理由を一つずつ分けてください。
| 確認すること | 自分のメモ |
|---|---|
| 本人が言った言葉 | |
| 嫌がる場面 | |
| 特に嫌そうなこと | |
| 本人が好きなこと・得意なこと | |
| 家族が困っていること | |
| 試せそうな始め方 | |
| 相談する相手 |
次に、今日できることを一つだけ選びます。
- 「何が一番嫌?」と一度だけ聞く
- デイサービスという言葉を使わず、本人の目的に合わせて言い換える
- 見学だけできる事業所があるかケアマネに聞く
- 入浴なし、短時間、リハビリ中心などの選択肢を相談する
- 家族の負担を紙に書き出す
- 地域包括支援センターに相談する内容をメモする
デイサービスを嫌がる親に向き合うのは、家族にとってもつらいことです。
本人の気持ちを尊重したい。でも、このままでは家族も限界に近い。そんな板挟みになることがあります。
だからこそ、説得だけで進めようとしないでください。
今日は、行かせる日ではなく、何が嫌なのかを一つ見つける日。
その一つが分かれば、見学の仕方、声のかけ方、事業所の選び方、ケアマネに相談する内容が少しはっきりします。
出典・確認先メモ
- 対象記事「親がデイサービスを嫌がるとき家族ができる工夫」:元記事では、嫌がる理由、体験利用、送迎、本人の尊厳、ケアマネ相談を整理する必要性が示されています。
- 厚生労働省「介護・高齢者福祉」:高齢者が尊厳を保ちながら、住み慣れた地域や住まいで自立した生活を送るための介護保険制度や高齢者福祉施策を確認する参考先です。
- 厚生労働省「地域包括ケアシステム」:地域包括支援センターの役割や、高齢者・家族を地域で支える仕組みを確認する参考先です。
- 厚生労働省「認知症施策」:認知症ケアパスや地域包括支援センターなど、認知症に関する相談先を確認する参考先です。
- 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」:通所介護などの介護サービス事業所情報を探すための参考先です。















