送迎車が家の前に着いた途端、親が部屋へ戻ってしまいます
朝九時。デイサービスへ行くための着替えも済み、荷物も玄関へ置いてあります。
ところが、送迎車が見えた瞬間、母の表情が変わります。
「今日は行かない」
「どこも悪くないのに、なぜ行かなければならないの」
「年寄りばかりの場所は嫌」
職員が玄関で待ち、家族は仕事へ行く時間が迫っています。
「昨日は行くと言ったでしょう」
「家にいても何もしないでしょう」
「みんな待っているんだから」
つい言葉が強くなり、最後は親と家族の両方が疲れてしまいます。
家族としては、入浴してほしい、少し歩いてほしい、人と話してほしいという思いがあります。
それだけではありません。
デイサービスの日だけでも安心して仕事へ行きたい。買い物へ出たい。数時間でいいから、親の様子を気にせず眠りたい。
そう思う自分を、「親を追い出したいだけではないか」と責めている方もいるでしょう。
通所介護には、本人の生活機能を保つことや社会的な孤立を和らげることに加え、家族の介護負担を軽くする目的もあります。家族が休むために利用することも、制度の趣旨から外れたものではありません。
ただし、目的が必要なサービスでも、本人の嫌がる理由を置き去りにしたまま連れて行けば、次回から拒否が強くなることがあります。
「行きたくない」は、いつ起きるかによって意味が変わります
| 拒否が起きる場面 | 考えられること | 最初に確かめたいこと |
|---|---|---|
| 利用の話をした時点で拒む | 介護施設という印象への抵抗、自分には必要ないという思い | 本人がデイサービスをどのような場所だと思っているか |
| 前日までは行くと言うが、朝に拒む | 支度の負担、眠気、体調、送迎への緊張 | 起床時間、朝食、排せつ、痛み、迎えの時刻 |
| 送迎車が来ると拒む | 職員や車への不慣れ、人前で介助される恥ずかしさ | 誰が迎えに来るか、玄関で何が起きているか |
| 一度利用してから嫌がる | 入浴、活動、席、人間関係、騒音、疲労などへの不満 | 施設で過ごした場面と帰宅後の様子 |
| 特定の曜日だけ嫌がる | 職員や利用者、活動内容、混雑の違い | 曜日ごとの人数やプログラム |
| 以前は通えていたのに急に拒む | 体調の変化、施設での出来事、本人の状態変化 | 拒否が始まった日と、その前後に変わったこと |
「デイサービスが嫌い」と一つにまとめず、どの場面から嫌になるのかを見てください。
朝の支度がつらい人へ施設の楽しさを説明しても、問題は解決しません。
本人が嫌がっているのは、サービスではなく「扱われ方」かもしれません
| 親の言葉 | 言葉の奥にあるかもしれない気持ち |
|---|---|
| 「年寄りの集まりは嫌だ」 | 老いた人、介護される人として扱われたくない |
| 「子どもみたいな遊びはしない」 | 活動内容が自分の経験や好みに合わない |
| 「知らない人と風呂に入りたくない」 | 裸を見られる恥ずかしさ、入浴介助への抵抗 |
| 「家にいた方が楽だ」 | 長時間の利用や集団生活で疲れる |
| 「迎えに来る人が嫌だ」 | 急かされた、説明なく身体へ触れられたなどの経験 |
| 「何もすることがない」 | 自分の役割や興味に合う過ごし方がない |
| 「私は病人ではない」 | デイサービスへ行くことを能力低下の証明に感じている |
| 「お金がもったいない」 | 利用料への心配、家族へ負担をかける罪悪感 |
家族から見ると快適そうな施設でも、本人にとって快適とは限りません。
大人数でにぎやかな場所が楽しい人もいれば、音や会話が多いだけで消耗する人もいます。
体操やゲームより、新聞を読みたい人もいます。入浴は助かっても、朝から夕方までいるのは長すぎると感じる人もいます。
「なぜ嫌なの?」と正面から聞いても、答えが出ないことがあります
本人も、嫌な理由をうまく説明できない場合があります。
「何となく嫌だ」としか言えないときは、選びやすい質問へ変えます。
| 答えにくい質問 | 選びやすい質問 |
|---|---|
| 「どうして行きたくないの?」 | 「朝が早いのと、一日が長いのでは、どちらがつらい?」 |
| 「何が気に入らなかった?」 | 「お風呂、体操、食事の中で嫌だったものはある?」 |
| 「楽しかったでしょう?」 | 「落ち着けた場所はあった?」 |
| 「職員さんは親切だった?」 | 「話しやすかった人はいた?」 |
| 「また行けるよね?」 | 「次に行くなら、変えてほしいことはある?」 |
家族が答えを誘導せず、本人が選んだ言葉をそのまま記録します。
「幼稚だった」「寒かった」「隣の人が何度も触ってきた」といった一言に、施設側が調整できる手掛かりがあります。
利用を勧める前に、家族だけで施設を見ておきます
パンフレットだけでは、本人が過ごす一日を想像できません。
見学では、設備の新しさより、次の場面を見ます。
- 到着した人へ職員がどのように声をかけるか
- 一人で静かに過ごせる場所があるか
- 活動へ参加しない人がどう過ごしているか
- 利用者の年齢や介護状態が本人と大きく違わないか
- テレビや会話の音量が強すぎないか
- トイレへ行きたいと伝えやすいか
- 入浴を拒んだ場合にどう対応するか
- 本人の趣味や仕事の経験を生かせる活動があるか
- 短い時間から利用できるか
- 送迎時に家の中まで声をかけてもらえるか
介護サービス情報公表システムでは、全国の介護事業所について、定員、送迎、入浴介助、個別機能訓練、認知症の人の受入れなどを比較できます。公表情報で候補を絞り、本人に合う雰囲気かは実際の見学で確かめるとよいでしょう。
本人には「契約を決める日」ではなく、見るだけと伝えます
まだ利用するか決めていない段階なら、そのことを正直に伝えます。
「行けば楽しいから」
「先生が行けと言っているから」
「ちょっと買い物へ行くだけ」
本人を連れ出すために事実と違う説明をすると、到着後にだまされたと感じ、家族や職員への警戒が強くなることがあります。
次のように、選ぶ立場を本人へ戻します。
「行くかどうかを今日決める必要はないよ。中を見て、嫌ならそのまま帰ろう」
「お風呂へ入る話ではなく、どんな場所か一緒に見に行きたい」
「二つ候補があるから、どちらが落ち着くか見てほしい」
認知症があっても、本人の意思をできる限りくみ取り、その人が選べる形に整えることが意思決定支援の基本です。家族や支援者だけで先に結論を決めず、理解しやすい情報量と選択肢にする必要があります。
一日利用を嫌がるなら、最初の目標を小さくします
| 負担が大きい始め方 | 小さく試す例 |
|---|---|
| 朝から夕方まで一日利用する | 午前だけ、食事までなど短時間にできるか聞く |
| 初回から入浴する | 最初は入浴なしで場所に慣れる |
| 家族と離れて一人で過ごす | 見学や最初の短時間だけ家族が同席できるか聞く |
| 週に複数回から始める | 月一回や隔週から試せるか調整する |
| 複数の活動へ参加する | 本人が興味を持つ活動だけ参加する |
| 朝早い送迎に合わせる | 迎えの順番や利用開始時間を変えられるか聞く |
短時間利用や見学、体験的な利用に対応できるかは事業所によって異なります。
家族だけで「午前だけなら行ける」と決めず、ケアマネジャーと事業所へ利用時間や料金を含めて確かめてください。
本人の好きなことを「レクリエーション」という言葉でまとめません
本人が嫌がる理由の一つに、活動内容との不一致があります。
| 本人が好きだったこと | 施設へ聞けること |
|---|---|
| 園芸 | 庭仕事、花の手入れ、季節の植物に触れる機会 |
| 料理 | 盛り付け、簡単な調理、食事準備への参加 |
| 仕事を続けてきた | 書類整理、新聞、計算、道具を使う活動 |
| 手仕事 | 縫い物、編み物、木工、折り紙以外の制作 |
| 静かに過ごす | 読書や休憩ができ、集団参加を強制されない場所 |
| 人の役に立つこと | タオルたたみ、配膳、植物への水やりなどの役割 |
| 運動 | 個別機能訓練、歩行練習、運動中心の短時間型 |
本人へ実際にはない仕事を頼むふりをするのではなく、施設側と相談し、本当に担える役割を作ってもらいます。
「通わせるための口実」ではなく、本人がその場所で何をする人になれるかを考えてください。
入浴だけが嫌なら、デイサービス全体をやめる前に外します
家族がデイサービスへ期待する大きな理由の一つが入浴です。
ところが、本人にとっては次のような抵抗があります。
- 人前で服を脱ぐのが恥ずかしい
- 異性の職員に介助されたくない
- 大勢と同じ浴室を使いたくない
- 湯温や脱衣所の寒さが合わない
- 身体を触られることが怖い
- 疲れるため自宅へ帰るまで我慢したい
入浴しなければ利用できないわけではありません。
「最初の数回は入浴を勧めない」「同性介助を希望する」「個浴のある施設を探す」など、どこまで対応できるかを聞きます。
本人に内緒で「行けば入浴させてもらえる」と期待するのではなく、本人が受け入れられる方法を事業所と共有してください。
にぎやかな場所が苦手なら、規模やサービスの種類を変えます
通所サービスには、規模や対象、内容の異なるものがあります。
| 選択肢 | 特徴 | 合う可能性がある人 |
|---|---|---|
| 一般的な通所介護 | 食事、入浴、機能訓練などを日帰りで提供 | 一定人数の中で活動することへ抵抗が少ない |
| 地域密着型通所介護 | 定員18人以下の比較的小規模な通所介護 | 大人数や広い空間で疲れやすい |
| 認知症対応型通所介護 | 認知症の人を対象に専門的なケアを提供 | 一般の施設では落ち着きにくい、個別の対応が必要 |
| 運動・機能訓練中心の短時間型 | 食事や入浴を含めず、運動などへ重点を置く場合がある | 一日利用や集団レクリエーションを嫌がる |
認知症対応型通所介護では、認知症のある人を対象に、食事や入浴、機能訓練などを日帰りで提供し、本人の生活機能や社会とのつながり、家族の負担軽減を支えます。サービス内容や利用できる地域などに条件があるため、ケアマネジャーへ候補を聞いてください。
大人数の施設を一度嫌がったからといって、すべてのデイサービスが合わないとは限りません。
迎えの朝に拒否したら、玄関で長い説得を続けません
送迎車と職員が待っていると、家族は何とか乗せなければと焦ります。
しかし、本人を家族と職員で囲み、何度も説得すると、恐怖や怒りが強くなることがあります。
当日は、次の順で対応します。
- 痛み、発熱、下痢、強い眠気など体調の変化を短く聞く
- 本人が嫌だと言っている内容を一つ確かめる
- 「行く・行かない」の二択ではなく、短時間や入浴なしが可能か職員へ聞く
- 強い興奮が続く場合は、無理に身体を動かさず事業所へ欠席を伝える
- 落ち着いてから、その日の拒否がどこで始まったか記録する
一度休んだからといって、利用が失敗したわけではありません。
送迎時の様子は職員にも見てもらい、次回の迎え方を一緒に変えます。
送迎職員の声かけを、毎回同じにしてもらいます
認知症がある人や新しい場面に緊張しやすい人は、迎えに来る人や説明が毎回変わると不安になることがあります。
事業所へ、次のような工夫が可能かを聞いてください。
- できる範囲で顔なじみの職員が迎えに来る
- 玄関で「デイサービスへ行きます」と長く説明せず、いつもの短い言葉を使う
- 急いで上着を着せたり、身体へ触れたりしない
- 本人が持っていく物を一つ選ぶ時間を作る
- 車の座席や乗る順番をできる範囲でそろえる
- 家族が強く説得する前に職員へ声をかけてもらう
自宅内までの声かけや介助、送迎時の対応内容は事業所によって異なります。介護サービス情報公表システムでも、送迎や送迎時の居宅内介助を行っているかを比較できます。
家族は「行かせる役」ではなく、朝の流れを整える役になります
| 朝に起きていること | 変えられること |
|---|---|
| 起きてすぐ支度を迫られる | 起床から送迎までの時間を長くする |
| 何度も「今日はデイの日」と言われる | 一度伝えた後は、朝食や着替えを普段どおり進める |
| 着替えを家族が全部決める | 二着から本人に選んでもらう |
| 荷物が多く、外泊のように見える | 本人が持つ物を小さなかばん一つにする |
| 家族が焦り、声が大きくなる | 欠席時の連絡先を準備し、「乗らなければ終わり」と考えない |
| 排せつが終わらないうちに迎えが来る | 迎え時刻や朝の順番を事業所と調整する |
家族が落ち着いていれば必ず行ける、という話ではありません。
ただ、朝の混乱を減らすと、本人が「連れて行かれる」と感じる場面を少なくできます。
帰宅直後の「もう行かない」だけで合わないと決めません
長時間を慣れない場所で過ごした後は、疲れから不満が強く出ることがあります。
帰宅直後に質問を重ねず、水分や休憩を取った後で様子を見ます。
| 帰宅後に見ること | 施設へ伝えたい内容 |
|---|---|
| 疲れ方 | 帰宅後すぐ眠り、夕食が取れなかった |
| 機嫌 | 特定の活動や人の話になると怒る |
| 食事・水分 | 昼食をほとんど食べていない |
| 排せつ | トイレを我慢して帰宅した |
| 入浴 | 怖かった、寒かった、急かされたと話す |
| 本人が話す出来事 | 楽しかったことと嫌だったことを分けて伝える |
本人の話が事実と違うように思えても、すぐ否定しないでください。
施設へは、「本人はこう受け取っている」と伝え、当日の状況を聞きます。
「楽しんでいました」という報告だけでは、次の調整ができません
事業所から「今日も楽しく過ごされました」と連絡があっても、家族が知りたいのは、次に行きやすくする手掛かりです。
次のように具体的に聞きます。
- 自分から参加した活動はあったか
- 長く話していた人はいたか
- 落ち着いていた席や時間帯はどこか
- 嫌がった場面はあったか
- 入浴やトイレで困ったことはないか
- 疲れ始めた時刻はいつか
- 帰りたいと言ったとき、何が起きていたか
「行けたか」だけで評価せず、その人がどの時間なら無理なく過ごせたかを探します。
本人を誘う言葉は、実際にすることと一致させます
| 状況 | 声かけ例 |
|---|---|
| 見学へ行く | 「行くか決める前に、中を一緒に見に行こう」 |
| 運動中心の利用 | 「足を動かす場所を先生に紹介してもらったよ」 |
| 入浴なしで試す | 「今日はお風呂には入らず、昼まで過ごして帰ろう」 |
| 本人の好きな活動がある | 「庭の手入れをしている日だから、見てみない?」 |
| 家族が休息を必要としている | 「私は水曜の午前に休む時間が必要なの。無理の少ない過ごし方を一緒に探したい」 |
家族の事情を一切隠す必要はありません。
ただし、「あなたのせいで休めない」「行かないなら施設へ入れる」と罪悪感や恐怖で動かすことは避けます。
拒否が続くときは、本人ではなくサービス内容を変えます
数回の利用で慣れる人もいますが、我慢を続ければ必ず慣れるとは限りません。
次の状態が続く場合は、現在の事業所や利用方法を見直します。
- 利用前夜から眠れないほど不安になる
- 毎回、送迎時に強い興奮や抵抗がある
- 帰宅後に食事が取れないほど疲れる
- 施設の話だけで強く怖がる
- 入浴や排せつで尊厳を傷つけられたと感じている
- 本人の好む過ごし方がまったくない
- 事業所へ希望を伝えても対応が変わらない
本人へ「わがままを言わず慣れて」と求める前に、利用時間、曜日、職員、席、活動、入浴、送迎方法を変えられないかを検討します。
ケアマネジャーには「嫌がります」だけで終えず、場面を伝えます
次のように伝えると、変更点を考えやすくなります。
「母は前日には行くと言いますが、朝九時に送迎車が見えると部屋へ戻ります。帰宅後は『体操を皆でさせられるのが嫌』『一日が長い』と言います。入浴は嫌がっていません。午前のみの利用や、個別に過ごせる小規模な事業所を検討したいです」
ケアマネジャーへ共有したい内容は、次のとおりです。
- 拒否が始まる時刻と場面
- 本人が実際に言った言葉
- 利用後の疲れや生活への影響
- 嫌がらずにできた活動
- 家族が必要としている利用時間
- 事業所へすでに頼んだ工夫
- 本人が譲れないこと
通所介護以外にも、自宅で受ける訪問サービスや、通い・訪問・宿泊を組み合わせるサービスがあります。デイサービスが合わない場合も、家族だけの介護へ戻すのではなく、別の支え方をケアプランの中で検討できます。
利用そのものより体調の変化が気になるときは、受診へつなぎます
以前は問題なく通っていた親が、急に外出全般を嫌がり、次のような変化も見られる場合は、施設との相性だけでなく体調も見ます。
- 起き上がると痛がる
- 食欲や水分摂取が減った
- 日中の眠気が急に強くなった
- 息切れやふらつきがある
- 排せつ時の痛みや便秘がある
- 表情が乏しく、好きなことにも反応しない
- 薬の変更後から様子が変わった
受診時には、「デイサービスを拒否するようになった」だけでなく、いつから、どの動作がつらそうかを伝えてください。
本人を無理に送迎車へ乗せるより、体調の変化を先に確かめた方がよい日もあります。
家族が限界なら、本人が納得するまで無期限に待たないようにします
本人の意思を尊重することと、家族一人がすべての介護を続けることは同じではありません。
- 仕事中も親からの電話が続く
- 入浴や排せつ介助で身体を痛めている
- 親を一人にできず、通院や買い物へ行けない
- 夜間対応が続き、眠れていない
- 怒鳴る、無理に車へ乗せるなど、自分を抑えにくい
- 家族の食事や子どもの生活まで崩れている
この状態なら、「本人が行きたくなる声かけ」を家族だけで探し続ける段階ではありません。
地域包括支援センターは、高齢者本人だけでなく、介護する家族を含む総合相談に対応し、地域の支援体制づくりや介護予防などを担っています。親の住所地を担当する窓口へ、本人の拒否と家族の限界を一緒に伝えてください。
「母が嫌がるので使えません」ではなく、次のように話します。
「母が送迎時に強く拒否し、現在のデイサービスは利用できていません。私は平日の仕事を休む日が増え、入浴介助も一人では難しくなっています。母が受け入れられる別の通所先や訪問サービスを含めて、介護体制を見直したいです」
今日することは、次回の送迎でうまく説得する練習ではありません
紙を一枚用意し、次の五行を書いてください。
- 親が拒否し始める場面:
- 本人が実際に言った言葉:
- 嫌がっていないこと:
- 変えられそうなこと:
- 家族が必要としている支援時間:
「デイサービスが嫌」という一言の中から、入浴は嫌ではない、午前なら出かけられる、少人数なら落ち着けるという部分が見つかるかもしれません。
次にケアマネジャーへ、一つだけ変更を頼みます。
「次回は入浴を勧めず、昼食前までの利用にできるか」
「本人が一人で過ごせる席を作れるか」
「別の小規模な事業所を見学できるか」
親が嫌がるのは、家族への反抗とは限りません。
知らない場所へ連れて行かれる怖さ、自分を介護される人として見られるつらさ、身体の疲れ、合わない活動を断れない息苦しさが隠れていることがあります。
その理由を一つ減らせれば、一日通えるようにならなくても前進です。
今日は「どう言えば行かせられるか」ではなく、「何を変えれば本人の嫌がる量を少し減らせるか」を一つ書き出すところから始めてください。
出典・確認先メモ
- 介護サービス情報公表システム「通所介護」:通所介護は、本人の生活機能の維持・向上、社会的孤立感の解消、家族の介護負担軽減などを目的に、食事・入浴・機能訓練等を日帰りで提供します。
- 厚生労働省「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」:本人の意思を丁寧にくみ取り、自らの意思に基づく生活を支える考え方を確認しました。
- 介護サービス情報公表システム:事業所ごとの定員、送迎、入浴、機能訓練、認知症の人の受入れなどを比較できます。
- 介護サービス情報公表システム「認知症対応型通所介護」:認知症の人を対象とする専門的な日帰りサービスの内容を確認しました。
- 厚生労働省「地域包括ケアシステム」:地域包括支援センターの総合相談と家族介護者支援を確認しました。
- 利用時間、見学・体験の可否、送迎、入浴、追加費用、受入条件は、事業所やケアプランによって異なります。実際の変更はケアマネジャーと利用事業所へ個別にご確認ください。















