薬が残っているのを見ると、家族は一気に心配になります
親の家に行ったら、朝の薬がまだ残っていた。
薬袋の中に、先月の薬がそのまま入っている。テーブルの上には飲んだのか飲んでいないのか分からない錠剤。本人に聞くと、「飲んだよ」「たぶん飲んだ」「そんなに薬はない」と答える。
家族は不安になります。
血圧の薬を飲み忘れて大丈夫なのか。
糖尿病の薬を二重に飲んでいないか。
認知症が進んでいるのではないか。
薬が多すぎるのではないか。
毎日電話で確認しないといけないのか。
本人を責めたら、余計に隠すようになるのではないか。
薬の飲み忘れは、本人のだらしなさだけで起きるものではありません。
薬の数が多い。朝・昼・夕・寝る前で飲む時間が違う。似た袋が並んでいる。文字が小さくて読みにくい。食後というタイミングが生活リズムと合わない。複数の病院から薬が出ている。認知症や物忘れが重なっている。
家族が「ちゃんと飲んで」と言うだけでは、解決しにくい理由があります。
厚生労働省は、電子版お薬手帳について、薬の服用歴だけでなく血圧や血糖値などの健康情報も記録・管理でき、医師や薬剤師に共有するツールとして活用できると説明しています。紙でもアプリでも、まずは薬の情報を一か所に集めることが出発点になります。
また、PMDAのくすり相談窓口では、薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方などの相談を受け付けています。薬の飲み忘れや飲み方で迷うときは、自己判断で調整せず、薬剤師や医師に聞ける形にしていくことが大切です。
最初に見るのは、「飲んだかどうか」より薬が残るパターンです
親に「薬、飲んだ?」と聞くと、「飲んだ」と返ってくることがあります。
けれど、本人が本当に飲んだつもりでいる場合もあります。飲んだことを忘れて、もう一度飲もうとする場合もあります。飲み忘れを責められたくなくて、曖昧に答える場合もあります。
まず、本人の返事だけで判断せず、残っている薬のパターンを見ます。
| 見つかった状態 | 考えられること | 家族がすること |
|---|---|---|
| 朝の薬だけ残る | 起床後の流れに薬が入っていない | 朝食・歯磨き・テレビなど、生活動作と結びつける |
| 昼の薬だけ残る | 外出や昼寝で飲むタイミングがずれる | 昼食後に飲めているか、薬剤師へ時間変更の相談 |
| 夕食後の薬だけ残る | 夕方に疲れて忘れる、食事時間が不規則 | 夕方の見守りや電話の時間を考える |
| 寝る前の薬が残る | 眠気や生活リズムで忘れやすい | 主治医や薬剤師に服用タイミングを相談する |
| 同じ薬袋が複数残る | 古い薬と新しい薬が混ざっている | 薬局へ残薬を持参し、整理してもらう |
| 薬が予定より早く減る | 二重に飲んでいる可能性がある | すぐ薬剤師や主治医へ相談する |
| 薬袋から出した薬が散らばる | どれを飲むか分からなくなっている | 薬の置き方を見直し、一包化や薬箱を相談する |
「飲み忘れ」と「飲み過ぎ」は、どちらも見守りが必要です。
特に、薬が予定より早く減っている場合、本人が忘れて二重に飲んでいることがあります。家族だけで判断せず、薬袋、残薬、お薬手帳を持って薬局や医療機関に相談してください。
本人を責めると、薬を隠す方向に進むことがあります
薬の飲み忘れを見つけると、家族は心配で強く言いたくなります。
「また飲んでないの?」
「何回言えば分かるの?」
「薬を飲まないなら、病院に行く意味がないよ」
でも、この言い方が続くと、本人は薬のことを話しにくくなることがあります。
| 言いがちな言葉 | 本人が感じやすいこと | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 「また飲み忘れたの?」 | 責められている | 「飲むタイミングが分かりにくいのかもしれないね」 |
| 「ちゃんと飲んで」 | 自分ができない人扱いされた | 「飲めたか見えるように、一緒に置き方を変えようか」 |
| 「薬が余ってるじゃない」 | 失敗を見つけられた | 「余っている分を薬局で一緒に見てもらおう」 |
| 「勝手にやめないで」 | 怒られた | 「飲みにくい理由があるなら、先生や薬剤師さんに聞こう」 |
| 「もう管理できないでしょ」 | 自分の力を取り上げられる不安 | 「一人で覚えるより、道具を使った方が楽かもしれないね」 |
| 「私が全部見るから」 | 生活を支配される感じがする | 「必要なところだけ手伝わせて」 |
家族の目的は、本人を反省させることではありません。
薬を安全に飲める形に近づけることです。
本人が「自分はまだできる」と思っている場合ほど、いきなり管理を取り上げるのではなく、「飲みやすくする手伝い」として入る方が受け入れられやすいことがあります。
薬は、本人の記憶ではなく「見える置き方」で支えます
飲み忘れが増えたとき、本人の記憶に頼るだけでは限界があります。
薬を飲んだかどうかが、本人にも家族にも見える状態にします。
| 道具・方法 | 向いている場合 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| お薬カレンダー | 曜日や時間ごとに薬を分けたい | 誰が補充するかを決める |
| 曜日別ピルケース | 薬の種類が少なく、本人が自分で開けられる | 入れ間違いがないよう家族や薬剤師が確認する |
| 一包化 | 薬の種類が多い、袋から出すのが難しい | 薬局や医師に相談し、名前や日付印字も確認する |
| 服薬チェック表 | 本人が丸をつけられる | 丸だけつけて飲み忘れる場合もある |
| スマホ・アラーム | 音で気づける、スマホを使える | 止めた後に飲まないこともある |
| 家族の電話 | 遠方から声かけしたい | 毎回家族だけで抱えると負担が大きい |
| 訪問介護・看護・薬剤師の関与 | 飲み忘れや二重服薬が続く | 介護保険や医療保険、指示内容を確認する |
ポイントは、道具を増やしすぎないことです。
お薬カレンダー、ピルケース、薬袋、メモ、アラームが全部あると、かえって混乱することがあります。
まず一つに絞ります。
「朝・昼・夕・寝る前」が見えるお薬カレンダーにする。薬局で一包化を相談する。飲んだら空袋を残す。家族が週1回だけ補充する。
本人の暮らしに合わせて、なるべく単純な形にしてください。
一包化は、「家族が楽をするため」ではなく飲み間違いを減らすために相談します
薬が多い親の場合、一包化が役立つことがあります。
一包化とは、同じタイミングで飲む薬を一つの袋にまとめる方法です。袋に「朝食後」「夕食後」「日付」「名前」などを印字できる場合もあります。
ただし、すべての薬が一包化に向くとは限りません。湿気に弱い薬や、服用タイミングが特殊な薬もあります。
| 一包化を相談したい状態 | 薬局で聞くこと | 家族が伝えること |
|---|---|---|
| 薬の種類が多い | 一包化できる薬とできない薬はあるか | 飲み間違いが増えていること |
| 薬袋から出すのが難しい | 開けやすい包装にできるか | 手先の力、視力、理解の様子 |
| 朝夕を間違える | 袋に時間帯や日付を印字できるか | いつの薬が残りやすいか |
| 古い薬と混ざる | 残薬整理を一緒にできるか | 家に残っている薬の量 |
| 複数の病院から薬が出ている | お薬手帳を見て重複を確認できるか | 通っている医療機関の一覧 |
| 家族が遠方 | 薬局で管理しやすい方法はあるか | 誰が補充・確認できるか |
厚生労働省の資料では、かかりつけ薬剤師・薬局について、患者の服薬情報を一元的・継続的に把握し、薬学的管理・指導を行うことで、多剤・重複投薬の防止や残薬解消などが可能になると説明されています。複数の病院に通っている親ほど、薬局に薬の全体像を見てもらう意味があります。
薬局へ行くときは、今飲んでいる薬だけでなく、家に残っている薬も持っていくと状況が伝わりやすくなります。
複数の病院に通っている場合は、お薬手帳を一つに集めます
親が内科、整形外科、眼科、泌尿器科、心療内科など複数の医療機関に通っていると、薬の管理は急に難しくなります。
それぞれの病院では必要な薬でも、全体で見ると重複や飲み合わせの確認が必要になることがあります。
| 起きやすいこと | 家族が見ること | 相談先 |
|---|---|---|
| 薬が増えて本人が覚えられない | 1日何回、何種類あるか | 薬剤師、主治医 |
| 似た薬袋が並ぶ | 病院ごとに袋が分かれていないか | かかりつけ薬局 |
| 同じような薬がある | 薬名・効能を自分で判断しない | 薬剤師 |
| 残薬がたまる | 飲み忘れか、処方変更後の残りか | 薬局、主治医 | 市販薬やサプリも飲んでいる | 処方薬以外もメモする | 薬剤師、医師 |
| ふらつきや眠気がある | 薬の開始・変更時期との関係 | 主治医、薬剤師 |
高齢者では、加齢による変化や複数の病気の治療に伴う多剤服用によって、薬の安全性の問題が生じやすいことが指摘されています。薬の数が多いときや、ふらつき・眠気・転倒などが気になるときは、自己判断で減らすのではなく、医師や薬剤師に全体を見てもらうことが大切です。
お薬手帳が何冊もある場合は、まず一つにまとめます。
電子版お薬手帳を使える場合は、薬の記録を持ち歩きやすく、医師や薬剤師への共有にも使いやすくなります。
飲み忘れたときに「まとめて飲む」は、家族判断でしない方が安全です
薬が残っていると、家族は「今から飲ませればいいのかな」と迷います。
朝の薬を昼に気づいた。昨日の薬が残っている。飲んだか分からない。本人が「足りない気がする」と言う。
このとき、家族だけで「まとめて飲ませる」「今日はやめる」と決めるのは危険です。
| 迷う場面 | 避けたい判断 | すること |
|---|---|---|
| 朝の薬を昼に見つけた | すぐ昼の薬と一緒に飲ませる | 薬剤師や医師に、その薬の飲み忘れ時の対応を聞く |
| 昨日の薬が残っている | 今日まとめて飲ませる | 残薬として保管し、薬局で確認する |
| 飲んだか分からない | 念のためもう一度飲ませる | 二重服薬の可能性があるため、専門職に相談する |
| 本人が勝手に減らしている | 家族が叱って元に戻させる | 飲みにくい理由を聞き、主治医に相談する |
| 副作用が心配 | 自己判断で中止する | 症状、薬名、開始時期をメモして医療機関へ |
| 薬が多すぎる気がする | 家族が不要そうな薬を選ぶ | お薬手帳と残薬を持って薬剤師・医師に相談する |
薬ごとに、飲み忘れたときの対応は違います。
食前・食後・寝る前などの指定にも意味があります。血糖、血圧、抗凝固薬、睡眠薬、認知症薬などは、飲み忘れや二重服薬が体調に影響することがあります。
迷ったときは、「薬名」「いつ飲む薬か」「いつ気づいたか」「飲んだ可能性があるか」をメモして薬局や医療機関へ聞いてください。
薬局に相談するときは、残薬を隠さず持っていきます
薬が余っていると、家族も本人も少し気まずくなります。
「ちゃんと飲んでいないと思われるのでは」
「先生に怒られるのでは」
「薬局に迷惑では」
そう感じて、残薬を家に置いたままにすることがあります。
でも、残っている薬は重要な情報です。
| 薬局に持っていくもの | 理由 | 袋に入れるときのコツ |
|---|---|---|
| 残っている薬 | 飲み忘れの回数や薬の種類が分かる | 古い薬も捨てずにまとめる |
| 薬袋 | 処方日、飲み方、医療機関が分かる | 袋ごと持参する |
| お薬手帳 | 薬の履歴と複数病院の処方が分かる | 複数冊ある場合は全部持つ |
| サプリ・市販薬 | 飲み合わせを見る材料になる | 商品名が分かるようにする |
| 飲み忘れメモ | いつ残るか、どの薬が残るか分かる | 完璧でなく、数日分でよい |
| 本人の様子 | 眠気、ふらつき、食欲、便秘などが分かる | 気になる変化を短く書く |
薬局では、一包化、薬の飲み方の説明、残薬整理、飲み合わせの確認、医師への情報提供などを相談できることがあります。
PMDAのくすり相談窓口でも、飲みあわせや飲み方・使い方に関する相談が案内されています。家庭で迷い続けるより、薬の専門職へ聞く形に変えていきましょう。
認知症が心配な場合は、服薬管理だけでなく生活全体を見ます
薬の飲み忘れが増えた背景に、認知症や軽い認知機能の低下がある場合もあります。
ただ、薬だけを見ていると、生活全体の変化を見落とすことがあります。
| 薬以外で気になる変化 | 家族が見ること | 相談先 |
|---|---|---|
| 同じ話や確認が増えた | 予定、約束、通院日を忘れる | かかりつけ医、もの忘れ外来 |
| 薬袋の意味が分からなくなる | 朝・昼・夕の区別がつかない | 薬剤師、地域包括支援センター |
| 同じ物を何度も買う | 薬や日用品を重ねて買う | 地域包括支援センター、家族で見守り |
| 通院日を忘れる | 予約忘れ、薬切れが起きる | 医療機関、ケアマネジャー |
| 食事や水分が不安定 | 薬のタイミングが乱れる | 主治医、薬剤師、介護サービス |
| 火の元や外出も心配 | 服薬だけでなく生活安全が必要 | 地域包括支援センター |
厚生労働省は、「もしかして認知症では」と思う症状に気づいたときや介護で悩んだときの相談先として、地域包括支援センター、認知症疾患医療センター、かかりつけ医、もの忘れ外来などを案内しています。地域包括支援センターは全ての市町村に設置され、保健医療・介護に関する相談を受け、必要な制度やサービスにつなぐ支援を行うとされています。
薬の飲み忘れは、認知症を決めつける材料ではありません。
でも、生活のほかの変化も一緒に増えているなら、早めに相談した方が家族だけで抱え込まずに済みます。
遠方の家族は、「毎回電話」より仕組みと連絡先を作ります
離れて暮らす親の薬を見守る場合、家族が毎回電話で確認することがあります。
最初はできても、毎日朝夕に電話するのは負担です。仕事中に気になり続ける人もいます。本人も「監視されている」と感じる場合があります。
遠方介護では、家族の電話だけに頼らない仕組みを作ります。
| 見守り方法 | 向いている場合 | 注意点 |
|---|---|---|
| お薬カレンダーの写真共有 | 家族が週1回確認できる | 写真を撮る人を決める必要がある |
| 薬局への相談 | 残薬や一包化を見てもらいたい | 本人同意や情報共有の範囲を確認する |
| 訪問介護の声かけ | 生活支援の中で服薬確認が必要 | できる範囲はケアプランで確認する |
| 訪問看護 | 医療的な見守りが必要 | 医師の指示や利用条件を確認する |
| 訪問薬剤管理指導 | 薬の整理や飲み方の支援が必要 | 主治医や薬局、ケアマネに相談する |
| 電子版お薬手帳 | 薬の履歴を共有・管理したい | スマホ操作や本人の同意が必要 |
| ケアマネジャーとの共有 | 複数のサービスを調整したい | 困っている時間帯を具体的に伝える |
厚生労働省は、電子版お薬手帳には薬剤師とチャットなどでコミュニケーションを取れる機能や、マイナポータルと連携して薬剤記録を確認できる機能を有するものがあると案内しています。本人や家族が使える場合は、遠方からの情報整理にも役立つことがあります。
ただし、アプリや機器だけで安心しきらないでください。
誰が見て、異常があったら誰が動くのかまで決めておかないと、通知だけが増えて家族が疲れてしまうことがあります。
訪問介護やデイサービスで見てもらえること、見てもらえないことがあります
介護サービスを使っている場合、「ヘルパーさんが薬を飲ませてくれればいい」と考えることがあります。
ただし、介護職ができること、医療職や薬剤師の関与が必要なことは、内容によって変わります。
| してほしいこと | 相談先 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 薬の時間に声をかけてほしい | ケアマネジャー、訪問介護事業所 | ケアプラン上で可能か |
| 薬が残っていないか見てほしい | ケアマネジャー、訪問介護、薬剤師 | どこまで確認できるか |
| 薬をセットしてほしい | 薬剤師、訪問看護、ケアマネジャー | 誰が安全にセットできるか |
| 飲み忘れ時の対応を決めたい | 主治医、薬剤師 | 薬ごとの対応 |
| 薬が多いので減らせるか知りたい | 主治医、薬剤師 | 病状と処方全体の見直し |
| 本人が拒否する | 主治医、地域包括支援センター、ケアマネジャー | 声かけ、認知症、不安への対応 |
介護サービス情報公表システムでは、介護や支援の必要性に応じてサービスを組み合わせたケアプランを作成し、それに基づいてサービスを利用する流れが説明されています。薬の飲み忘れが在宅生活に影響しているなら、ケアマネジャーに「薬の確認が家族だけでは難しい」と伝えることが大切です。
薬の管理は、医療と介護の間にある悩みです。
「誰に頼めばいいか分からない」ときほど、薬剤師とケアマネジャーの両方に状況を伝えてください。
家族が薬を預かるときは、本人の生活を奪わない形にします
飲み忘れや二重服薬が続くと、家族は「薬を全部こちらで管理した方がいい」と考えます。
それが必要な場面もあります。
ただ、本人にとって薬の管理は「自分で暮らせている」という感覚とつながっていることがあります。いきなり全部取り上げると、不安や反発が出ることがあります。
| 管理の段階 | 本人に伝える言葉 | 家族が気をつけること |
|---|---|---|
| 置き場所だけ一緒に決める | 「薬を探しやすい場所にまとめよう」 | 本人が使いやすい場所にする |
| 一週間分だけ家族がセットする | 「一週間分だけ分けておくと楽かも」 | 入れ間違いを薬剤師に相談する |
| 飲んだ後の空袋を残す | 「飲めたか見えると安心だね」 | チェックのために責めない |
| 家族が薬局と連絡を取る | 「薬が多くて大変だから、一緒に薬局で聞こう」 | 本人の同意やプライバシーに配慮する |
| 使わない薬を家族が預かる | 「古い薬と混ざらないように分けよう」 | 勝手に捨てず薬局へ確認する |
| 全面的に管理を切り替える | 「安全のために、薬の準備だけ家族が手伝うね」 | 主治医、薬剤師、ケアマネと相談する |
本人の安全を守ることと、本人の尊厳を守ることは、どちらも必要です。
「あなたには無理」ではなく、「飲み忘れで困らないように、仕組みを一緒に変える」と伝える方が、家族関係を壊しにくくなります。
急いで相談した方がよいサインもあります
薬の飲み忘れは、少しずつ仕組みを整えることで改善できることがあります。
ただし、次のような場合は、早めに医療機関や薬局へ相談してください。
| 気になるサイン | 考えられること | 相談先 |
|---|---|---|
| 薬を二重に飲んだ可能性がある | 薬の作用が強く出る可能性 | 薬局、主治医、必要に応じて救急相談 |
| 強い眠気、ふらつき、転倒がある | 薬の影響や体調変化の可能性 | 主治医、薬剤師 |
| 血糖・血圧に関わる薬を忘れた | 病状への影響がある可能性 | 主治医、薬剤師 |
| 薬を飲んだ直後に異変がある | 副作用や飲み合わせの可能性 | 医療機関、薬局 |
| 何日も薬が残っている | 治療が続いていない可能性 | 薬局、主治医 |
| 本人が薬を強く拒否する | 副作用、不信感、認知症、不安がある可能性 | 主治医、地域包括支援センター |
| 薬とお酒、市販薬、サプリが混ざる | 飲み合わせの確認が必要 | 薬剤師、医師 |
薬は「飲めばよい」だけではなく、「正しい薬を、正しい量で、正しいタイミングで」飲むことが必要です。
家族だけで判断しづらいときは、薬の名前と状況をメモして、薬局や医療機関へ問い合わせてください。
今日できる一歩は、薬を責める材料ではなく相談メモに変えることです
親の薬の飲み忘れが増えたとき、今日すぐ全部の管理を変えなくても大丈夫です。
まず、家にある薬を一か所に集め、次の6つだけメモしてください。
- 薬を出している病院・薬局
- 朝・昼・夕・寝る前のどこで残りやすいか
- 薬が予定より早く減っていないか
- 古い薬や飲んでいない薬がどれくらいあるか
- 本人が飲みにくいと言っている薬があるか
- 眠気、ふらつき、食欲低下、便秘など気になる変化があるか
たとえば、こうです。
「朝の薬は飲めている。昼の薬が週3回残る。寝る前の薬は飲んだか不明。薬袋が3つの病院分に分かれている。最近ふらつきが増えた。」
このメモと、お薬手帳、残薬、薬袋を持って薬局へ行きます。
薬局で一包化や残薬整理を相談し、必要なら主治医やケアマネジャーにもつなげます。
親を責めなくていいです。
家族が毎回記憶で管理しようとしなくてもいいです。
薬の飲み忘れは、「本人の気合い」ではなく、「見える置き方」「専門職への相談」「生活に合った見守り」で支えるものです。
まずは今日、残っている薬を捨てずに一袋へまとめるところから始めてください。
出典・確認先メモ
- 元記事「親の薬の飲み忘れが増えたとき見守る方法」:既存記事の検索意図、現在の構成、読者の悩みを確認するための参照元です。
- 厚生労働省「電子版お薬手帳」:薬の服用歴、血圧や血糖値などの健康情報の記録、医師・薬剤師への共有、薬剤師とのコミュニケーション機能を確認する際の参考先です。
- 厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指針」:高齢者の多剤服用や薬の安全性に関する考え方を確認する際の参考先です。
- 厚生労働省資料「かかりつけ薬剤師・薬局」:服薬情報の一元的・継続的把握、多剤・重複投薬の防止、残薬解消を確認する際の参考先です。
- PMDA「全国のくすり相談窓口」:薬の効能効果、飲みあわせ、飲み方・使い方などの相談先を確認する際の参考先です。
- 厚生労働省「認知症に関する相談について」:地域包括支援センター、認知症疾患医療センター、かかりつけ医、もの忘れ外来などを確認する際の参考先です。
- 介護サービス情報公表システム:介護サービス、ケアプラン、地域の介護事業所情報を確認する際の参考先です。















