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親の家で見覚えのない契約書を見つけたら|認知症が心配な家族の確認メモ

2026.07.06 更新 なやみ晴れ編集部
#公的支援#認知症#認知症相談
この記事の結論

認知症の親の家に知らない契約書があったときは、すぐ支払ったり業者へ返事をしたりせず、契約日・相手先・金額・支払い方法・クーリング・オフ欄を確認しましょう。本人を責めず、書類や請求書を保管し、消費生活センターや地域包括支援センターへ早めに相談してください。

見覚えのない契約書を見つけた瞬間、心臓がどきっとします

親の家を片付けていたら、机の引き出しから契約書が出てきた。

封筒には見慣れない会社名。契約金額は思ったより高い。日付を見ると、少し前に親が一人で対応したらしい。親に聞いても、「よく覚えていない」「そんな大したことじゃない」「向こうが親切だったから」と言う。

その場で、いろいろな不安が押し寄せます。

これは本当に必要な契約なのか。
親は内容を分かって signed したのか。
もう支払ってしまったのか。
解約できるのか。
業者に電話していいのか。
親を責めたら、余計に隠すようになるのではないか。
認知症が進んでいるなら、今後も同じことが起きるのではないか。

まず覚えておきたいのは、家族が焦って相手業者へ連絡したり、請求された金額をすぐ支払ったりしないことです。

契約書は、捨てずに残します。封筒、パンフレット、名刺、領収書、振込用紙、メモ、スマホの着信履歴、郵便物も一緒に残します。

国民生活センターは、クーリング・オフについて、一定期間であれば無条件で契約の申し込み撤回や契約解除ができる制度だと説明しており、訪問販売や電話勧誘販売などは8日間、連鎖販売取引などは20日間など、取引類型ごとに期間が定められています。クーリング・オフができるか分からない場合や手続き方法が分からない場合は、すぐに消費生活センター等へ相談するよう案内されています。

また、消費者庁の消費者ホットライン188は、困ったときに一人で悩まず相談する窓口として、身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内しています。

認知症かもしれない親の契約は、契約内容だけでなく、今後の見守りや金銭管理ともつながります。

だから、契約書だけを見て終わらせず、「今回どうするか」と「次に同じことを防ぐにはどうするか」を分けて考えます。

この記事は、認知症の親の家で知らない契約書を見つけたときに、家族が確認したい内容と相談先を整理する一般的なものです。契約の有効性、クーリング・オフ、取消し、返金、成年後見、財産管理、医療・介護サービスは個別事情で判断が変わります。契約書や請求書を保管したうえで、消費生活センター、地域包括支援センター、法的専門家などに確認してください。

最初に見るのは、契約書の「日付・相手・金額・支払い」です

契約書を見つけたとき、細かい条文を全部読もうとすると混乱します。

まずは、今すぐ動く必要があるかを判断するために、見る場所を絞ります。

見る項目 確認すること メモする言葉
契約日 いつ契約したか 「契約日:○月○日」
契約相手 会社名、担当者名、住所、電話番号 「相手:○○会社/担当○○」
商品・サービス 何を買った、何を申し込んだか 「内容:屋根工事/健康食品/見守り機器」
契約金額 総額、月額、分割、追加費用 「総額○円/月○円/分割あり」
支払い方法 現金、振込、クレジット、口座振替、ローン 「未払い/一部支払い済み/口座振替予定」
クーリング・オフ欄 記載の有無、通知先、期間 「クーリング・オフ欄あり/なし」
解約・違約金 途中解約、キャンセル料、契約期間 「解約条件:要確認」

この時点で大事なのは、契約が正しいか間違っているかを家族だけで決めないことです。

「高いから悪質」とも限りませんし、「親が署名しているから仕方ない」とも限りません。

訪問販売、電話勧誘、定期購入、リフォーム、健康食品、布団、給湯器、貴金属の買取、見守り機器、通信契約など、契約の種類によって対応が変わります。

まずは、契約の全体像を一枚のメモにします。

親を責める前に、本人がどこまで覚えているかを静かに聞きます

知らない契約書を見つけると、家族はつい強く聞いてしまいます。

「なんでこんな契約したの?」

「内容を分かっていたの?」

「まただまされたんじゃないの?」

でも、本人が内容を覚えていない場合、責められたことだけが残り、次から隠すようになることがあります。

認知症の有無に関わらず、お金や契約の失敗を指摘されるのはつらいものです。

聞きたいこと 責める言い方 聞きやすい言い方
契約した経緯 「どうして契約したの」 「この人、家に来た?電話だった?」
説明内容 「ちゃんと聞いたの?」 「どんな説明をされたか、覚えているところだけ教えて」
必要性 「こんなの必要ないでしょ」 「何に困っていると思って勧められたのかな」
支払い 「払ったの?」 「もうお金を渡したか、一緒に見てもいい?」
相手への印象 「怪しい人だったんじゃない?」 「親切そうな人だった?急がされた感じはあった?」
今後の連絡 「もう勝手に電話に出ないで」 「次に連絡が来たら、一緒に聞く形にしよう」

本人の話があいまいでも、すぐに否定しないでください。

「覚えていないなら契約できないはず」と短く判断するのではなく、いつ、どこで、誰から、何を説明されたのかを少しずつ拾います。

本人の記憶だけで足りない場合は、契約書、郵便物、通帳、着信履歴、近所の人の話、同席した人の有無を見ていきます。

契約書だけでなく、周辺の紙を全部ひとまとめにします

契約トラブルでは、契約書だけでなく周辺の書類が大事になることがあります。

封筒、パンフレット、領収書、名刺、振込用紙、クレジット申込書、納品書、工事予定表、保証書、郵便物、メモ、カレンダーへの書き込み、スマホのSMSや着信履歴。

「関係なさそう」と思うものも、捨てずに残してください。

残すもの 見るポイント 理由
契約書・申込書 契約日、金額、商品名、署名、クーリング・オフ欄 契約内容の中心になる
封筒・郵便物 差出人、消印、到着時期 いつ届いたかの手がかりになる
パンフレット 説明された内容、広告表現 勧誘内容との違いを見る材料になる
領収書・振込控え 支払い済みか、金額、支払い先 返金や支払い状況の確認に使う
通帳・カード明細 引き落とし、分割、口座振替 継続課金に気づくため
名刺・担当者メモ 担当者名、電話番号、訪問日 相手先を特定するため
スマホ履歴 着信、SMS、メール、LINE 電話勧誘や連絡経路の確認に使う

クーリング・オフは期間が関わる場合があります。

国民生活センターは、クーリング・オフ期間は、申込書面または契約書面のいずれか早い方を受け取った日から起算すると説明しています。また、書面の記載内容に不備があるときは、所定の期間を過ぎてもクーリング・オフできる場合があるとしています。

つまり、「もう8日過ぎたから無理」と家族だけで諦める前に、書類を持って相談した方がよい場合があります。

支払い前なら、まず止められる支払いがないか見ます

契約書を見つけたとき、まだ支払い前なのか、すでに払っているのかで動き方が変わります。

特に、振込期限が近い、口座振替の予定がある、クレジット契約が組まれている、現金を用意するよう言われている場合は、早めに確認が必要です。

支払い状況 家族が見ること 相談時に伝えること
未払い 支払期限、支払い方法、請求書 「まだ支払っていません。払う前に相談したいです」
一部支払い済み 領収書、振込控え、残額 「一部支払い済みで、残額請求があります」
全額支払い済み 支払日、支払い先、商品や工事の状況 「支払い済みですが、契約内容が分かっていません」
口座振替予定 引き落とし日、金融機関、申込書 「今後引き落とし予定があるようです」
クレジット契約 信販会社名、分割回数、申込書 「クレジット会社も関係しているようです」
定期購入・継続契約 次回発送日、解約条件、マイページの有無 「継続購入になっているかもしれません」

クーリング・オフをする場合、クレジット契約をしているときは、販売会社とクレジット会社の両方に同時に通知するとされています。通知後は、はがきのコピーや送付記録、電子メールやフォーム送信画面のスクリーンショットなどを保存することも案内されています。

家族だけで、いきなり口座を止めたり、業者に強く抗議したりする前に、消費生活センターへ「支払いをどう扱うべきか」を相談してください。

支払いを止めるべき場合もあれば、相手先への伝え方や通知方法を整えた方がよい場合もあります。

クーリング・オフできるかは、契約の種類で変わります

「解約できるのか」が一番気になるところだと思います。

ただ、クーリング・オフはすべての契約に使える制度ではありません。

訪問販売や電話勧誘販売などでは対象になることがありますが、通信販売にはクーリング・オフ制度がなく、返品の可否や条件は原則として返品特約によるとされています。

契約のきっかけ 確認したいこと 相談時の言い方
家に業者が来た 訪問販売か、契約書を受け取った日 「自宅に来た業者と契約したようです」
電話で勧誘された 電話勧誘販売か、書面の有無 「電話で勧められ、その後契約書が届きました」
店に出向いた 自分から行ったのか、呼び出されたのか 「店舗で契約したようですが、経緯が分かりません」
ネットやカタログで申し込んだ 通信販売か、返品特約、定期購入条件 「ネット注文かもしれません。定期購入か確認したいです」
点検をきっかけに契約した 無料点検後の勧誘、急がされたか 「点検後に工事契約になったようです」
買取業者が来た 訪問購入か、品物を渡したか 「家に来た業者に品物を売ったようです」

消費者庁の特定商取引法ガイドでは、特定商取引法は消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、事業者による不公正な勧誘行為を取り締まり、消費者取引の公正を確保するための法律だと説明されています。訪問販売など、契約の形によってルールが変わります。

「この契約はクーリング・オフできますか」と聞くときは、契約書だけでなく、契約に至った経緯も伝える必要があります。

本人が覚えていない場合は、「本人の記憶があいまいで、訪問だったのか電話だったのかも含めて確認したい」と相談してください。

本人が「自分で決めた」と言っても、家族が見守っていい場面があります

親が契約について、「自分で決めた」「余計なことをしないで」と言うことがあります。

その言葉を尊重したい気持ちは大切です。

ただし、認知症や物忘れが心配な場合、本人が契約内容や支払いを十分に理解できていないこともあります。

本人の言葉 家族が見ること 対応の例
「大丈夫、分かっている」 商品名、金額、支払い回数を説明できるか 「一緒に紙を見ながら確認させて」
「親切な人だった」 必要性より相手の印象で決めていないか 「親切だったことと、契約内容を分けて見よう」
「安いと言われた」 総額、月額、追加費用を理解しているか 「月額ではなく総額も見てみよう」
「今だけと言われた」 急がされていないか 「急ぐ契約ほど、一晩置いて見よう」
「もう払った」 領収書、振込控え、返金可能性 「責めたいのではなく、戻せるか確認したい」
「家族には言うなと言われた」 第三者への相談を妨げられていないか 「それは一人で抱えない方がいい話かもしれない」

消費者庁は、高齢者の認知機能障害に応じた消費者トラブルについて、MCIや認知症になった際に当事者や家族、医療福祉関係者が注意すべきポイントや対応・連携に関する情報を公表しています。認知症のある消費者にどのように対応していくか、契約場面での支援も課題とされています。

本人の意思を無視して家族がすべて決めるのではなく、本人の尊厳を守りながら、契約内容を一緒に見える形にしていくことが必要です。

消費生活センターへ相談するときは、家族だけでもまず聞けます

「本人でないと相談できないのでは」と迷う家族は多いです。

内容によっては、本人確認や委任が必要になる場面もあります。

ただ、消費生活センターへ「家族として状況を整理したい」「何を本人に確認すればよいか知りたい」と相談することはできます。

相談前に用意するもの 具体例 分からない場合
契約書 原本またはコピー、写真 手元にある範囲でよい
契約日 契約書の日付、書面を受け取った日 不明なら「不明」と伝える
相手業者 会社名、電話番号、担当者名 封筒や名刺を見る
金額 総額、月額、支払い済み額 通帳や請求書で分かる範囲
契約の経緯 訪問、電話、ネット、店舗、点検など 本人の記憶があいまいでも伝える
本人の状況 認知症診断の有無、物忘れ、介護状況 診断前でも「物忘れが心配」と伝える
家族の希望 解約したい、支払いを止めたい、今後を防ぎたい 一つに絞れなくてもよい

消費者ホットライン188は、郵便番号等を入力することで、近くの市区町村や都道府県の消費生活センター等の相談窓口を案内する仕組みです。相談窓口につながった時点から通話料が発生しますが、相談自体は無料と案内されています。

相談するときの最初の一言は、こうで大丈夫です。

「認知症が心配な親の家で、知らない契約書を見つけました。家族として、支払い前に何を確認すればよいか相談したいです。」

完璧に説明できなくても構いません。

契約書を手元に置いて、分かるところから読み上げれば大丈夫です。

地域包括支援センターには、契約トラブルの後の見守りも相談できます

今回の契約をどうするかは、消費生活センターや法律相談が中心になる場合があります。

一方で、「また同じことが起きるのでは」という不安は、介護や見守りの問題です。

認知症が心配な親が一人暮らしをしている、訪問販売に何度も対応している、同じ商品を買っている、通帳管理があいまいになっている場合は、地域包括支援センターへも相談してください。

心配なこと 地域包括支援センターに伝えること 相談できることの例
訪問販売に対応してしまう 家に業者が来た形跡がある 見守り、家族連絡、地域との連携
契約内容を覚えていない 説明しても記憶が残らない 受診、介護認定、生活支援
お金の管理が心配 通帳、引き落とし、現金管理があいまい 金銭管理支援、成年後見制度の相談先
一人暮らしが不安 火の元、服薬、外出、買い物も心配 訪問サービス、見守り、ケアマネジャー
本人が受診を嫌がる 物忘れを認めない、怒る かかりつけ医へのつなぎ方、声かけ
家族が遠方 定期的に見に行けない 地域の支援や連絡体制

厚生労働省は、認知症について「もしかして認知症では」と思う症状に気づいたときや介護で悩んだときの主な相談先として、地域包括支援センターを挙げています。地域包括支援センターは全ての市町村に設置され、相談内容に応じて関係機関と連携し、保健福祉サービスや制度利用につなぐ支援を行うとされています。

契約書を見つけたことは、親の暮らしを見直すサインかもしれません。

「この契約だけ解約できれば終わり」ではなく、今後の見守りをどうするかまで考えると、家族の不安は少し減ります。

成年後見制度は、すぐ使うものではなく「必要かを相談する選択肢」です

親の契約が続くと、家族は「もう財産管理を家族が全部した方がいいのでは」と考えることがあります。

そこで成年後見制度を調べる人もいると思います。

成年後見制度は、認知症などで判断能力が不十分な人を支援する制度ですが、家族が自由に親の財産を動かせる制度ではありません。

気になる状況 成年後見の相談を考える理由 先に確認したいこと
高額契約を何度もしている 本人だけで契約判断を続けるのが難しい可能性 契約内容、頻度、本人の理解度
通帳や印鑑の管理ができない 財産管理の支援が必要になる場合がある 誰が何を管理しているか
介護施設の契約が必要 本人が契約内容を理解しにくい場合がある 本人の意思、家族の関わり、医師の意見
不動産や預貯金の手続きが止まる 法的な代理権が必要になる場合がある 手続きの内容と緊急性
家族間で財産管理に不信感がある 第三者的な管理が必要になる場合がある 家族の役割、記録、支払い状況

法務省は、認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力が不十分な人は、不動産や預貯金などの財産管理、介護サービスや施設入所の契約、遺産分割協議などを自分で行うことが難しい場合があり、そのような人を保護・支援する制度として成年後見制度を説明しています。

ただし、成年後見制度を使うかどうかは、家族だけで軽く決めるものではありません。

地域包括支援センター、社会福祉協議会、弁護士、司法書士、家庭裁判所の情報などを確認しながら、必要性を見ていくものです。

業者から連絡が来たら、その場で約束しない言葉を決めておきます

契約書を見つけた後、業者から親へ電話が来ることがあります。

「支払いがまだです」

「今日中に手続きしてください」

「工事日を決めましょう」

「家族に確認しなくても大丈夫です」

こうした連絡が来ると、本人も家族も焦ります。

その場で判断しないために、親にも家族にも使える一文を決めておきます。

場面 その場で言う言葉 避けたいこと
支払いを求められた 「家族と相談してから折り返します」 すぐ振り込む、現金を渡す
工事日を決められそう 「今は日程を決めません」 とりあえず予約する
解約できないと言われた 「消費生活センターに確認してから返事します」 相手の説明だけで諦める
家族に言わないでと言われた 「契約のことは家族と確認します」 一人で抱え込む
親が電話に出た 「契約の話は家族に連絡してください」 親だけで再度約束する
強く急かされた 「今は返事できません。書面で送ってください」 怖くなって従う

電話のそばに、短いメモを置いておくのも一つの方法です。

「契約・支払い・工事の話は、一人で決めず家族に電話する」

本人が読める場所に置き、家族の電話番号も添えておきます。

同じことを防ぐには、叱るより「入ってくる道」を減らします

一度知らない契約書を見つけると、家族は「もう二度と契約しないで」と言いたくなります。

でも、認知症や物忘れがある場合、注意だけでは防げないことがあります。

必要なのは、本人を叱ることではなく、勧誘や契約が入り込む道を減らすことです。

入り口 できる工夫 注意点
訪問販売 インターホン越し対応、玄関に注意メモ、近所や家族への連絡 相手を刺激しない言い方にする
電話勧誘 留守番電話設定、迷惑電話対策機器、知らない番号に出ない 必要な連絡まで遮断しないよう調整する
郵便物 請求書や契約書を家族が一緒に見る日を作る 本人のプライバシーにも配慮する
定期購入 通帳やカード明細を月1回一緒に見る 責める場ではなく確認の場にする
高額現金 大きな現金を家に置かない方法を考える 本人の生活費まで奪わない
一人での対応 契約の話は家族同席にするルールを作る 本人の自尊心を傷つけない言い方にする

消費者庁は、高齢者や障がい者は自分自身で被害にあっていることに気づかなかったり、自ら相談することが少ないため、被害の早期発見や早期解決が遅れがちで、地域社会での見守り支援が求められると説明しています。

家族だけで全部を監視しようとすると疲れます。

地域包括支援センター、消費生活センター、かかりつけ医、薬局、近所、ケアマネジャーなど、関わる人を少しずつ増やす方が現実的です。

家族内で揉めそうなときは、誰が何をするかを分けます

親の契約書が見つかると、兄弟姉妹の間でも温度差が出ます。

近くに住む人は危機感が強い。遠方の兄弟は「そんなに大げさにしなくても」と言う。誰が消費生活センターに電話するのか、誰が親に話すのか、誰が通帳を見るのかで揉めることもあります。

感情で話す前に、役割を分けてください。

役割 担当すること 注意点
書類確認 契約書、請求書、領収書を集める 勝手に捨てない、写真を共有する
本人への聞き取り 契約経緯、支払い状況を聞く 責めない人が担当する
消費生活センター相談 契約やクーリング・オフを相談する 相談内容をメモして共有する
介護・見守り相談 地域包括支援センターへ連絡する 契約以外の生活状況も伝える
お金の確認 通帳、カード明細、引き落としを確認する 本人の同意やプライバシーに配慮する
今後のルール作り 契約時の家族同席、電話対応、郵便物確認 一人に負担を集中させない

「誰が悪いか」ではなく、「今回どう止めるか」「次をどう防ぐか」を話題にします。

親を責めるだけでなく、近くにいる家族だけを責めないことも大切です。

今日できる一歩は、契約書を写真に撮って4項目メモすることです

認知症の親の家で知らない契約書を見つけたとき、焦って全部解決しようとしなくて大丈夫です。

まず、契約書を写真に撮り、紙やスマホに4項目だけ書いてください。

余裕があれば、次の2つも足します。

そのメモを持って、消費生活センターや消費者ホットライン188へ相談します。

同時に、親の物忘れや今後の見守りが心配なら、地域包括支援センターへ「契約トラブルがあり、認知症も心配です」と相談してください。

本人を責める必要はありません。

家族が一人で業者と戦う必要もありません。

契約書を残し、支払いを急がず、相談できる形にする。

それが、今回の契約と、これからの親の暮らしを守る最初の一歩になります。

出典・確認先メモ

よくある質問

Q. 認知症の親の家で知らない契約書を見つけました。最初に何をすればいいですか?

契約書を捨てず、契約日、会社名、商品やサービス名、金額、支払い状況、クーリング・オフ欄を確認してください。封筒、請求書、領収書、振込控え、名刺、パンフレット、スマホの着信履歴も一緒に残します。支払い前なら特に、すぐ払わず消費生活センターへ相談しましょう。

Q. 親が内容を覚えていない契約は、取り消せますか?

契約の種類、勧誘方法、契約書面、本人の判断能力、説明内容などで対応が変わります。訪問販売や電話勧誘販売などはクーリング・オフできる場合がありますが、すべての契約に使えるわけではありません。家族だけで判断せず、契約書を手元に置いて消費生活センターや専門家に確認してください。

Q. クーリング・オフの期間を過ぎていたら、もう諦めるしかありませんか?

すぐに諦める必要はありません。国民生活センターは、契約書面の記載内容に不備があるときや、クーリング・オフ妨害があったときは、所定の期間を過ぎてもクーリング・オフできる場合があると説明しています。契約日や書面を受け取った日が分からない場合も、まず相談して確認しましょう。([消費者庁][ https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/coolingoff.html?utm_source=chatgpt.com "クーリング・オフ (テーマ別特集)_国民生活センター])

Q. 家族が本人の代わりに消費生活センターへ相談してもいいですか?

家族として状況を説明し、何を確認すればよいか相談することはできます。内容によっては本人確認や委任が必要になることもありますが、最初の相談で必要な進め方を聞けます。契約書、請求書、金額、支払い状況、本人の認知症や物忘れの状況をメモしておくと話しやすくなります。

Q. 親がまた知らない契約をしないようにするには、どうすればいいですか?

叱るだけでは防ぎにくいので、勧誘が入る道を減らすことが大切です。留守番電話設定、訪問時は家族同席、郵便物や通帳明細を一緒に見る日を作る、地域包括支援センターへ見守りを相談するなどが考えられます。高額契約が繰り返される場合は、成年後見制度などの必要性も含めて相談しましょう。

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記事を読んでも悩みが解決しないときは、専門家や専門サービスに相談するのも一つの方法です。

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